【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第2四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期累計期間(2023年4月1日から2023年9月30日まで)におけるわが国経済は、各種政策の効果もあって緩やかな持ち直しの動きが見られるものの、世界的な金融引き締め等による海外景気の下振れによるリスクや物価上昇等による影響が懸念される等、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社が属する出版業界におきましては、2023年上半期(1月から6月まで)の紙と電子を合算した出版市場(推定販売金額)は、前年同期比でマイナスとなりました。公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所によると、2023年上半期の紙と電子を合算した推定販売金額は前年同期比3.7%減の8,024億円となり、その内訳は、紙の出版物については同8.0%減の5,482億円、電子出版については同7.1%増の2,542億円と、紙の市場が前年同期を下回った一方で、電子出版市場の拡大が続いております。
こうした環境の中、インターネット発の出版の先駆者である当社は、「これまでのやり方や常識に全くとらわれず」、「良いもの面白いもの望まれるものを徹底的に追求していく」というミッションの下、インターネット時代の新しいエンターテインメントを創造することを目的とし、インターネット上で話題となっている小説・漫画等のコンテンツを書籍化する事業に取り組んでまいりました。
当第2四半期累計期間における書籍のジャンル別の概況は以下の通りであります。
① ライトノベル
当第2四半期累計期間の刊行点数は前年同期を大きく上回る163点(前年同期比40点増)となりました。2023年10月からTVアニメ放送を開始する『とあるおっさんのVRMMO活動記』の最新巻28巻を刊行し、さらにアニメ放送前後における書店の需要に応じた既刊各巻の増刷及び出荷を行ったことで、同シリーズの売上が伸長いたしました。また、女性向けファンタジーレーベル「レジーナブックス」から刊行した『継母の心得』の第2巻が、前巻に続いて好評を博し、女性向け小説と親和性の高い電子書籍販売においても販売数を伸ばして好調な売れ行きを示しました。
結果、当第2四半期累計期間の売上高は前年同期を上回る着地となりました。
② 漫画
当第2四半期累計期間の刊行点数は前年同期を上回る82点(前年同期比11点増)となりました。各書籍の売れ行きにつきましては、シリーズ累計350万部を突破し2024年1月からTVアニメ第2期の放送を予定している『月が導く異世界道中』やTVアニメ化が決定した『Re:Monster』等の大型人気シリーズの続刊が引き続き好調に推移いたしました。また、電子書籍販売につきましては、新刊配信数が増加したことに加え、各電子ストアにて実施した作品露出の強化や1話単位での販売強化等の施策が奏功したことから、売上高は大幅に増加いたしました。
結果、当第2四半期累計期間の売上高は前年同期を大幅に上回る着地となりました。
③ 文庫
当第2四半期累計期間の刊行点数は前年同期を上回る86点(前年同期比8点増)となりました。当社が開催するWebコンテンツ大賞の受賞作を中心に「キャラ文芸」「ライト文芸」ジャンルから複数作品を刊行する等、取り扱いジャンルの拡大及び強化に引き続き注力いたしました。また、堅調な成長を続ける児童書市場への本格参入を目的に前年同期に創刊した児童文庫レーベル「アルファポリスきずな文庫」からも複数作品を刊行し、新たな市場の開拓に取り組んでまいりました。
しかし、開拓中のジャンルにおける刊行を強化した反面、刊行書籍1点あたりの発行部数は前年同期より減少したことから、当第2四半期累計期間の売上高は前年同期を下回る金額で着地いたしました。
④ その他
当第2四半期累計期間の刊行点数は1点(前年同期比2点減)となりました。当ジャンルにおいては、更なる業績拡大及びポートフォリオ最適化の観点から幅広いジャンルにおける書籍の刊行に取り組んでまいりました。
しかしながら、刊行計画の都合上、刊行点数が前年同期から減少したことにより、当第2四半期累計期間の売上高は前年同期を下回る金額で着地いたしました。
以上の活動の結果、当第2四半期累計期間の売上高は5,113,875千円(前年同期比16.5%増)、営業利益は1,167,501千円(同4.4%増)、経常利益は1,171,012千円(同4.3%増)、四半期純利益は726,027千円(同5.2%増)となりました。
(注)シリーズ累計部数:同作品の続編に加え、同作品の漫画及び文庫を含み、部数は電子書籍販売数を含む。
(2)財政状態の分析
① 資産
当第2四半期会計期間末の流動資産は、前事業年度末に比べ564,786千円増加し、12,662,887千円となりました。これは主に、現金及び預金が増加(前事業年度末比415,450千円増)したこと並びに売掛金が増加(同109,123千円増)したことによるものであります。
固定資産は、前事業年度末に比べ53,768千円増加し、391,668千円となりました。これは主に、無形固定資産が減少(同5,836千円減)した一方で、投資その他の資産が増加(同61,205千円増)したことによるものであります。
② 負債
当第2四半期会計期間末の流動負債は、前事業年度末に比べ99,684千円減少し、2,010,265千円となりました。これは主に、未払金が増加(前事業年度末比57,271千円増)した一方で、未払法人税等が減少(同116,748千円減)したこと及び返金負債が減少(同37,094千円減)したことによるものであります。
固定負債は、前事業年度末に比べ7,788千円減少し、32,540千円となりました。これは主に、長期借入金の減少(同7,118千円減)によるものであります。
③ 純資産
当第2四半期会計期間末の純資産は、前事業年度末に比べ726,027千円増加し、11,011,750千円となりました。これは全て、利益剰余金の増加によるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期会計期間末における、現金及び現金同等物の残高は、前事業年度末に比べ415,450千円増加し、9,187,190千円となりました。当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは487,803千円の収入(前年同期は713,104千円の収入)となりました。主な増加要因は、税引前四半期純利益の計上によるものであります。また、主な減少要因は、売上債権の増加及び法人税等の支払によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは57,531千円の支出(前年同期は5,190千円の支出)となりました。減少要因は、出資金の払込並びに敷金及び保証金の差入によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは14,821千円の支出(前年同期は10,693千円の支出)となりました。主な減少要因は、長期借入金の返済によるものであります。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
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