【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績
当第1四半期累計期間における当社を取り巻く環境は、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5月には2類から5類へ移行されるなど、社会経済活動の正常化が進んだ一方、ロシア・ウクライナ情勢の長期化、原材料や光熱費の高騰、物価上昇による消費の減退など、依然として厳しい状況が続いております。
このような状況の中、売上高は、経済活動の正常化につれて外食需要が回復したことや、魚価の上昇などにより、全体で9,123百万円(前年同四半期比8.2%増)となりました。経常利益は、前第1四半期累計期間に農林水産省が公募した新型コロナウイルス感染症の影響で販路を失った水産物に対しての助成金制度を利用したことで売上総利益が減少した結果、154百万円(前年同四半期比59.7%増)、四半期純利益は156百万円(前年同四半期比112.8%増)となりました。
セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。
(卸売部門)
鮮魚は、海水温や海流の海洋環境の変化などが起因と考えられる漁獲量減少の影響もあり取扱数量は減少しましたが、外食産業の回復や養殖魚を中心に量販店に対する商品の企画提案に取り組んだ結果、まぐろ、帆立貝柱、いわしなどが堅調に推移し増収となりました。
塩冷加工品は、国際的な需要増加や漁獲量減少、円安による仕入価格の上昇もあり、原料の供給懸念から加工業者向け原材料の引き合いが強く、冷さけ、冷いかなど原料販売の取り扱いが増加となりました。
この結果、売上高は8,951百万円(前年同四半期比8.2%増)、営業利益は94百万円(同67.5%増)となりました。
(冷蔵倉庫部門)
外食産業向け商材に回復がみられたことから入庫が順調に推移した結果、売上高は112百万円(前年同四半期比7.7%増)、営業利益は33百万円(同24.2%増)となりました。
(不動産賃貸部門)
主な事業である賃貸マンションが順調に稼働した結果、売上高は59百万円(前年同四半期比8.0%増)、営業利益は42百万円(同12.7%増)となりました。
(2) 財政状態
当第1四半期会計期間末における総資産は、16,096百万円となり、前事業年度末に比べ415百万円(2.7%)増加しました。これは主に、売掛金140百万円、投資有価証券140百万円、現金及び預金132百万円の増加によるものです。 負債は、2,884百万円となり、前事業年度末に比べ165百万円(6.1%)増加しました。これは主に、買掛金90百万円の増加によるものです。 純資産は、13,211百万円となり、前事業年度末に比べ250百万円(1.9%)増加しました。これは主に、その他有価証券評価差額金169百万円、利益剰余金81百万円の増加によるものです。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第1四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。