【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善する下で引き続き緩やかな回復基調がみられるものの、地政学リスクの長期化や為替の変動に起因する資源価格の高騰を受けて、先行き不透明な状況が続いております。衣料品小売業界におきましては、物価上昇による先行き不安から、依然として厳しい経営環境のまま推移しました。このような環境の下、当社グループにおきましては前期に引き続き「健康」をキーワードに差別化戦略を行いました。
商品面では、当社の得意とするニット素材を活かしたスーツシリーズ「i-suit(アイスーツ)」から、秋冬シーズンの新作としてベスト付きのスリーピーススーツを販売し、スーツを着慣れないお客様にも快適なストレッチ生地に加え、素材の一部にリサイクルポリエステルを採用するなど、環境にも配慮した商品開発を行いました。また、働く女性を応援する商品として「働ラク肩ラクスーツ」を発売しました。この商品は日々のワークシーンを快適に、「ラク」に過ごしてほしいという想いを込めて開発した商品です。
当社グループでは今後も、お客様のニーズに沿った商品開発などを通して、顧客満足度の向上を目指してまいります。
店舗数に関しましては、グループ全体で5店舗新規出店及び7店舗閉店(うち3店舗移転)した結果、当第2四半期連結会計期間末の総店舗数は376店舗となりました。
なお当社グループは衣料品販売事業以外に、広告代理業等を営んでおりますが、重要性が乏しいため記載を省略しております。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間におきましては、売上高141億7千8百万円(前年同四半期比3.3%減)となりました。利益面は、営業損失8億5千9百万円(前年同四半期は営業損失11億1千7百万円)、経常損失6億9千2百万円(前年同四半期は経常損失9億1千6百万円)の結果となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純損失は、主にソフトウエア資産等の除却による固定資産除売却損の計上が4億7千5百万円あったこと、法人税等調整額の計上が2億8百万円あったこと等により、14億4千3百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失12億9百万円)の結果となりました。
当第2四半期連結会計期間末の資産につきましては、主に現金及び預金が51億9千3百万円減少したこと等により、流動資産が52億5千1百万円減少いたしました。加えて固定資産は6億3千2百万円減少し、その結果、総資産は前連結会計年度末に比べて58億8千4百万円減少し、427億1千4百万円となりました。
負債につきましては、返済により借入金が17億6千2百万円減少したこと、支払手形及び買掛金が7億7千8百万円減少したこと、未払金が8億2千4百万円減少したこと等により、前連結会計年度末に比べて42億2千7百万円減少し、206億1千8百万円となりました。
純資産につきましては、親会社株主に帰属する四半期純損失が14億4千3百万円あったことに加え、2億5千3百万円の期末配当を実施したこと等により、前連結会計年度末に比べて16億5千6百万円減少し、220億9千5百万円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下[資金]という)は、当第2四半期連結会計期間末には94億2千3百万円(前年同四半期比10.2%減)となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により使用した資金は27億5千6百万円(前年同四半期は13億5千6百万円の支出)となりました。これは主に売上債権の減少が16億1千2百万円あったこと、固定資産除売却損益の計上が4億6千万円あったこと、減価償却費の計上が2億5千万円あった一方で、棚卸資産の増加額が12億6千5百万円あったこと、仕入債務の減少額が7億7千8百万円あったこと、経費支払手形・未払金の減少額が6億3千3百万円あったことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は2億6千8百万円(前年同四半期は3億3千9百万円の支出)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出が3億8千7百万円あったこと、無形固定資産の取得による支出が1億6千5百万円あったことに対し、差入保証金の回収による収入が1億9千7百万円あったことなどによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は21億6千8百万円(前年同四半期は1億6千4百万円の支出)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出が17億5千8百万円あったこと、配当金の支払額が2億3千3百万円あったことなどによるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「第2 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計方針及び見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第2四半期連結累計期間において、財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針に重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
該当事項はありません。