【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当社グループの当第3四半期連結累計期間の連結業績は、半導体の世界的な供給不足による得意先の減産の影響は残っているものの、為替影響による増加があったことにより、売上高は2,185億円(前年同期比412億円増、23.3%増)、営業利益は35億円の損失(前年同期は119億円の損失)、経常利益は21億円の損失(前年同期は101億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益は20億円の損失(前年同期は109億円の損失)となりました。なお、今後の生産状況につきましては、半導体供給不足やCOVID-19の影響が依然不透明な状況はあるものの、新車部品立上げとその量産効果が期待されており、当社グループの販売状況の更なる回復が見込まれております。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。①
日本得意先の増産影響等により売上高は692億円(前年同期比196億円増、39.5%増)となったものの、セグメント損益(営業損益)は新車部品立上げ準備費用等の負担があったこと等により24億円の損失(前年同期は54億円の損失)となりました。② 米州為替影響等により、売上高は594億円(前年同期比100億円増、20.2%増)となり、セグメント損益は合理化効果等により4億円の損失(前年同期は34億円の損失)となりました。③
欧州為替影響等により、売上高は296億円(前年同期比50億円増、20.4%増)となり、セグメント損益は合理化効果等により14億円の損失(前年同期は33億円の損失)となりました。④
アジア得意先の減産影響はあったものの為替影響等により、売上高は601億円(前年同期比66億円増、12.3%増)となり、セグメント損益は8億円の利益(同1億円減、11.9%減)となりました。
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、現金及び預金が182億円、棚卸資産が11億円それぞれ増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ218億円増の3,244億円となりました。負債につきましては、長短借入金が9億円減少したものの、支払手形及び買掛金が21億円、その他流動負債が54億円それぞれ増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ47億円増の1,715億円となりました。純資産につきましては、親会社株主に帰属する四半期純損失を計上したこと及び配当金の支払い等により利益剰余金が29億円減少したものの、為替換算調整勘定が169億円、非支配株主持分が33億円それぞれ増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ170億円増の1,529億円となりました。自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ1.5ポイントプラスの42.1%となりました。
資金の状況につきましては、営業活動から得られるキャッシュ・フロー、資金調達手段、流動比率の水準に基づき、当社グループは、将来の債務履行のための手段を十分に確保しているものと考えております。当社は、当第3四半期連結会計期間末現在、資金の流動性を確保するため、シンジケーション方式のコミットメントライン契約による銀行融資枠及び当座貸越契約による銀行融資枠を574億円設定しており、その未使用枠は267億円となっております。
(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3) 研究開発活動当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は47億円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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