【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限がなく、経済活動の正常化に向けた動きがみられました。一方で、ロシア・ウクライナ情勢の深刻化、急速な円安の進行等によって、原材料・エネルギー価格の高騰や物流コストの上昇が発生し、先行き不透明な状況が続いております。衣料品小売業界におきましては、新型コロナウイルス蔓延時に比べると消費マインドも徐々に復調し、回復傾向にありますが、エネルギー価格・物価上昇により、先行き不透明な状況が続いております。
このような環境の下、当社グループにおきましては前期に引き続き『健康』をキーワードに差別化戦略を行いました。
商品面では、環境に配慮した取り組みの一つとして、オリジナルブランドの『TOKYO RUN』から生地の一部にリサイクルポリエステルを使用した『TOKYO RUN×SUSTAINABLE』セットアップをP.S.FA店舗及びオンラインショップで発売しました。このセットアップは、2022年1月より春夏シーズン向け第一弾を販売開始し、今回は秋冬シーズン向けにデニムライクデザインとグレンチェック柄等の計6色を発売しました。さらに、当社グループのワイシャツ部門におけるヒット商品である完全ノーアイロンの『i-Shirt(アイシャツ)』から再生ポリエステル100%の生地を採用した『ECO i-Shirt(エコ アイシャツ)』の包装資材を紙製、バイオマス素材袋に一新し、はるやま店舗及びオンラインショップで発売しました。
店舗数に関しましては、グループ全体で2店舗新規出店した一方で、17店舗を閉店した結果、当第2四半期連結会計期間末の総店舗数は396店舗となりました。
なお当社グループは衣料品販売事業以外に、広告代理業等を営んでおりますが、重要性が乏しいため記載を省略しております。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間におきましては、売上高146億5千9百万円(前年同四半期比10.9%増)となりました。増収及び売上総利益率の改善に加えて、販売費及び一般管理費の削減を積極的に行った結果、営業損失11億1千7百万円(前年同四半期は営業損失36億5千9百万円)、経常損失9億1千6百万円(前年同四半期は経常損失34億3千5百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失12億9百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失35億2千8百万円)の結果となりました。
当第2四半期連結会計期間末の資産につきましては、主に現金及び預金が18億6千1百万円減少したこと等により、流動資産が49億3千2百万円減少いたしました。加えて固定資産は4億7千6百万円減少し、その結果、総資産は前連結会計年度末に比べて54億9百万円減少し、457億2千2百万円となりました。
負債につきましては、支払手形及び買掛金が22億2千4百万円減少したこと、契約負債が1億8千1百万円減少したこと等により、前連結会計年度末に比べて42億2千2百万円減少し、234億2千2百万円となりました。
純資産につきましては、親会社株主に帰属する四半期純損失が12億9百万円あったこと等により、前連結会計年度末に比べて11億8千7百万円減少し、223億円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下[資金]という)は、当第2四半期連結会計期間末には104億9千6百万円(前年同四半期比8.0%増)となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、13億5千6百万円の支出(前年同四半期比74.3%減)となりました。これは主に売上債権の減少が29億5千9百万円あったことや、減価償却費の計上が2億9千8百万円あったことに対し、税金等調整前四半期純損失を7億6千9百万円計上したこと、仕入債務の減少額が22億2千4百万円あったこと、経費支払手形・未払金の減少額が10億7千6百万円あったこと、有形固定資産除売却損益の計上が1千7百万円あったことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、3億3千9百万円の支出(前年同四半期は4百万円の支出)となりました。これは主に有形固定資産の取得、差入保証金の差入による支出が2億4千2百万円あったことに対し、差入保証金の回収による収入が2億4千3百万円あったことなどによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、1億6千4百万円の支出(前年同四半期は31億8千9百万円の収入)となりました。これは主に長期借入れによる収入が15億3百万円あったことに対し、長期借入金の返済による支出が14億9千1百万円あったこと、セールアンド割賦バック取引による支出が1億7千4百万円あったことなどによるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「第2 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第2四半期連結累計期間において、財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針に重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
該当事項はありません。