【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期累計期間における我が国の経済環境は、ウィズコロナの下で政府による各種政策の効果もあり社会経済活動の正常化が期待される中、物価や原材料、資源価格の高騰、金融資本市場の変動等の影響が懸念されており、先行きは不透明な状況が続いております。
当社におきましても、人流回復による持ち直しの動きが見られる一方、物価高騰による消費マインドの低下に加え、年々上昇する最低賃金に伴う人件費の増加、水道光熱費及び備品価格等の上昇により費用は増加傾向にあり、依然として厳しい状況が続いております。
そのような環境の中、会社方針に『熱意は力なり(熱意は人を動かす!自分が真剣に取組む事が大切)』を掲げ、自ら熱意を持って接客や行動する事により、「売上総利益額の確保」と「節電を中心とした費用削減」を全社一丸となって取り組んで参りました。
2022年4月に宮城県仙台市太白区にシャトレーゼ南仙台店、同年8月に福島県南相馬市にイエローハット原町店を道路の向かい側へ新築移転し、同建物2階に「ダイソー」の新規出店を行い、当第3四半期会計期間末の店舗数は、イエローハットが90店舗、TSUTAYAが9店舗、アップガレージが8店舗、カーセブンが3店舗、ダイソーが6店舗(前年同期間比1店舗増)、宝くじ売場が5店舗、コメダ珈琲店が1店舗、シャトレーゼが1店舗(前年同期間比1店舗増)の合計123店舗(前年同期間比2店舗増)となっております。
この結果、当第3四半期累計期間の財政状態及び経営成績は、以下の通りとなりました。
[財政状態]
(資産)
当第3四半期会計期間末における流動資産の残高は1,683百万円増加し、9,667百万円(前事業年度末7,984百万円)となっております。これは主に、現金及び預金が976百万円、売掛金が212百万円及び商品が529百万円増加したことによるものであります。
また、固定資産の残高は83百万円増加し、7,563百万円(前事業年度末7,479百万円)となっております。これは主に、投資その他の資産が282百万円減少したものの、土地の購入等により有形固定資産が367百万円増加したことによるものであります。
この結果、資産合計残高は17,231百万円(前事業年度末15,464百万円)となっております。
(負債)
当第3四半期会計期間末における流動負債の残高は1,520百万円増加し、7,308百万円(前事業年度末5,787百万円)となっております。これは主に、買掛金が170百万円及び短期借入金が1,200百万円増加したことによるものであります。
また、当第3四半期会計期間末における固定負債の残高は163百万円減少し、2,595百万円(前事業年度末2,758百万円)となっております。これは主に、退職給付引当金が68百万円増加したものの、長期借入金が229百万円減少したことによるものであります。
この結果、負債合計残高は9,903百万円(前事業年度末8,546百万円)となっております。
(純資産)
当第3四半期会計期間末における純資産の残高は409百万円増加し、7,327百万円(前事業年度末6,917百万円)となっております。これは主に、四半期純利益を524百万円計上したことによるものであります。
[経営成績]
当第3四半期累計期間の経営成績は、売上高は17,141百万円となり、前年同期間比768百万円(前年同期間比4.7%増)の増収となっております。経常利益につきましては824百万円となり、前年同期間比101百万円(前年同期間比14.1%増)の増益となりました。四半期純利益は524百万円となり、前年同期間比15百万円(前年同期間比3.1%増)の増益となりました。増収増益の要因は主として、イエローハット事業における度重なる値上げとそれに伴う駆け込み需要によりタイヤ関連の販売が好調に推移したこと及び新規事業であるシャトレーゼの出店等により売上高が増加したことによるものとなっております。費用面においては、電気代を中心に費用は増加したものの、イエローハット事業において高粗利であるタイヤ及び車検の販売が好調に推移したことにより増益となっております。
セグメント別の経営成績は、次の通りであります。
(イエローハット)
当社の主たる事業であるイエローハット事業におきましては、度重なる値上げとそれに伴う駆け込み需要によりタイヤ関連の販売が好調に推移したこと及び車検等カーメンテナンスの販売注力により粗利額が向上したこともあり、当第3四半期累計期間は好調に推移致しました。
この結果、当第3四半期累計期間の経営成績は、売上高13,331百万円(前年同期間比2.4%増)、セグメント利益(営業利益)は1,017百万円(前年同期間比20.3%増)となっております。
(TSUTAYA)
TSUTAYA事業におきましては、7月以降ゲームを中心に回復基調にはあったものの4月からの累計では振るわず、レンタル部門についても低調に推移致しました。コミックレンタルの顧客リピート率向上で粗利率改善をはかるものの、書籍を中心に核となるタイトルの発売がなかったこともあり、当第3四半期累計期間は低調に推移致しました。
この結果、当第3四半期累計期間の経営成績は、売上高1,587百万円(前年同期間比3.8%減)、セグメント損失(営業損失)は78百万円(前年同期間は56百万円のセグメント損失(営業損失))となっております。
(アップガレージ)
アップガレージ事業におきましては、イエローハット事業同様の推移となりました。また、カー用品の買取については、中古車市場の活性化に伴い件数が増加したことにより、当第3四半期累計期間は好調に推移致しました。
この結果、当第3四半期累計期間の経営成績は、売上高861百万円(前年同期間比10.8%増)、セグメント利益(営業利益)は84百万円(前年同期間比39.2%増)となっております。
(その他)
その他の事業におきましては、2022年4月に宮城県仙台市太白区にシャトレーゼ南仙台店、同年8月に福島県南相馬市にダイソー原町店を新規出店致しました。シャトレーゼの新規出店等によりその他事業の全体売上高に貢献致しました。また、中古車市場は、コロナ禍による三密回避の移動手段及び新車の納期遅延により活性化していることもあり、カーセブン事業は好調に推移致しました。
コメダ事業、保険事業及び不動産賃貸事業は好調に推移致しました。
宝くじ事業は低調に推移致しました。
新規出店及びカーセブン仙台柳生店の移転により費用が増加し、セグメント利益(営業利益)については減益となっております。
この結果、当第3四半期累計期間の経営成績は、売上高1,361百万円(前年同期間比46.9%増)、セグメント利益(営業利益)は82百万円(前年同期間比4.0%減)となっております。
(2)会計上の見積り及び見積に用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び見積に用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
なお、当第3四半期累計期間における新型コロナウイルス感染症の影響に関しては、「第4 経理の状況 1 四半期財務諸表 注記事項 追加情報」に記載している通りであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、当社の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因
経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 1事業等のリスク」に記載の通りであります。
(7)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社資金の収入は主として営業店舗による売上と借入によるものとなっております。
当第3四半期累計期間においては、売上による収入、設備投資及び費用関係の支出は共に増加しております。
また、冬季用品仕入に関わる借入金により資金は増加しております。