【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限がなく、経済活動の正常化に向けた動きがみられました。一方で、ロシア・ウクライナ情勢の長期化、為替の急激な変動等によって、原材料・エネルギー価格の高騰や物流コストの上昇が発生し、先行き不透明な状況が続いております。衣料品小売業界におきましては、新型コロナウイルス蔓延時に比べると消費マインドも回復傾向にありますものの、電気代高騰・物価上昇により、依然として厳しい経営環境のまま推移しました。
このような環境の下、当社グループにおきましては前期に引き続き『健康』をキーワードに差別化戦略を行いました。
商品面では、カジュアルな印象のビジネスウエアだけでなく、こだわりの1着を求めるお客様の声に寄り添いたいという思いから、柔らかな風合いと上品な質感の尾州産ウールを使用したスーツを発売いたしました。さらに、ハリやコシがあり高級感があるノンアイロンシャツが欲しいというお客様の声から『ハイブリッドアイシャツ』を発売しました。このワイシャツは、ポリエステル100%では難しかった生地の艶・ドレープ感・ハリコシ感を46ゲージのハイゲージニットを採用し、コットン高混率で編み上げることで綿とポリエステルの良さを併せ持った新しいニットシャツです。
当社グループでは今後も、お客様のニーズに対応した商品開発などを通して、顧客満足度の向上を目指してまいります。
店舗数に関しましては、グループ全体で5店舗出店した一方で、27店舗を閉店した結果、当第3四半期連結会計期間末の総店舗数は389店舗となりました。
なお当社グループは衣料品販売事業以外に、広告代理業等を営んでおりますが、重要性が乏しいため記載を省略しております。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間におきましては、売上高236億8千3百万円(前年同四半期比1.5%増)となりました。増収及び売上総利益率の改善に加えて、販売費及び一般管理費の削減を積極的に行った結果、営業損失9億2千万円(前年同四半期は営業損失38億9千2百万円)、経常損失6億3千万円(前年同四半期は経常損失35億5千8百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失10億6千7百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失37億7千6百万円)となりました。
当第3四半期連結会計期間末の資産につきましては、主に現金及び預金が5億3千7百万円減少したこと等により、流動資産が29億4千4百万円減少いたしました。加えて固定資産は7億2百万円減少し、その結果、総資産は前連結会計年度末に比べて36億4千6百万円減少し、474億8千5百万円となりました。
負債につきましては、支払手形及び買掛金が6億4千万円減少したこと、契約負債が1億8千4百万円減少したこと等により、前連結会計年度末に比べて26億2百万円減少し、250億4千2百万円となりました。
純資産につきましては、親会社株主に帰属する四半期純損失が10億6千7百万円あったこと等により、224億4千3百万円となりました。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「第2 3.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第3四半期連結累計期間において、財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針に重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。