【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。(1) 業績の状況 当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済については、新型コロナウイルス感染拡大防止のための制限や入国規制が撤廃され、感染症法上の分類において5類に移行されるなど、消費活動に大きな持ち直しがみられました。その一方、ウクライナ戦争に収束の兆しがないことに加え、歴史的な円安が継続しており、原材料価格や原油を中心とするエネルギー価格の値上げ圧力にさらされており、依然として先行き不透明な状況が続いております。 外食産業におきましても、新型コロナウイルス感染拡大防止のための制限が撤廃されたことにより、需要は回復傾向にあります。しかしながら、原材料、エネルギー価格及び物流費の高騰に加え、慢性的な人手不足となっており、経営環境は依然として厳しい状況が続いております。 こうした環境のもと、当社グループにおきましても、前年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響がありましたが、当第2四半期連結累計期間においては当該影響を受けることはなかったため、前年と比べて売上を回復させることができました。加えて、この2年間進めてきた原価低減、モバイルオーダーシステム等の導入による少人数で運営できる体制作りを進めてきた結果、店舗事業の収支改善を図ることができました。 2023年5月には「8TH SEA OYSTER Barパルコヤ上野店」(東京都台東区)、2023年10月にも「8TH SEA OYSTER Bar渋谷ヒカリエ店」(東京都渋谷区)をオープンしました。その他にも下期に3~4店舗の出店を予定しております。また、阪急グランドビル店とミント神戸店のリニューアル工事を実施し、引き続き売上拡大に向けた出店・リニューアルを進める予定です。一方、商業施設のリニューアルや大阪・梅田エリアの店舗戦略見直し等により、2023年8月に「福岡キャナルシティプラザ店」、2023年9月に「横浜モアーズ店」及び「梅田NU茶屋町店」を閉店することとなりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高1,782,396千円(前年同期比3.9%増)、営業損失24,134千円(前年同期は営業損失39,500千円)、経常損失26,614千円(前年同期は経常損失40,044千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失14,411千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失31,774千円)となりました。
セグメントの業績は次のとおりです。以下の売上高の数値はセグメント間の取引消去前となっております。 報告セグメントと事業の内容の関係性は次のとおりです。 ①「店舗事業」は、店舗事業、富山入善ヴィレッジ事業の店舗から構成されます。 ②「卸売事業」は、当社の店舗事業を除く外部飲食店等への牡蠣関連の国内卸売事業となります。
③「加工事業] は、店舗事業のセントラルキッチン機能及び外部からの受託加工事業から構成されます。
④「その他」は、浄化センター、陸上養殖の所在エリア内でのイベント事業及びECサイト事業から構成 されます。
① 店舗事業当第2四半期連結累計期間においては、2023年5月に「8TH SEA OYSTER Barパルコヤ上野店」(東京都台東区)をオープンしました。一方、商業施設のリニューアルや大阪・梅田エリアの店舗戦略見直し等により、2023年8月に「福岡キャナルシティプラザ店」、2023年9月に「横浜モアーズ店」及び「梅田NU茶屋町店」を閉店することとなりました。この結果、2023年9月末現在の店舗数は23店舗となっております。一方、前年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響がありましたが、当第2四半期連結累計期間においては当該影響を受けることはなかったため、前年と比べて売上を大きく回復させることができました。また、この2年間進めてきた原価低減、少人数で運営できる体制作りを進めてきた結果、店舗事業の収支を大幅に改善することができました。以上の結果、店舗事業における売上高1,526,714千円(前年同期比11.0%増)、セグメント利益151,358千円(前年同期比24.8%増)となりました。 ② 卸売事業卸売事業では、自社店舗のほか、グループ外の飲食店舗などに牡蠣を卸売販売しています。当第2四半期連結累計期間においては、商社や飲食店が集まる食品展示会の出展や取引先の紹介依頼を強化し、販売先数の拡大に尽力しました。その結果、外部環境の改善もありましたが、売上高は引き続き好調に推移しております。 以上の結果、卸売事業における売上高206,545千円(前年同期比36.1%増)、セグメント利益62,482千円(前年同期比47.7%増)となりました。
③ 加工事業加工事業は、店舗事業のセントラルキッチンとしての役割が主でありましたが、2021年5月より海産物の受託事業を開始しました。受託事業により、本セグメントの収支改善が進んでおりましたが、当社が主に取り扱っているホタテの価格上昇により、回転寿司チェーンの取扱いが縮小したため、本年2月以降大幅に受注が減少しております。また、本年6月以降、魚類の加工受託を開始しており、本セグメントの赤字縮小に努めて参ります。以上の結果、売上高31,118千円(前年同期比80.7%減)、セグメント損失38,991千円(前年同期はセグメント損失17,255千円)となりました。
④ その他その他には、イベント事業及びECサイト事業などが含まれます。当第2四半期連結累計期間においては、浄化センター及び陸上養殖エリア内でのイベント事業で売上が計上されたほか、ECサイト事業においても売上が計上されました。以上の結果、その他の事業における売上高35,038千円(前年同期比15.2%増)、セグメント利益4,683千円(前年同期はセグメント損失1,386千円)となりました。
(2) 財政状態の分析当第2四半期連結会計期間末における総資産は2,268,247千円となり、前連結会計年度末と比較して122,508千円の減少となりました。これは主として、現金及び預金が229,882千円減少し、有形固定資産が91,182千円増加したこと等によるものです。 当第2四半期連結会計期間末における負債は1,272,344千円となり、前連結会計年度末と比較して99,542千円の減少となりました。 これは主として、長期借入金が33,714千円、繰延税金負債が20,294千円それぞれ減少したこと等によるものです。 当第2四半期連結会計期間末における純資産は995,903千円となり、前連結会計年度末と比較して22,965千円の微減となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析 当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ229,882千円減少し、1,104,414千円となりました。 当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により使用した資金は73,393千円となりました。これは主として、税金等調整前四半期純損失が27,574千円、減価償却費30,394千円となったこと等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動により使用した資金は125,075千円となりました。これは、有形及び無形固定資産の取得による支出114,406千円及び敷金及び保証金の差入による支出9,049千円等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動により使用した資金は31,414千円となりました。これは主として、長期借入金の返済による支出33,414千円及び株式の発行による収入2,000千円によるものです。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題 当第2四半期連結累計期間におきまして、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、23,352千円であります。 なお、当第2四半期連結累計期間におきまして、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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