【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績
当第1四半期連結累計期間におきましては、新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類に引き下げられたことなどにより国内経済に緩やかな回復の傾向が見られますが、エネルギーコストや原材料価格の高騰、急激な円安、世界的な金融引き締めによる景気への影響などについて引き続き注視していく必要があります。
このような状況のもと、当社グループの当第1四半期連結累計期間における経営成績は、主にデジタルエンタテインメント事業の主力コンテンツの利益率が改善したことやゲーミング&システム事業の業績が堅調に推移したことなどにより増収増益となりました。売上高については、円安の影響もあり、第1四半期における過去最高を更新いたしました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は726億3千3百万円(前年同期比1.0%増)、事業利益は171億6千1百万円(前年同期比21.7%増)、営業利益は171億5千1百万円(前年同期比22.2%増)、税引前四半期利益は183億9千4百万円(前年同期比16.0%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は133億7千5百万円(前年同期比17.0%増)となりました。
② 事業別セグメントの業績
(デジタルエンタテインメント事業)
エンタテインメント市場におきましては、モバイル端末や家庭用ゲーム機器などの各種デバイスの高性能化、次世代通信システムの普及により、ゲームコンテンツの今後の展開が期待されております。また、ゲームをスポーツ競技として捉えるeスポーツやゲームプレー動画などが着目されファン層を拡大するなど、コンテンツの楽しみ方が多様化しています。
このような状況のもと、当事業の新しい取り組みとしては、「パワフルプロ野球」シリーズでは、およそ9年ぶりのモバイル野球タイトルとなる新作「パワフルプロ野球 栄冠ナイン クロスロード」を発表いたしました。モバイル版配信後に家庭用ゲームでの配信も予定しており、シリーズとして初めてクロスプラットフォームでお楽しみいただけます。「メタルギア」シリーズでは、2004年に発売され、シリーズの中で最も愛されている作品のひとつであり“スネーク”の原点ともいえる「METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER(メタルギア ソリッド 3 スネークイーター)」のストーリーやキャラクター、ゲームデザインを忠実に再現し、現代の最新グラフィックに進化させた「METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER(メタルギア ソリッド デルタ: スネークイーター)」を制作中であることを発表し、大きな反響をいただいております。加えて、シリーズ35周年の軌跡となるコレクション第1弾「METAL GEAR SOLID: MASTER COLLECTION Vol.1(メタルギア ソリッド: マスターコレクション Vol.1)」の発売を決定し、予約を開始いたしました。国民的ボードゲームシリーズ「桃太郎電鉄」の最新作「桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~」については、2023年11月に発売予定であることを発表し、各店舗にてパッケージ版の予約を順次開始しております。
継続した取り組みとしては、「プロ野球スピリッツA(エース)」では、「2023 World Baseball Classic™」以降も様々な施策を展開し、多くのお客様に楽しんでいただいております。また、「eFootball™ 2023」では、モバイル版の配信開始6周年を記念したキャンペーンを実施し、引き続き好調な推移となりました。さらに、カードゲームでは、遊戯王カードゲーム25周年記念プロジェクトを展開しており、記念グッズの製作やキャンペーンを実施するなど、盛り上げを図っております。
eスポーツでは、国際オリンピック委員会(IOC)主催の「オリンピックeスポーツシリーズ2023」の競技タイトルである「WBSC eBASEBALL™パワフルプロ野球」の決勝大会がシンガポールで開催され、白熱した戦いが繰り広げられました。また、欧州プロサッカークラブと契約するeスポーツプロ選手による「eFootball™ Championship Pro 2023」は3年ぶりのオフライン開催が実現し、欧州ビッグクラブの頂点を決める決勝戦が行われました。
以上の結果、当事業における当第1四半期連結累計期間の売上高は481億3千万円(前年同期比5.3%減)となり、事業利益は151億1百万円(前年同期比13.0%増)となりました。
(アミューズメント事業)
国内外で経済活動の正常化が進む中、アミューズメント市場におきましても新型コロナウイルス感染症の影響から回復の兆しが見られています。
このような状況のもと、当事業のメダルゲームにおいては、市場での高稼働を受け、前期に発売したメダルプッシャーゲーム「桃太郎電鉄 ~メダルゲームも定番!~」の追加受注をいただいております。アミューズメント施設向けビデオゲームでは、「SOUND VOLTEX EXCEED GEAR(サウンドボルテックス エクシードギア)」と人気アニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」のコラボイベントを開催するなど、様々な施策を実施いたしました。また、プロ麻雀リーグ「Mリーグ2022-23シーズン」において、アーケードゲーム「麻雀格闘倶楽部」の商品名をチーム名に冠した「KONAMI麻雀格闘倶楽部」が、2018年のリーグ創設以降最高となる2位となり、これに関連した施策を展開することでユーザー層の拡大に努めました。さらに、PCやスマートフォンで遊べるオンラインプライズゲーム「コナプラ KONAMI ONLINE PRIZE GAME」のサービスを開始いたしました。コナプラでしか入手できないKONAMIオリジナルアイテムを景品として獲得できることなどからご好評をいただいております。
eスポーツでは、音楽とeスポーツを融合させたプロリーグ「BEMANI PRO LEAGUE -SEASON 2-」において、新たな競技タイトルである「DanceDanceRevolution」の初代王者を決める熱い戦いが繰り広げられました。また、「BEMANI PRO LEAGUE -SEASON 3-」において、「beatmania IIDX」のドラフト会議が実施され、32名の選手が決定いたしました。
以上の結果、当事業における当第1四半期連結累計期間の売上高は34億4百万円(前年同期比16.2%増)となり、事業利益は1億9千3百万円(前年同期比81.9%増)となりました。
(ゲーミング&システム事業)
ゲーミング市場におきましては、北米市場及び豪州市場ではコロナ禍以前の活気を取り戻し、引き続き堅調に推移しております。その他の地域においても、アジア市場を中心に市場全体として回復に向かっております。
このような状況のもと、当事業のスロットマシンでは、北米市場、豪州市場において、複数の賞を受賞している「DIMENSION(ディメンション)」シリーズの展開を進めております。スロットマシン販売においては、「DIMENSION 49™(ディメンション フォーティーナイン)」が市場で高稼働を維持しております。また、パーティシペーション(レベニューシェア)では、75インチの湾曲したモニターが特徴の「DIMENSION 75C™(ディメンション セブンティーファイブ シー)」を継続して展開しております。ゲーミングコンテンツでは、「All Aboard™(オール アボード)」が引き続き業界トップクラスの稼働を記録しております。また、モニターに映し出されたアニメーションをタッチパネルで操作できる「Ocean Spin™(オーシャンスピン)」や色とりどりのドラゴンによる演出を楽しむことができる「Dragon’s Law™(ドラゴンズロー)」などのタイトルも市場から高評価をいただいているほか、1台の筐体で複数のタイトルからお客様が好きなコンテンツを選ぶことができる「SeleXion™(セレクション)」も市場への展開が拡大しております。
カジノマネジメントシステムでは、キャッシュレスカジノを実現する「Money Klip™(マネークリップ)」など、多彩な機能を充実させることにより、お客様からご好評をいただいております。
以上の結果、当事業における当第1四半期連結累計期間の売上高は99億9千7百万円(前年同期比29.9%増)となり、事業利益は19億7千1百万円(前年同期比139.5%増)となりました。
(スポーツ事業)
スポーツ市場におきましては、エネルギー価格の高騰による経営環境への影響が続いております。一方で、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、スポーツや健康増進の需要が高まっております。
このような状況のもと、スポーツクラブ運営におきましては、引き続き、施設利用とオンラインレッスンの両方のサービスを充実させることで、より多くのお客様へ運動機会を提供いたしました。また、施設内で運動前や運動後にいつでも手軽にプロテインなどの飲料を摂取できるサプリメントサーバーの設置を開始するなど、会員の皆様への健康づくりのサポートを向上させる取り組みを推進いたしました。こども向け運動スクール「運動塾」におきましては、スポーツを通して体の成長を促すべく、スイミング、体操、ダンスなどお子様に合った様々な種目を展開しており、新たに渋谷(東京都渋谷区)、武蔵小杉(神奈川県川崎市)、たまプラーザ、希望が丘(神奈川県横浜市)、本山南(兵庫県神戸市)の5施設でスイミングスクールを開講いたしました。また、映像とAIを活用して練習効果を向上させる「運動塾デジタルノート」と、コナミスポーツクラブインストラクターの指導技術との相乗効果により、より楽しく学び続けられるスイミングスクールの展開を推進いたしました。
天井にミラーを設置したピラティススタジオ「Pilates Mirror(ピラティスミラー)」は、4月に「Pilates Mirror 中目黒」、「Pilates Mirror 学芸大学」(東京都目黒区)、6月に「Pilates Mirror 溝の口」、「Pilates Mirror 宮崎台」(神奈川県川崎市)をオープンいたしました。「Pilates Mirror」は入会待ちになる施設があるなど、多くのお客様からご好評の声をいただいております。
資産を持たない形でネットワークを拡大するビジネス形態である受託事業におきましては、これまで培った運営・指導のノウハウや実績を活かして事業を推進しており、新たに青森県つがる市、埼玉県さいたま市、千葉県旭市、東京都豊島区、岐阜県岐阜市のスポーツ施設の業務受託運営を開始いたしました。
学校水泳授業の受託におきましては、学校側のニーズがますます高まっており、日本全国で多くの小中学校に水泳指導業務を提供し、ご好評をいただいております。
以上の結果、当事業における当第1四半期連結累計期間の売上高は116億9千7百万円(前年同期比6.5%増)となり、事業利益は7億2千3百万円(前年同期比61.3%増)となりました。
③ 財政状態
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比較して45億3千6百万円増加し、5,517億5千9百万円となりました。これは主として、営業債権及びその他の債権が減少した一方で、その他の流動資産やのれん及び無形資産が増加したこと等によるものであります。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比較して61億4千9百万円減少し、1,647億9千5百万円となりました。これは主として、その他の流動負債が増加した一方で、営業債務及びその他の債務や未払法人所得税が減少したこと等によるものであります。
(資本)
当第1四半期連結会計期間末における資本合計は、前連結会計年度末に比較して106億8千5百万円増加し、3,869億6千4百万円となりました。これは主として、配当金の支払いがあった一方で、四半期利益の計上や為替変動の影響により親会社の所有者に帰属する持分合計が増加したこと等によるものであります。
なお、親会社所有者帰属持分比率は、前連結会計年度末に比較して1.3ポイント増加し、70.1%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比較して10億7千7百万円減少し、当第1四半期連結会計期間末には2,181億8千6百万円となりました。
また、当第1四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローは、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第1四半期連結累計期間において営業活動により獲得した資金は、168億3千1百万円(前年同期比118.2%増)となりました。これは主として、営業債権及びその他の債権の減少や法人所得税の支払額が減少したこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第1四半期連結累計期間において投資活動により使用した資金は、106億3百万円(前年同期比42.9%減)となりました。これは主として、設備投資等の資本的支出が減少したこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第1四半期連結累計期間において財務活動により使用した資金は、102億3百万円(前年同期比24.6%減)となりました。これは主として、配当金の支払額が減少したこと等によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費総額は、129億7千7百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(注)上記金額は資産計上要件を満たす研究開発費及び資産計上要件を満たさず、発生時に費用認識した研究開発費等、開発・制作部門で発生した支出の総額です。
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