【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の第7波による影響を受けたものの、8月中旬以降は新規感染者数が減少傾向に転じた結果、消費活動は緩やかながらも回復の兆しが見られました。その一方で、ウクライナ情勢の悪化や為替相場の円安進行等によるエネルギー資源や原材料の価格高騰を受けて、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いております。
外食業界においては、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、生活様式の変化により外食から中食・内食へのシフトが進展し、大人数での外食および夜間の外出行動の自粛などの影響を受けております。加えて、光熱費や仕入価格の高騰、人件費の上昇等により、厳しい経営環境が続いております。
このような状況下において、当社グループは中期経営計画「ビジョン2025」の実現に向けて、お客さまと従業員の安全・安心を最優先事項と捉え、感染症対策を徹底しながら店舗運営を継続してまいりました。また、当社グループの売上向上施策として、既存店舗の内外装の積極的な改装や看板商品の磨きこみ、サービス力の強化による他社との差別化を図ることで顧客体験価値の向上に努めました。さらに、『焼肉きんぐ』や『丸源ラーメン』のテレビCMの放映及びスマートフォンアプリ等を活用したデジタルマーケティングの強化を行いました。これらの施策の効果および前年同期においては行政による営業時間の短縮要請などがあったことにより、国内既存店(注)の当第1四半期連結累計期間における売上高は、直営店において前年同期比31.2%増、フランチャイズ店において前年同期比29.4%増となりました。
新業態への取り組みについては、『熟成醤油ラーメン きゃべとん』『牛たん大好き 焼肉はっぴぃ』『焼きたてのかるび』を軸に育成を進めました。加えて、中長期的な成長の実現に向けて、人財の採用や教育・研修による能力開発、IT化の推進、海外事業の強化等の基盤づくりを行いました。 店舗出店については、国内において郊外ロードサイドにある好立地への積極的な出店を進め、直営店5店、フランチャイズ2店、海外において2店の出店をした結果、当第1四半期連結会計期間末における当社グループの店舗数は632店舗(直営376店、フランチャイズ237店、海外19店)となりました(後掲表1)。
以上の結果により、売上高21,910百万円(前年同期比39.2%増)、営業利益1,855百万円(前年同期は32百万円の営業損失)、経常利益1,859百万円(前年同期比40.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,221百万円(前年同期比49.6%増)となりました。
(注)国内既存店とは、新規開店より18カ月以上稼働している店舗と定義しております。
当第1四半期連結累計期間におけるセグメント別の概況については、当社グループの事業は単一セグメントでありますので、その概況を部門別に示すと次のとおりであります。
①焼肉部門
当第1四半期連結累計期間中において、『焼肉きんぐ』は5店舗の出店(直営3店、フランチャイズ2店)を実施しました。これにより、焼肉部門の当第1四半期連結会計期間末の店舗数は291店舗(直営178店、フランチャイズ113店)となりました。
以上の結果により、直営店の売上高は11,834百万円(前年同期比40.6%増)となりました。
②ラーメン部門
当第1四半期連結累計期間中において、『丸源ラーメン』は1店舗の出店(直営1店)を実施しました。これにより、ラーメン部門の当第1四半期連結会計期間末の店舗数は190店舗(直営91店、フランチャイズ99店)となりました。
以上の結果により、直営店の売上高は3,385百万円(前年同期比48.3%増)となりました。
③お好み焼部門
当第1四半期連結会計期間末におけるお好み焼部門の店舗数は24店舗(直営16店、フランチャイズ8店)となりました。
以上の結果により、直営店の売上高は462百万円(前年同期比35.8%増)となりました。
④ゆず庵部門
当第1四半期連結会計期間末におけるゆず庵部門の店舗数は94店舗(直営77店、フランチャイズ17店)となりました。
以上の結果により、直営店の売上高は3,446百万円(前年同期比39.6%増)となりました。
⑤専門店部門
当第1四半期連結累計期間中において、『牛たん大好き 焼肉はっぴぃ』は1店舗の出店(直営1店)を実施しました。これにより、専門店部門の当第1四半期連結会計期間末の店舗数は14店舗(直営14店)となりました。
以上の結果により、直営店の売上高は546百万円(前年同期比85.3%増)となりました。
⑥フランチャイズ部門
主にフランチャイズ加盟企業からの売上ロイヤルティ・加盟金・業務受託料等であります。当第1四半期連結累計期間中において、フランチャイズは2店舗の出店を実施しました。これにより、当第1四半期連結会計期間末のフランチャイズ店舗数は237店舗となりました。
以上の結果により、売上高は1,424百万円(前年同期比25.7%増)となりました。
⑦その他部門
主に連結子会社である「物語(上海)企業管理有限公司」による取り組みであります。当第1四半期連結累計期間中において、2店舗の出店を実施しました。これにより、その他部門の当第1四半期連結会計期間末の店舗数は19店舗となりました。
以上の結果により,売上高は810百万円(前年同期比1.3%増)となりました。
表1 「部門別店舗数の状況」
(単位:店)
直営(国内)
FC(国内)
海外
2022年9月末
店舗数
焼肉部門
178
113
-
291
ラーメン部門
91
99
-
190
お好み焼部門
16
8
-
24
ゆず庵部門
77
17
-
94
専門店部門
14
-
-
14
その他部門
-
-
19
19
合計
376
237
19
632
当第1四半期連結会計期間末の財政状態につきましては、以下のとおりであります。
(資産)
当第1四半期連結会計期間末の総資産は46,863百万円となり、前連結会計年度末と比較して667百万円の増加となりました。これは主に売掛金が467百万円、現金及び預金が317百万円増加したこと等によるものであります。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末の負債は23,098百万円となり、前連結会計年度末と比較して138百万円の減少となりました。これは主に買掛金が513百万円、賞与引当金が288百万円、長期借入金が540百万円増加した一方で、未払法人税等が802百万円、流動負債のその他に含まれている設備未払金が863百万円減少したこと等によるものであります。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末の純資産は23,765百万円となり、前連結会計年度末と比較して805百万円の増加となりました。これは主に利益剰余金が797百万円増加したこと等によるものであります。
この結果、自己資本比率は50.0%(前連結会計年度末は49.0%)となりました。
(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき業務上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(3) 研究開発活動
該当事項はありません。
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