【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間(2022年4月1日~2022年12月31日)におけるわが国の経済環境は、資源価格上昇による影響を受けつつも、新型コロナウイルス感染症(以下、感染症といいます。)の感染拡大時に設けられていた行動制限等が課せられなかったことから、個人消費等を中心に緩やかに持ち直しの動きが続く状況で推移いたしました。
このような環境のなか、当社グループにおいて中核事業である自動車販売関連事業が属する自動車販売業界では、半導体等の部品の供給不足による部品納期の遅延や海外における感染症に伴う工場操業停止などの複合的な要因による車両生産減産の影響が継続していること等から、当第3四半期連結累計期間の国内新車販売台数は3,004,091台(登録車(普通自動車)・届出車(軽自動車)の合計。前年同四半期比0.5%減)となり、登録車(普通自動車)は前年同四半期に比べて減少、届出車(軽自動車)は前年同四半期に比べて増加となりました。
当社グループにおけるセグメント毎の状況につきましては以下のとおりであります。
当社グループの自動車販売につきましては、主に半導体等の部品の供給不足による部品納期の遅延や海外における感染症に伴うロックダウンなどの複合的な要因によるメーカーの車両生産減産の影響を受け、納期が長期化している状況が継続していること等から、引き続き受注台数と販売台数が大きく乖離する状況で推移いたしました。
新車の販売台数は1,340台(前年同四半期比3.5%減)、中古車の販売台数は1,007台(前年同四半期比8.1%減。内訳:小売台数579台(前年同四半期比3.2%増)、卸売台数428台(前年同四半期比20.0%減))となりました。中古車は販売台数が減少したものの小売台数の販売比率は向上しました。整備業務を行うサービス売上は堅調に推移しましたが、新車の販売台数が前年同四半期比で減少したこと等から売上高は5,124百万円(前年同四半期比0.8%減)となりました。
その他につきましては、生命保険・損害保険代理店業関連事業において、契約件数は前四半期比とほぼ同数であり、保険1件当たりの契約単価は上昇しましたが、保険取扱手数料率の変化等により売上高は68百万円(前年同四半期比3.3%減)となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は5,193百万円(前年同四半期比0.8%減)となり、営業利益は300百万円(前年同四半期比16.5%増)、経常利益は313百万円(前年同四半期比18.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は201百万円(前年同四半期比22.6%増)となりました。
このうち、売上高につきましては、自動車販売関連事業の売上高が前年同四半期に比べて減少したことによるものです。
営業利益、経常利益につきましては、中古車において、小売台数の販売比率が向上したことにより利益率が改善したことによるもの、親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、上記要因に加え、前年同四半期には機械設備の入替に伴い発生した特別損失を計上していたことによるものです。
財政状態の状況
(資産)
当第3四半期連結会計期間末の流動資産は3,625百万円となり、前連結会計年度末に比べて13百万円増加いたしました。これは現金及び預金が69百万円、商品及び製品が17百万円それぞれ増加、受取手形及び売掛金が44百万円、その他の流動資産が29百万円それぞれ減少したことによるものです。固定資産は3,475百万円となり、前連結会計年度末に比べて7百万円増加いたしました。これは主に有形固定資産が14百万円増加、投資その他の資産が6百万円減少したことによるものです。
この結果、総資産は7,101百万円となり、前連結会計年度末に比べて21百万円増加いたしました。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末の流動負債は1,786百万円となり、前連結会計年度末に比べて133百万円減少いたしました。これはその他の流動負債が12百万円増加、買掛金が59百万円、短期借入金が19百万円、賞与引当金が26百万円、未払法人税等が40百万円それぞれ減少したことによるものです。固定負債は356百万円となり、前連結会計年度末に比べて3百万円減少いたしました。これはその他の固定負債が3百万円減少したことによるものです。
この結果、負債合計は2,143百万円となり、前連結会計年度末に比べて136百万円減少いたしました。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は4,958百万円となり、前連結会計年度末に比べて158百万円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益201百万円及び剰余金の配当48百万円によるものです。また、自己資本比率は69.1%(前連結会計年度末は67.1%)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当第3四半期連結累計期間における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ69百万円増加し、当四半期連結会計期間末には2,164百万円となりました。
当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において営業活動の結果獲得した資金は144百万円(前年同四半期は175百万円の獲得)となりました。これは税金等調整前四半期純利益313百万円から減価償却費100百万円、売上債権の減少額123百万円、その他の資産の減少額27百万円、賞与引当金の減少額26百万円、棚卸資産の増加額125百万円、仕入債務の減少額59百万円、その他の負債の減少額62百万円及び法人税等の支払額151百万円等を調整したものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において投資活動の結果使用した資金は7百万円(前年同四半期は15百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出14百万円、貸付金の回収による収入8百万円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において財務活動の結果使用した資金は68百万円(前年同四半期は43百万円の使用)となりました。これは借入金の返済による支出19百万円及び配当金の支払額48百万円によるものです。
資金の流動性についての分析については、上記のとおりであります。また、当社グループの運転資金需要のうち主なものは、棚卸資産の購入、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資によるものであります。当社グループはこれらの資金需要については、内部資金及び銀行からの借入により調達をすることとしております。このうち、借入による資金調達に関しましては、運転資金については短期借入金、設備投資については長期借入金で調達をしております。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
(6)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。