【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行により、経済活動の正常化が進んだことで、緩やかな回復基調がみられました。一方で、世界的な資源価格の上昇や急激な為替の変動、地政学リスクの高まりなど、先行き不透明な状況が続いております。衣料品小売業界におきましては、物価上昇による先行き不安から、依然として厳しい経営環境のまま推移しました。
このような環境の下、当社グループにおきましては前期に引き続き「健康」をキーワードに差別化戦略を行いました。
商品面では、夏のビジネススタイリングを爽やか、軽やかに演出する「尾州リネン混ストレッチスーツ」を発売しました。きちんと感がありつつも、夏向けインナーとも合わせやすい爽やかなカラーで、夏らしいオフィスカジュアルスタイルを提案しております。また、「いつもと違うちょっと良いものを長く愛用してほしい」という思いから、生地・仕立て・仕様全てにおいて上品さが魅力の「11のこだわりシャツ」と「4つのこだわりネクタイ」を発売しました。ワイシャツは高級糸を使用したキメの細かい肌触り、ネクタイは贅沢にシルクを使用した艶感のある生地、職人仕上げの丁寧な縫製など、本格志向の商品です。
当社グループでは今後も、お客様のニーズに沿った商品開発などを通して、顧客満足度の向上を目指してまいります。
店舗数に関しましては、グループ全体で4店舗新規出店及び4店舗閉店(うち2店舗移転)した結果、当第1四半期連結会計期間末の総店舗数は378店舗となりました。
なお、当社グループは衣料品販売事業以外に広告代理業等を営んでおりますが、重要性が乏しいため記載を省略しております。
これらの結果、当第1四半期連結累計期間におきましては、売上高77億5千万円(前年同四半期比6.6%減)となりました。利益面は、営業損失3千4百万円(前年同四半期は営業利益1千6百万円)、経常利益5千1百万円(前年同四半期比41.0%減)の結果となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純損失は、主に法人税等調整額の計上があったことにより、2億6千4百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失4千4百万円)の結果となりました。
当第1四半期連結会計期間末の資産につきましては、主に現金及び預金が20億3千6百万円減少したこと等により、流動資産が20億7千7百万円減少いたしました。加えて固定資産は2億7千1百万円減少し、その結果、総資産は前連結会計年度末に比べて23億4千9百万円減少し、462億4千8百万円となりました。
負債につきましては、支払手形及び買掛金が4億6千7百万円増加した一方で、返済により借入金が8億9千9百万円減少したこと、未払金が5億2千9百万円減少したこと、未払法人税等が1億1千3百万円減少したこと、契約負債が2千7百万円減少したこと等により、前連結会計年度末に比べて18億3千9百万円減少し、230億6百万円となりました。
純資産につきましては、親会社株主に帰属する四半期純損失が2億6千4百万円あったことに加え、2億5千3百万円の期末配当を実施したこと等により、232億4千2百万円となりました。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「第2 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計方針及び見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第1四半期連結累計期間において、財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針に重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。