【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社および連結子会社)が判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国の経済状況は、新型コロナウイルス感染症における行動制限の緩和等により、社会経済活動に持ち直しが見られましたが、変異株による感染再拡大、急激な為替相場の変動やロシア・ウクライナ情勢の長期化に起因する原材料やエネルギー価格の高騰など、景気の先行きが不透明な状況が続いています。
このような状況下、当社グループは、中期経営計画「Evolving Growth Plan」(2022年度~2024年度)に掲げる重点戦略を強力に推進し、企業価値の向上および経営基盤の強化を図るとともに受注・売上の確保に努めました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は64,743百万円(前年同期比21.3%増)となりました。損益面におきましては、営業利益は6,909百万円(前年同期比87.9%増)、経常利益は8,848百万円(前年同期比86.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は7,229百万円(前年同期比97.2%増)となりました。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
① 理科学・計測機器事業
電子顕微鏡を中心とした引き合いが活況で受注・売上は好調に推移しました。
この結果、当事業の売上高は35,771百万円(前年同期比 21.4%増)となりました。
② 産業機器事業
電子ビーム描画装置を中心に、受注・売上が好調に推移しました。
この結果、当事業の売上高は20,467百万円(前年同期比 40.8%増)となりました。
③ 医用機器事業
海外は受注・売上が好調に推移しましたが、国内市場においては受注・売上とも低い水準にとどまりました。
この結果、当事業の売上高は8,504百万円(前年同期比 9.1%減)となりました。
また、財政状態は次のとおりであります。
当第2四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末から236百万円増加し189,798百万円となりました。主なものとしては、棚卸資産が11,494百万円増加し、現金及び預金が4,952百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が5,371百万円減少しております。
当第2四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末から6,532百万円減少し97,124百万円となりました。主なものとしては、契約負債が833百万円増加し、設備未払金の減少等により流動負債のその他が3,945百万円、長期借入金が2,412百万円、未払法人税等が949百万円減少しております。
一方、当第2四半期連結会計期間末の純資産合計は、利益剰余金の増加に伴い92,673百万円となりました。以上の結果、当第2四半期連結会計期間末の自己資本比率は前連結会計年度から3.5ポイント増加し48.8%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、37,157百万円となり、前連結会計年度末より5,193百万円減少しております。
なお、当第2四半期連結累計期間における各活動によるキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において営業活動による資金の増加は2,128百万円(前年同期は5,434百万円の資金の増加)となりました。これは主に棚卸資産の増加があったものの、税金等調整前四半期純利益の増加および売上債権が減少したことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において投資活動による資金の減少は3,529百万円(前年同期は438百万円の資金の減少)となりました。これは主に投資有価証券の売却による収入があったものの、有形固定資産の取得による支出が増加したことなどによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において財務活動による資金の減少は4,539百万円(前年同期は11,279百万円の資金の増加)となりました。これは主に借入金の返済による支出および配当金の支払などによるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当連結会社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は4,511百万円であります。