【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。(1) 財政状態及び経営成績の状況 当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の5類移行等に伴い個人消費をはじめ経済活動の正常化が進みましたが、ウクライナ情勢の長期化、円安の進行、世界的な物価上昇等、引き続き先行きが不透明な状況で推移しました。 外食産業におきましては、新型コロナウイルス感染症への警戒感が薄らぎ、客足や売上は回復傾向にあるものの、物価上昇に対する消費者の生活防衛意識は依然強く、原材料価格やエネルギーコスト等の高騰、人材不足等の状況の中、厳しい経営環境が続いております。 このような環境のもと、当社グループは、経営理念である「食を通じて地域社会の豊かな生活文化の向上に貢献する」に基づき、お客様の基本ニーズである「安全・安心」に徹底してこだわった「自然肉100%」の商品提供を堅持し、さらなる品質向上のため、日々努力を続けております。消費者の意識・行動がコロナ禍を経て大きく変化しているなか、多くのお客様に選んでいただける店づくりのため、「商品の価値」をより強く訴求できるメニュー開発と社内教育に注力し、加えて、店内業務の見直しやDXにより料理提供時間の短縮を図る等、お客様満足度向上に向けた取り組みを進めてまいりました。 以上の結果、当第2四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高148億3百万円(対前年同期比6.5%増)、営業利益5億66百万円(前年同期は営業損失5億1百万円)、経常利益5億21百万円(前年同期は経常損失32百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益5億11百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失3億13百万円)となりました。 セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。 なお、第1四半期連結累計期間より、報告セグメントを従来の「安楽亭業態」、「七輪房業態」、「アークミール」及び「その他業態」から、「安楽亭・七輪房業態」、「アークミール業態」及び「その他業態」に変更し、共通費の集計及び配賦方法を変更しております。当第1四半期連結累計期間の比較・分析は、セグメント変更後の区分に基づいております。① 安楽亭・七輪房業態 安楽亭・七輪房業態の当第2四半期連結累計期間末の店舗数は177店舗であります。内訳は直営125店舗、暖簾16店舗、FC36店舗であります。 販売促進及び商品開発につきましては、「安楽亭」にて、素材の特長を生かす「自然肉」の美味しさと価値を消費者にダイレクトに伝える新メニュー「ワイルドシリーズ」(「ワイルドカルビ」、「ワイルドロース」、「ワイルド上タン」)の販売を引き続き強化してまいりました。加えて、「ワンコインランチ」(税込500円)の販売、主力商品「ファミリーカルビ」等3品の値下げ(税別390円の「サンキュー価格」でのご提供)、「学生専用食べ放題コース」の販売等、より幅広い客層・ニーズにこたえるための施策も積極的に進めてまいりました。「七輪房」では、お盆特別メニューとして上タンや黒毛和牛を華やかに盛り合わせた「人気部位満喫盛り」を販売する等、多様で上質な肉の魅力をアピールするフェア施策を実施してまいりました。さらに、ディナー時間帯の来店促進として「17時以降来店のお客様限定 生ビール290円クーポン」を配信する等、多様なニーズに合わせた施策を実施しました。 以上の結果、安楽亭・七輪房業態の当第2四半期連結累計期間の売上高は60億71百万円(対前年同期比2.9%減)となり、セグメント利益(営業利益)は85百万円(前年同期はセグメント損失1億85百万円)となりました。② アークミール業態 アークミール業態の当第2四半期連結累計期間末の店舗数は130店舗であります。内訳は直営128店舗、FC2店舗であります。アークミール業態には、「ステーキのどん」、「しゃぶしゃぶどん亭」、「フォルクス(ステーキ)」を含んでおります。 販売促進及び商品開発につきましては、「ステーキのどん」、「しゃぶしゃぶどん亭」、「フォルクス」の各業態において、「やみつきラムステーキフェア」(ステーキのどん)、「夏季限定 牛タン食べ放題コース」(どん亭)、「重量級ステーキフェア」「夏のフレッシュメニューフェア」(フォルクス)等、積極的に来店促進の施策を展開してまいりました。また、「ステーキのどん」で税込869円のオリジナルとんかつ「どんかつ」をはじめとする「バリューランチ」カテゴリーを新設するなどして、消費者の節約志向にも対応してきました。 以上の結果、アークミール業態の当第2四半期連結累計期間の売上高は84億72百万円(対前年同期比14.1%増)となり、セグメント利益(営業利益)は6億89百万円(前年同期はセグメント損失81百万円)となりました。③ その他業態 その他業態の当第2四半期連結累計期間末の店舗数は7店舗であります。内訳は直営5店舗、FC2店舗であります。なお、その他業態には、「からくに屋(焼肉)」、「花炎亭(焼肉)」、「上海菜館(中華)」、「カフェビーンズ(喫茶)」、「安楽亭ベトナム(焼肉)」を含んでおります。 以上の結果、その他業態の当第2四半期連結累計期間の売上高は2億60百万円(対前年同期比14.4%増)となり、セグメント損失(営業損失)は11百万円(前年同期はセグメント損失21百万円)となりました。
当第2四半期連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末に比べ20億8百万円増加し、220億60百万円となりました。これは、現金及び預金の増加等が要因です。負債は、前連結会計年度末に比べ4億17百万円増加し、158億47百万円となりました。これは、長期借入金の増加等が要因です。純資産は、前連結会計年度末に比べ15億91百万円増加し、62億13百万円となりました。これは、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上、公募増資による資本金及び資本剰余金の増加等が要因です。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ、27億47百万円増加し、51億38百万円となりました。(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益の計上5億96百万円、棚卸資産の減少額4億19百万円等により12億45百万円の収入となりました。前年同期は4億96百万円の収入でありました。(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出2億18百万円、無形固定資産の取得による支出42百万円等により1億68百万円の支出となりました。前年同期は3億1百万円の支出でありました。(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入11億97百万円、長期借入金の返済による支出5億22百万円、株式発行による収入10億60百万円等により16億66百万円の収入となりました。前年同期は7億64百万円の支出でありました。