【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 財政状態及び経営成績の状況① 経営成績当第2四半期連結累計期間のわが国経済は、新型コロナウイルスの感染状況の改善や各種行動制限の緩和等により経済活動の正常化への動きが進展いたしました。一方で、為替相場の急激な円安の進行やロシア・ウクライナ情勢を起因とした原材料価格の乱高下が続くなど、依然として先行き不透明な状況が継続しております。当社は、前期から上昇していた主原料の鉄スクラップ価格に落ち着きが見られたものの副資材や電力エネルギーなどは上昇基調が続いており、全体コストに見合った適正な製品価格の実現に向けた受注活動に注力してまいりました。当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高は製品販売量の増加及び製品販売価格の上昇により、390億8千1百万円と前年同期比83億3千5百万円(27.1%)の増収となりました。利益につきましては、製品販売価格の上昇により、営業利益は前年同期比9億7百万円増益の12億7百万円(302.3%)、経常利益は前年同期比11億9千3百万円増益の13億4千5百万円(781.6%)となり、親会社株主に帰属する四半期純損益につきましては前年同期比12億7千5百万円増益の11億6千6百万円の利益となりました。
なお、セグメントの業績は次の通りであります。鉄鋼事業・・・売上高は製品販売量の増加及び製品販売価格の上昇などにより、386億9千2百万円と対前年同期比82億6千万円(27.1%)の増収となりました。また、セグメント利益(営業利益)は製品販売価格の上昇の影響などにより、9億1千3百万円と前年同期比8億1千5百万円(832.8%)の増益となりました。そ の 他・・・売上高は25億4百万円と前年同期比5千万円(2.0%)の減収、セグメント利益は2億7千万円と前年同期比8千9百万円(49.3%)の増益となりました。
② 財政状態当第2四半期連結会計期間末の資産合計は、主として現金及び預金、商品及び製品の増加により、前期末に比べ43億1千8百万円増加し、673億8千1百万円となりました。負債合計は、主として長期借入金の増加により、前期末に比べ33億4百万円増加し、239億5千4百万円となりました。純資産合計は、主として利益剰余金の増加により、前期末に比べ10億1千3百万円増加し、434億2千7百万円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間の営業活動におけるキャッシュ・フローは、29億2千2百万円の収入となり、前年同期比58億1百万円収入が増加しました。これは主に税金等調整前四半期純利益の増加によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは、5億6千4百万円の支出となり、前年同期比12億5千3百万円支出が減少しました。これは主として有形固定資産の取得による支出が減少したためです。財務活動によるキャッシュ・フローは、26億8百万円の収入となり、前年同期比18億1百万円収入が増加しました。これは主として長期借入れによる収入が増加したためです。この結果、当第2四半期連結累計期間末の現金および現金同等物の残高は、123億4千万円と、前連結会計年度末に比べ49億7千4百万円増加しました。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第2四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに発生した課題はありません。
(4) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は121百万円であります。
(5) 生産、受注及び販売の実績当第2四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売の実績が著しく増加しております。鉄鋼事業における製品の生産高(金額は販売価格による)が257億7千1百万円(前年同期比33.8%増)となりました。これは、主に主原料の鉄スクラップ価格及び副資材や電力料等のその他コストに見合った適正な値差を確保するため製品受注価格の引上げを行った結果、前期から製品販売価格が上昇したことによります。