【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間は、半導体不足による車両メーカーの生産調整や中国ロックダウンの影響が大きく、自動車部品事業は受注の回復が遅れました。一方でASEAN市場の旺盛な需要を受け、空調・カスタム部品事業を中心に順調に推移しました。なお、期初から続く円安傾向は、前年同期比での増収を支える大きな要因となりましたが、原材料やエネルギー価格の高騰という減益への影響もありました。
この結果、当社グループの売上高は6,235百万円(前年同期比5.9%増)、営業利益は288百万円(前年同期比27.9%減)、経常利益は476百万円(前年同期比34.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は235百万円(前年同期比4.9%減)となりました。
主な用途別売上高は、次のとおりです。
(自動車部品事業)
既存品においては、半導体不足や顧客の生産減による影響を大きく受け、減収となりました(前年同期比6.6%減)。一方、電動化領域においては、新規製品の立上げや熱マネジメント関連の需要増で増収となりました(前年同期比6.0%増)。
この結果、事業全体では前年同期比4.3%減となりました。
(空調・カスタム部品事業)
空調関係については、ASEAN地区向けを中心に好調に推移し増収となりました(前年同期比14.4%増)。また、カスタム関係については、工作機需要の増加と季節製品のまとめ受注で増収となりました(前年同期比36.2%増)。
この結果、事業全体では前年同期比18.3%増となりました。
(エレメント部品事業)
既存品については、自動車用、家電用、産業機械用の各領域で顧客の在庫調整等により減収となりました(前年同期比12.2%減)。一方、光通信用は顧客の在庫調整が落ち着いたことに加え、FTTx需要の増加により増収となりました(前年同期比61.8%増)。
この結果、事業全体では前年同期比15.7%増となりました。
(2)財政状態に関する説明
① 資産 12,799百万円(前連結会計年度末比 1,449百万円増加)
当第1四半期に実行した第三者割当増資による現金預金、売上債権及び棚卸資産が増加したことにより、流動資産が前連結会計年度末に比べて1,242百万円増加しました。また、有形固定資産及び繰延税金資産が増加したことにより、固定資産が前連結会計年度末に比べて207百万円増加しました。
② 負債 8,190百万円(前連結会計年度末比 318百万円増加)
未払法人税等の増加及び短期借入金の増加により流動負債が前連結会計年度末に比べて503百万円増加しました。一方で、固定負債は長期借入金の返済等により前連結会計年度に比べて185百万円減少しました。
③ 純資産 4,609百万円(前連結会計年度末比 1,131百万円増加)
配当金67百万円の減少はありましたが、親会社株主に帰属する四半期純利益235百万円の計上及び第三者割当増資800百万円により増加しました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より713百万円増加し、2,396百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、17百万円となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益397百万円及び減価償却費235百万円等の資金の増加が、棚卸資産の増加294百万円及び売上債権の増加144百万円等による資金の減少を上回ったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、166百万円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出165百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は、667百万円となりました。長期借入金の返済による支出204百万円などはありましたが、第三者割当増資による774百万円の増加によるものであります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、199百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。