【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績の状況当第3四半期連結累計期間(2022年4月1日~2022年12月31日)における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化するなか、行動制限の緩和や政府観光支援の影響などから外出機会の増加で人流も回復し、国内の社会経済活動に回復の兆しが見え始めた一方、世界的なエネルギー・原材料価格の高騰や円安の進行による為替の影響など、依然として先行き不透明な状況が続いております。当社が経営基盤としている東北地区におきましても新型コロナウイルス感染症の影響は継続しているものの、10月からの政府による観光支援策や地域経済の活性化を目的としたプレミアム付商品券の発行等の効果もあり、個人消費の持ち直しをはじめ景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。このような経営環境のもと当社グループは、「会社の堅実な運営発展」と「社員の豊かな生活増進」を経営理念とし、ウィズコロナ、アフターコロナを見据えて原点に立ち返り、2022年度経営方針「市場の深耕拡大」をスローガンとし、顧客訪問と現場フォローの率先垂範を実行するとともに、業種別のサービス力と商品力の強化を行い、営業体制の強化を最優先に市場占有率向上にむけて取り組んでおります。また、定期的な抗原検査の実施やワクチン接種の推進など従業員の健康管理についても全社で取り組んでまいりました。その結果、コロナ前の経営数値への改善には至っていないものの、回復傾向は明確になってきております。この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高329億71百万円(前年同四半期比11.1%増)、営業利益は11億37百万円(同67.4%増)、経常利益は12億73百万円(同60.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は8億70百万円(同61.9%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。卸売業部門におきましては、年末年始の帰省における行動制限の緩和による人流の回復、政府による観光支援策、各種イベントの再開により、特に観光関係を中心に回復したことで製菓業種、外食業種、弁当業種及び惣菜業種が大きく伸張し、前年同期の売上高を上回ることが出来ました。また、お客様への更なる深耕を図るために、3年ぶりに展示会並びに提案会を開催し、じっくりとお客様の話をお聞きし、課題解決の一助となる人手不足対策商品や省力化商品など利便性に優れた商品の提案を行い、受注増加につなげることが出来ました。この結果、売上高284億72百万円(前年同四半期比10.8%増)、セグメント利益(営業利益)は13億54百万円(同35.1%増)となりました。
小売業部門におきましては、行動制限が緩和され外出機会も増加したことから、消費マインドの回復もみられ、主要顧客である中小飲食店やイベント業者も緩やかに回復をしております。7月に開店した直営店舗の大河原店は、開店以降多くのお客様を獲得し、計画通りの進捗となっております。またツルハドラッグ店舗内店舗では、11月、12月と各月1店舗ずつ出店し、12月末現在では合計7店舗となり、当社の認知度の向上、新規顧客を獲得するなど販路拡大に貢献しております。中小飲食店向けには、コロナ禍以降、お客様の消費行動の変化に応じたテイクアウト用品の充実化に努めるとともに、グループの商品調達力を活かし、日ごろの愛顧と支援に感謝を込めて、仕入応援の一助となるべく当社のプライベートブランドであるJFSA商品の販売企画セールを全店一斉で12月に実施いたしました。この結果、売上高44億98百万円(前年同四半期比12.6%増)、セグメント利益(営業利益)は2億75百万円(同61.2%増)となりました。
なお、当第3四半期連結累計期間の販売実績を業種別セグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称
当第3四半期連結累計期間(自 2022年4月1日至 2022年12月31日)
前年同四半期比(%)
卸売業部門
製菓業種 (千円)
5,460,133
107.1
弁当給食業種 (千円)
3,082,059
116.6
事業所給食業種 (千円)
2,465,842
101.9
メディカル給食業種(千円)
3,749,779
106.3
学校給食業種 (千円)
2,724,616
98.8
外食業種 (千円)
4,976,181
135.2
惣菜業種 (千円)
5,196,362
108.8
その他 (千円)
817,401
104.4
計 (千円)
28,472,376
110.8
小売業部門 (千円)
4,498,981
112.6
合計 (千円)
32,971,358
111.1
(注) 小売業部門の業種別は該当ありません。
(2) 財政状態の状況当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比べ53億17百万円増加し、366億30百万円となりました。これは主に、現金及び預金並びに受取手形及び売掛金の増加によるものであります。負債は、前連結会計年度末と比べ47億5百万円増加し、123億90百万円となりました。これは主に、仕入債務の増加によるものであります。純資産は、前連結会計年度末と比べ6億12百万円増加し、242億40百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上及び配当金の支払によるものであります。この結果、自己資本比率は66.2%(前連結会計年度末75.5%)となりました。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動該当事項はありません。
(5) 生産、受注及び販売の実績
① 商品仕入実績当第3四半期連結累計期間の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称
当第3四半期連結累計期間(自 2022年4月1日至 2022年12月31日)
前年同四半期比(%)
卸売業部門
調理冷食 (千円)
7,538,284
111.1
製菓材料 (千円)
4,096,187
112.6
水産品 (千円)
2,365,861
117.2
農産品 (千円)
2,887,742
110.3
畜産品 (千円)
1,456,628
118.7
調味料その他(千円)
4,850,015
109.1
計 (千円)
23,194,720
111.9
小売業部門 (千円)
3,235,939
115.6
合計 (千円)
26,430,659
112.3
② 受注実績該当事項はありません。
③ 販売実績当第3四半期連結累計期間の販売実績を商品別セグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称
当第3四半期連結累計期間(自 2022年4月1日至 2022年12月31日)
前年同四半期比(%)
卸売業部門
調理冷食 (千円)
9,489,843
111.4
製菓材料 (千円)
4,851,693
111.1
水産品 (千円)
2,907,029
111.9
農産品 (千円)
3,735,575
107.9
畜産品 (千円)
1,728,273
116.4
調味料その他(千円)
5,759,961
109.5
計 (千円)
28,472,376
110.8
小売業部門 (千円)
4,498,981
112.6
合計 (千円)
32,971,358
111.1