【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
当社グループは、第2四半期連結会計期間より四半期連結財務諸表を作成しているため、前年同四半期連結累計期間及び前連結会計年度との比較分析は行っておりません。
また、第2四半期連結会計期間より、「社会を変える事業を創るためのファイナンスをプロデュースする」というミッションを掲げ、企業買収や資金調達などのファイナンス領域の知見を活用しスタートアップを支援することで社会変革をもたらすことを企図している株式会社ファイナンス・プロデュースを連結子会社化し、連結の範囲に含めております。ただし、株式会社ファイナンス・プロデュースのみなし取得日を2022年12月31日としていることから、第2四半期連結会計期間では貸借対照表のみを連結し、当第3四半期連結会計期間より損益計算書も連結しております。
なお、文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態、経営成績の状況
① 経営成績の状況
当社グループは、「UPGRADE JAPAN」をミッションとして掲げ、「データの真価を解き放ち、革新の連鎖を起こしていく」というヴィジョンを実現すべく、データサイエンスや機械学習、AIといった最先端の技術を社会に実装することを目指しております。
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症により大きな影響を受けており、一部に回復の動きは見られたものの、先行き不透明な状況が続いております。
一方で、当社グループを取り巻く環境としましては、企業の競争力強化や人材不足への対応から、AIやDXへの急速な注目の高まりや、国内企業のIT投資の拡大局面が続いていること、また、政府の成長戦略においてスタートアップ企業の支援及びスタートアップ・エコシステム強化の重要性が提唱されていることなどが当社グループにとって追い風となっております。
AIソリューション事業については、AIソリューションの横展開事例の増加に加えて、新規顧客獲得や既存顧客からのアップセル等もあり引続き好調に推移しました。フィナンシャル・アドバイザリー事業については、ファイナンス戦略アドバイザリー及びスタートアップの資金調達助言等の案件を複数執行しました。それらの結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は1,487,185千円、売上総利益は759,597千円となりました。
AIソリューション開発プロジェクト(Joint R&D)の獲得、研究開発、人材採用といった先行投資を引続き積極的に進めており、また、賞与引当金繰入額が増加したことに伴い、営業利益は67,179千円、経常利益は53,557千円、親会社株主に帰属する四半期純利益は20,084千円となりました。
当社グループの当第3四半期連結累計期間におけるセグメント別の損益状況については、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。
② 財政状態の状況
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は4,119,427千円となりました。これは主に、現金及び預金2,823,678千円、投資その他の資産547,386千円、売掛金及び契約資産349,018千円等であります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は483,290千円となりました。これは主に、賞与引当金182,555千円、未払法人税等90,561千円、未払金83,114千円等であります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は3,636,137千円となりました。
(2) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第3四半期連結累計期間において、重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について、重要な変更はありません。
(3) 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について、重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間において当社グループが支出した研究開発費の総額は、34,039千円であり、特にAIソリューション事業にて新たなアルゴリズムやソフトウェアの研究開発に取り組んでおります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの資本の財源及び資金の流動性についての分析について、重要な変更はありません。
(6) 経営成績に重要な影響を与える要因について
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因について、重要な変更はありません。
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