【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期累計期間における我が国の経済環境は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上5類への移行により経済活動の正常化が進み、緩やかな回復傾向にある一方、地政学的リスクの高まりを背景に、エネルギーコストや原材料価格の高騰に伴う物価上昇や為替変動による影響等が懸念されるなど、依然として先行きは不透明な状況が続いております。
当社におきましても、個人消費の持ち直しは見られるものの、仕入価格、水道光熱費及び備品価格の上昇等、費用は増加傾向にあり厳しい状況が続いております。
そのような環境の中、会社方針に『遂げずばやまじ(成功するためには成功するまで続けることである)』を掲げました。今後当社がさらなる成長発展を可能にしていくために必要な事業への投資、また店舗移転に伴う設備投資等を積極的に進めていく方針を固め、社員が一丸となって協力し合うことにより変化の厳しい状況においても売上及び収益を確保するべく業務に取り組んで参りました。
2023年4月に宮城県栗原市に当社2号店となるシャトレーゼ築館店をグランドオープン(プレオープンは同年3月)致しました。当第1四半期会計期間末の店舗数は、イエローハットが90店舗、TSUTAYAが9店舗、アップガレージが8店舗、カーセブンが3店舗、ダイソーが6店舗(前年同期間比1店舗増)、宝くじ売場が5店舗、コメダ珈琲店が1店舗、シャトレーゼが2店舗(前年同期間比1店舗増)の合計124店舗(前年同期間比2店舗増)となっております。
この結果、当第1四半期累計期間の財政状態及び経営成績は、以下の通りとなりました。
[財政状態]
(資産)
当第1四半期会計期間末における流動資産の残高は841百万円減少し、7,295百万円(前事業年度末8,137百万円)となっております。これは主に、現金及び預金が343百万円、売掛金が287百万円及び未収入金(その他の流動資産)が306百万円減少したことによるものであります。
また、固定資産の残高は90百万円増加し、7,864百万円(前事業年度末7,774百万円)となっております。これは主に、土地が166百万円増加したことによるものであります。
この結果、資産合計残高は15,160百万円(前事業年度末15,911百万円)となっております。
(負債)
当第1四半期会計期間末における流動負債の残高は756百万円減少し、5,618百万円(前事業年度末6,374百万円)となっております。これは主に、買掛金が529百万円、未払金が189百万円及び未払法人税等が158百万円減少したことによるものであります。
また、当第1四半期会計期間末における固定負債の残高は46百万円減少し、2,490百万円(前事業年度末2,536百万円)となっております。これは主に、長期借入金が54百万円減少したことによるものであります。
この結果、負債合計残高は8,109百万円(前事業年度末8,911百万円)となっております。
(純資産)
当第1四半期会計期間末における純資産の残高は51百万円増加し、7,051百万円(前事業年度末7,000百万円)となっております。これは主に、四半期純利益を104百万円計上並びに剰余金の配当を70百万円支払ったことによるものであります。
[経営成績]
当第1四半期累計期間の経営成績は、売上高は4,974百万円となり、前年同期間比1百万円(前年同期間比0.0%減)の減収となりました。経常利益につきましては165百万円となり、前年同期間比21百万円(前年同期間比14.9%増)の増益となりました。四半期純利益は104百万円となり、前年同期間比70百万円(前年同期間比212.4%増)の増益となりました。減収要因は主として、TSUTAYA事業におけるDVDレンタル・セル等の販売低迷、運営体制の見直しに伴った営業時間の短縮及びイエローハット事業における夏タイヤの度重なる値上げとそれに伴う駆け込み需要により2023年3月に販売ピークを終えたこともあり、前者をカバーできず減収となりました。増益要因は主として、上昇傾向にある費用を全社協力のもと全体的に抑えられたことにより増益となりました。
セグメント別の経営成績は次の通りであります。
(イエローハット)
当社の主たる事業であるイエローハット事業におきましては、コロナ禍で減少した来店客数の回復をはかるべく、車検を中心としたカーメンテナンスの販売に注力したものの、夏タイヤの度重なる値上げとそれに伴う駆け込み需要により2023年3月に販売ピークを終えたこともあり、当第1四半期累計期間は概ね横ばいで推移致しました。
この結果、当第1四半期累計期間の経営成績は、売上高3,784百万円(前年同期間比0.9%減)、セグメント利益(営業利益)は228百万円(前年同期間比5.7%減)となっております。
(TSUTAYA)
TSUTAYA事業におきましては、DVDレンタル・セルの販売低迷及び運営体制の見直しに伴う営業時間の短縮により、当第1四半期累計期間の売上高は低調に推移致しました。
この結果、当第1四半期累計期間の経営成績は、売上高433百万円(前年同期間比10.4%減)、セグメント損失(営業損失)は20百万円(前年同期間は31百万円のセグメント損失(営業損失))となっております。
(アップガレージ)
アップガレージ事業におきましては、収益構造の見直し等による粗利率の向上に注力したものの、当第1四半期累計期間は売上高、営業利益共に概ね横ばいで推移致しました。
この結果、当第1四半期累計期間の経営成績は、売上高243百万円(前年同期間比0.7%増)、セグメント利益(営業利益)は13百万円(前年同期間比6.9%増)となっております。
(その他)
2023年4月に宮城県栗原市に当社2号店となるシャトレーゼ築館店をグランドオープン(プレオープンは同年3月)致しました。シャトレーゼ事業は出店以来お客様の来店状況も良く、全体売上高に貢献致しました。また、カーセブン事業は中古車市場が比較的安定していることもあり、売上高は好調に推移致しました。
ダイソー事業、保険事業及び不動産賃貸事業におきましては、売上高は好調に推移致しました。
コメダ事業及び宝くじ事業におきましては、売上高は低調に推移致しました。
この結果、当第1四半期累計期間の経営成績は、売上高512百万円(前年同期間比18.6%増)、セグメント利益(営業利益)は21百万円(前年同期間比0.7%増)となっております。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び見積に用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期累計期間において、当社の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因
経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 1事業等のリスク」に記載の通りであります。
(7)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社資金の収入は主として営業店舗による売上と借入によるものとなっております。
当第1四半期累計期間においては、土地及び設備投資等における支出が増加したことにより、資金は減少しております。