【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
当第3四半期連結累計期間における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は以下のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症において、移動や外出の制限が緩和される等、防疫と経済活動の両立が進み、回復の兆しが見られました。一方、ロシア・ウクライナ情勢の長期化や急速な円安の進行、資源価格や原材料価格の高騰によるインフレ圧力により、先行きは不透明な状態となっています。こうした状況下、在宅時間の長期化や内食需要の高まりは続いており、消費者の生活様式や価値観の変化に伴い、生活必需品を中心とした個人消費は引き続き好調な状況となっています。当社グループにおいても、「冷温水が簡単に利用できる」、「日本の良質な天然水が定期的に自宅まで配達される」といった利便性や安全性等によって、宅配水(ウォーターサーバー)への認知度が高まり、当社グループの事業環境へ好影響を及ぼしています。宅配水業界においても、宅配水事業の需要が今後も見込まれることから、異業種参入も見られる等、活況を呈しています。当社グループは同業界最大手として、宅配水市場拡大を引き続き牽引できるよう努めてまいります。また、当社グループでは、お客様に安心・安全で高品質な飲料水を安定的に提供できる体制の構築に努めてまいりました。さらに、当社グループでは、脱炭素社会を目指すことをはじめとする環境保全と利益創出の同時実現をビジョンの一つと捉え、天然水という日本の資源を継続的に守り、これを育むための取組みを行っております。そして、水資源を使用する者の責任として、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて取組み範囲を拡大させ、積極的に社会的責任を果たすことに努めております。
当第3四半期連結累計期間においては、新規顧客の獲得に関して、新型コロナウイルス感染拡大の防止策を講じながらのデモンストレーション販売の実施やテレマーケティング・WEBによる非接触型の営業活動を積極的に展開した結果、順調に推移いたしました。さらに、お客様からのお問合せサービスの対応強化等、既存顧客の継続率向上につながる様々な施策を進めた結果、売上収益は57,526百万円(前年同期比13.5%増)となりました。営業利益については、保有顧客数の増加に伴う各工場の稼働率の向上による製造原価の低減や物流費の抑制等により、6,067百万円(前年同期比23.8%増)となりました。なお、税引前四半期利益は5,403百万円(前年同期比22.6%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は3,522百万円(前年同期比30.1%増)となりました。
また、財政状態については以下のとおりとなります。① 資産、負債及び資本の状況(資産)資産は前連結会計年度末に比べて9,796百万円増加し、82,881百万円となりました。これは、主に有形固定資産が増加したことと、社債による資金調達を行ったことにより現預金が増加したことによるものであります。(負債)負債は前連結会計年度末に比べて7,209百万円増加し、65,996百万円となりました。これは、主に新規獲得顧客へ貸与するウォーターサーバーの調達に伴い有利子負債が増加したことによるものであります。(資本)資本は前連結会計年度末に比べて2,586百万円増加し、16,884百万円となりました。これは、主に親会社の所有者に帰属する四半期利益の計上による利益剰余金の増加、配当による利益剰余金の減少によるものであります。
② キャッシュ・フローの状況当第3四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)の残高は25,154百万円と前連結会計年度末(20,322百万円)に比べて4,831百万円の増加となりました。各キャッシュ・フローの状況とその主な要因は以下のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロ-)営業活動により獲得した資金は10,136百万円(前第3四半期連結累計期間は4,463百万円の獲得)となりました。これは、税引前四半期利益の計上及び資金の支出を伴わない減価償却費及び償却費による資金の増加があった一方、契約コストの増加及び法人所得税の支払による資金の流出があったことによるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロ-)投資活動に支出した資金は2,547百万円(前第3四半期連結累計期間は1,705百万円の支出)となりました。これは、新規契約数の増加に伴うウォーターサーバーの取得数の増加や、工場関連設備の投資実施及び顧客管理システムの改修等に伴って、有形固定資産及び無形資産の取得による支出が発生したことによるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロ-)財務活動に支出した資金は2,771百万円(前第3四半期連結累計期間は6,209百万円の支出)となりました。これは、主に有利子負債の返済があったことによるものであります。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、36百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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