【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績
当第3四半期連結累計期間におきましては、新型コロナウイルス感染症の再拡大は見られるものの、行動制限の緩和により、経済活動の回復の動きが見受けられました。一方で、ウクライナ情勢の長期化、世界各国の金融引締め政策による急速な為替相場の変動、資源価格の高騰等、依然として先行きが不透明な状況が続いております。
このような状況のもと、当社グループの当第3四半期連結累計期間における経営成績は、主力コンテンツのタイトルを順次投入したことや円安の影響により売上高は増収となりました。一方利益面では、タイトル投入直後の制作費の償却やプロモーション費用の負担に加えて、エネルギーコストの大幅な高騰による影響がありました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は2,268億7千8百万円(前年同期比5.5%増)、事業利益は410億6千2百万円(前年同期比31.2%減)、営業利益は375億2千3百万円(前年同期比37.8%減)、税引前四半期利益は383億7千4百万円(前年同期比35.9%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は275億7千1百万円(前年同期比34.9%減)となりました。
② 事業別セグメントの業績
(デジタルエンタテインメント事業)
エンタテインメント市場におきましては、モバイル端末や家庭用ゲーム機器などの各種デバイスの高性能化、次世代通信システムの普及により、ゲームコンテンツの今後の展開が期待されております。また、ゲームをスポーツ競技として捉えるeスポーツやゲームプレー動画などが着目されファン層を拡大するなど、コンテンツの楽しみ方が多様化しています。さらに、インターネット上の仮想空間であるメタバースの認知が進んでおり、特にゲームとの親和性の高さが注目を集めております。
このような状況のもと、当事業の新しい取り組みとしては、Nintendo Switch™向けに「遊戯王ラッシュデュエル 最強バトルロイヤル!! いくぞ!ゴーラッシュ!!」の配信を行いました。また、「SILENT HILL」シリーズの復活に向け過去作の「SILENT HILL 2」のリメイク、及び完全新作となる「SILENT HILL: Townfall」、「SILENT HILL f」の制作を発表いたしました。さらに、配信の視聴者が登場人物に影響を与え、一緒に物語を生み出していくストリーミング「SILENT HILL: Ascension」の情報を公開いたしました。
継続した取り組みとしては、「eFootball™ 2023」が世界的なサッカーに対する熱量の高まりを受け、非常に多くの方に遊んでいただき、大きな盛り上がりを見せております。配信7周年を迎えた「プロ野球スピリッツA(エース)」では、過去にお客様からご好評をいただいたゲーム内イベントや施策を行い、順調な推移となりました。カードゲームにおいては、「遊戯王トレーディングカードゲーム」が引き続き好調に推移しており、累計5,000万ダウンロードを突破した「遊戯王 マスターデュエル」との相乗効果もあり、コンテンツ全体の勢いが増しております。
eスポーツでは、公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)との共同開催で、J1・J2 リーグ全40クラブによる対抗eスポーツ「eJリーグ eFootball™ 2022シーズン」の決勝大会を行い、予選を勝ち抜いたクラブが熱い戦いを繰り広げました。また、一般社団法人日本野球機構(NPB)との共同開催で「eBASEBALLプロスピA(エース)リーグ」2022シーズンを行いました。
なお、2022年に入り主力コンテンツのタイトルを順次投入したことによる制作費の償却やプロモーション費用、新たな開発タイトルでの研究開発費の増加により、当第3四半期連結累計期間は減益となりました。
以上の結果、当事業における当第3四半期連結累計期間の売上高は1,564億2千4百万円(前年同期比1.6%増)となり、事業利益は374億1千4百万円(前年同期比32.6%減)となりました。
(アミューズメント事業)
アミューズメント市場におきましては、ニューノーマル時代が常態化する中、人々の行動や意識の変化により、アミューズメント施設に加えて家庭でも楽しめる遊び方が求められるなど、ニーズの幅が広がってきております。
このような状況のもと、当事業のアミューズメント施設向けビデオゲームでは、3vs3のチーム対戦鬼ごっこで仲間と勝利を目指す「チェイスチェイスジョーカーズ」、音楽ゲーム「GITADORA」シリーズの最新作として、新たに時間制遊び放題モード「Premium Free(プレミアムフリー)モード」を搭載した「GITADORA FUZZ-UP(ギタドラ ファズアップ)」が稼働を開始いたしました。アーケードゲームをPCやスマートフォンでいつでも楽しむことができるサービス「コナステ(KONAMI AMUSEMENT GAME STATION)」は引き続き堅調に推移しており、当第3四半期においては、メダルゲーム「FORTUNE TRINITY 精霊の至宝祭 コナステ(フォーチュントリニティ せいれいのしほうさい コナステ)」、フレンドマッチを搭載した「コナステ QuizKnock STADIUM(コナステ クイズノック スタジアム)」がサービスを開始いたしました。音楽とeスポーツを融合させたプロリーグ「BEMANI PRO LEAGUE」では、「BEMANI PRO LEAGUE -SEASON 2- beatmania IIDX」を開催いたしました。有観客で開催した決勝戦は、オンラインによる生配信を行い、DJライブとともに大きな盛り上がりを見せました。また、今年から新たに競技タイトルに追加されたSOUND VOLTEXシリーズでは、予選リーグの熱い戦いが展開されました。
なお、当第3四半期連結累計期間におきましては、製品の投入時期の違いから減収減益となりました。
以上の結果、当事業における当第3四半期連結累計期間の売上高は105億5千8百万円(前年同期比23.0%減)となり、事業利益は10億6千2百万円(前年同期比54.1%減)となりました。
(ゲーミング&システム事業)
ゲーミング市場におきましては、北米市場及び豪州市場では新型コロナウイルス感染症拡大前のオペレーションに戻り、以前の活気を取り戻しております。その他の市場においては、依然として新型コロナウイルス感染症の影響を受けている国や地域もありますが、市場全体としては回復に向かっております。
このような状況のもと、当事業のスロットマシンでは、北米市場、豪州市場において、複数の賞を受賞している「DIMENSION(ディメンション)」シリーズが引き続きお客様の注目を集めております。スロットマシン販売においては「DIMENSION 49™(ディメンション フォーティーナイン)」が市場で高稼働を維持しております。また、パーティシペーション(レベニューシェア)では、75インチの湾曲したモニターが特徴の「DIMENSION 75C™(ディメンション セブンティーファイブ シー)」のカジノ施設への導入が拡大しております。ゲーミングコンテンツでは、「All Aboard™(オール アボード)」が約2年にわたり業界トップクラスの稼働を記録しているほか、「Fortune Mint™(フォーチュン ミント)」や「Triple Sparkle™(トリプル スパークル)」などのタイトルも市場から高評価をいただいております。
カジノマネジメントシステムでは、キャッシュレスカジノを実現する「Money Klip™(マネークリップ)」など、多彩な機能を充実させることにより、前四半期に引き続き堅調に推移しております。
なお、世界的なサプライチェーンの混乱による部材コストの高騰などの影響を受けておりましたが、様々な原価低減の取り組みにより、利益率が改善しております。
以上の結果、当事業における当第3四半期連結累計期間の売上高は278億6千4百万円(前年同期比49.2%増)となり、事業利益は38億8千2百万円(前年同期比53.8%増)となりました。
(スポーツ事業)
スポーツ市場におきましては、エネルギー価格の高騰による経営環境への影響が続いております。一方で、日常生活や経済・社会活動を継続できるよう行動制限の緩和が進み、スポーツや健康増進の需要が戻りつつあります。
このような状況のもと、スポーツクラブ運営におきましては、施設でのサービス提供に加えてオンラインサービスを充実させるなど、お客様がご自身のライフスタイルに合わせて参加することができるよう、安全・安心な運動機会の提供に努めました。また、天井ミラーを設置したピラティススタジオの3号店となる「Pilates Mirror(ピラティスミラー)桜新町」(東京都世田谷区)を2022年12月にオープンいたしました。
資産を持たない形でネットワークを拡大するビジネス形態である受託事業におきましては、これまで培った運営・指導のノウハウや実績を活かして事業を推進しており、新たに神奈川県横浜市、神奈川県秦野市、京都府京都市、福岡県福岡市及び愛知県豊橋市のスポーツ施設の業務受託運営を開始いたしました。
学校水泳授業の受託におきましては、学校側のニーズはますます高まっており、日本全国の多くの小学校に対し水泳指導業務を提供し、ご好評をいただいております。
こども向け運動スクール「運動塾」におきましては、新たに磯子(神奈川県横浜市)、川西(兵庫県川西市)、自由が丘(東京都目黒区)、和泉中央(大阪府和泉市)の4施設でスイミングスクールを開講いたしました。また、新たなデジタルサービスとして、映像とAIを活用した「スマートスイミングレッスンシステム」とコナミスポーツクラブインストラクターの指導技術との相乗効果により、練習効果を向上させる「運動塾デジタルノート」の提供を引き続き推進しております。
当第3四半期連結累計期間におきましては、エネルギー価格高騰による光熱費の上昇が施設運営を大きく圧迫し減益となりました。
以上の結果、当事業における当第3四半期連結累計期間の売上高は337億1千6百万円(前年同期比9.9%増)となり、事業利益は8億2千万円(前年同期比28.8%減)となりました。
③ 財政状態
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比較して45億3千4百万円減少し、5,240億7千9百万円となりました。これは主として、法人所得税や配当金の支払いにより現金及び現金同等物が減少したこと等によるものであります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比較して244億1千3百万円減少し、1,561億2千4百万円となりました。これは主として、未払法人所得税が減少したことや、転換社債型新株予約権付社債の転換により社債及び借入金が減少したこと等によるものであります。
(資本)
当第3四半期連結会計期間末における資本合計は、前連結会計年度末に比較して198億7千9百万円増加し、3,679億5千5百万円となりました。これは主として、配当金の支払いがあった一方で、四半期利益の計上や為替変動の影響により親会社の所有者に帰属する持分合計が増加したこと等によるものであります。
なお、親会社所有者帰属持分比率は、前連結会計年度末に比較して4.4ポイント増加し、70.2%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比較して416億9千5百万円減少し、当第3四半期連結会計期間末には2,090億1千6百万円となりました。
また、当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローは、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において営業活動により獲得した資金は、167億1千6百万円(前年同期比74.8%減)となりました。これは主として、法人所得税の支払額が増加したことや四半期利益が減少したこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において投資活動により使用した資金は、350億9千6百万円(前年同期比111.2%増)となりました。これは主として、設備投資等の資本的支出が増加したこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において財務活動により使用した資金は、256億9千1百万円(前年同期比19.2%増)となりました。これは主として、配当金の支払額が増加したこと等によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費総額は、369億3千5百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(注)上記金額は資産計上要件を満たす研究開発費及び資産計上要件を満たさず、発生時に費用認識した研究開発費等、開発・制作部門で発生した支出の総額です。
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