【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の分析当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に対する行動制限が撤廃され、経済活動の正常化が進む一方で、ウクライナ情勢をはじめとした国際的な様々な要因から、原油価格や原材料価格の高騰が継続し、日銀の金融緩和策継続による急速な円安の進行などで、先行き不透明な状況が続いております。食品業界におきましては、外食需要に持ち直しの動きが見られるものの、大幅な原材料価格や運賃の上昇で、経営環境の厳しさが増しております。このような状況下、当社グループは、全社を挙げて顧客ニーズに合わせた新商材の開発強化や値上げ対応を進める一方で、海外市場開拓に注力してまいりました。その結果、当社グループの当第2四半期連結累計期間の売上高は94億42百万円(前年同四半期比1.8%増)となりました。製品の種類別売上高では、カラメル製品は、国内需要が回復基調に転じ、海外市場の取り込みも始まり、20億57百万円(前年同四半期比3.5%増)となりました。乾燥製品類は、粉末調味料が堅調で、29億12百万円(前年同四半期比3.3%増)となりました。組立製品類は、ヘルスケア関連製品の受注が大幅に減少し、18億18百万円(前年同四半期比15.1%減)となりました。冷凍製品は、海外冷凍デザートが牽引し、20億90百万円(前年同四半期比18.2%増)となりました。その他は、子会社の受託加工が増加し、5億63百万円(前年同四半期比1.6%増)となりました。利益面につきましては、海外市場開拓と値上げ対応も進め、営業利益は2億59百万円(前年同四半期比10.9%増)、為替差益の減少などにより、経常利益は3億86百万円(前年同四半期比7.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億3百万円(前年同四半期比15.5%減)となりました。
② 財政状態の分析(流動資産)当第2四半期連結会計期間末における流動資産の残高は、110億47百万円(前連結会計年度末は111億43百万円)となり95百万円減少しました。その主なものは、現金及び預金の減少(1億81百万円)であります。(固定資産)当第2四半期連結会計期間末における固定資産の残高は、108億19百万円(前連結会計年度末は105億23百万円)となり2億95百万円増加しました。その主なものは、投資有価証券の増加(1億44百万円)、機械装置及び運搬具(純額)の増加(69百万円)、建物及び構築物(純額)の増加(50百万円)であります。(流動負債)当第2四半期連結会計期間末における流動負債の残高は、74億52百万円(前連結会計年度末は76億12百万円)となり1億60百万円減少しました。その主なものは、支払手形及び買掛金の減少(2億2百万円)であります。
(固定負債)当第2四半期連結会計期間末における固定負債の残高は、24億78百万円(前連結会計年度末は24億82百万円)となり3百万円減少しました。その主なものは、長期借入金の減少(28百万円)、その他の減少(18百万円)、退職給付に係る負債の増加(45百万円)であります。(純資産)当第2四半期連結会計期間末における純資産の残高は、119億35百万円(前連結会計年度末は115億72百万円)となり3億63百万円増加しました。その主なものは、利益剰余金の増加(1億33百万円)、その他有価証券評価差額金の増加(1億円)であります。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比較して1億81百万円減少し、29億85百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は4億66百万円(前年同四半期は3億94百万円の獲得)となりました。これは、減価償却費4億51百万円等によるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は2億84百万円(前年同四半期は4億44百万円の使用)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出2億80百万円等によるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果使用した資金は3億96百万円(前年同四半期は3億78百万円の使用)となりました。これは、短期借入金の純増減額1億91百万円、長期借入金の返済による支出1億67百万円等によるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1億26百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。