【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、原材料価格高騰は落ち着きを見せ、個人消費の拡大から内需を中心とした景気の持ち直しが見られます。
こうしたなかアシードグループは、「ASEEDING THE FUTURE 人、地球、未来―すべての笑顔と健康のために」の実践に向けて更新した「中期経営計画」に基づき、自販機運営リテイル事業の構造改革、M&Aによるグループ強化、新規事業・海外事業の強化を中心とした成長の加速に取り組んでおります。
この結果、当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高5,702百万円(前年同四半期比5.2%増)、営業利益282百万円(同13.8%減)、経常利益307百万円(同15.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益234百万円(同3.0%減)となりました。
なお、4月の静岡ローストシステム株式会社及びマルサン萩間茶の子会社化に伴い、株式取得付随費用57百万円が発生しております。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。なお、売上高は外部顧客への売上高を記載しております。
①自販機運営リテイル事業
自販機運営リテイル事業におきましては、昨年10月の子会社2社の統合による営業力の強化、自販機の売価適正化に加えて、管理部門の効率化が最大となるようスピードを持って対応を図っております。また、全国に広がる拠点の採算性向上に不可欠なM&Aは引続き実施してまいります。
6月には自社ブランド商品として、ワインで使用されるぶどう品種のストレート果汁をブレンドして仕上げた「ありのままぶどうスパークリング」を発売いたしました。
この結果、自販機運営リテイル事業の売上高は3,346百万円(前年同四半期比5.3%増)、セグメント利益は28百万円(前年同四半期比93.1%増)となりました。
②飲料製造事業
飲料製造事業におきましては、原材料・資材・燃料費の値上がりに対応した価格設定を行い収益性の改善を進めると共に、炭酸缶ラインの東西2拠点体制による営業力の強化を推進しております。
また昨年8月に子会社化した株式会社河村農園では市場ニーズに寄り添った健康茶の開発を進めると共に、4月に子会社化した静岡ローストシステム株式会社は焙煎・加工技術を活かし、マルサン萩間茶株式会社はECサイトを強化し、広く営業を展開してまいります。
この結果、飲料製造事業の売上高は2,262百万円(前年同四半期比5.0%増)、4月に子会社化した2社の株式取得付随費用57百万円が発生しており、セグメント利益は329百万円(同13.1%減)となりました。
③不動産運用事業
不動産運用事業におきましては、当社及びアオンズエステート株式会社を中心に所有不動産の運用を行っており、堅調に推移しております。
この結果、不動産運用事業による売上高は34百万円(前年同四半期比0.2%減)、セグメント利益は51百万円(同1.1%減)となりました。なお、売上高はセグメント間の内部売上高54百万円を含めると88百万円となります。
④その他事業
その他事業におきましては、ロジックイノベーション株式会社がALCおよび岡山物流部門を強化すると共に、グループ内物流の2024年問題対応の中心となって体制整備を行っています。
この結果、その他事業の売上高は59百万円(前年同四半期比6.7%増)、セグメント利益は0百万円(前年同四半期は4百万円のセグメント損失)となりました。
(2) 財政状態の状況
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における流動資産は7,578百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,882百万円増加いたしました。これは現金及び預金の増加1,218百万円、受取手形及び売掛金の増加453百万円及び商品及び製品の増加143百万円等によるものです。また、固定資産は11,820百万円となり、前連結会計年度末に比べ940百万円増加いたしました。これは建物及び構築物(純額)の増加700百万円、機械装置及び運搬具(純額)の増加133百万円及び投資有価証券の増加73百万円等によるものです。
この結果、総資産は19,399百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,822百万円増加いたしました。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末における流動負債は10,389百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,354百万円増加いたしました。これは買掛金の増加661百万円、短期借入金の増加1,290百万円、未払金の増加102百万円及びその他の増加174百万円等によるものです。また、固定負債は2,912百万円となり、前連結会計年度末に比べ8百万円減少いたしました。これは長期借入金の減少118百万円及びその他の増加149百万円等によるものです。
この結果、負債合計は13,302百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,346百万円増加いたしました。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は6,096百万円となり、前連結会計年度末に比べ476百万円増加いたしました。これは親会社株主に帰属する四半期純利益による増加234百万円、その他有価証券評価差額金の増加31百万円、為替換算調整勘定の増加18百万円、株式交換による自己株式の減少258百万円並びに資本剰余金の増加21百万円及び剰余金の配当による減少94百万円等によるものです。
この結果、自己資本比率は31.4%(前連結会計年度末は33.9%)となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、1百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
当第1四半期連結累計期間の生産実績は、次のとおりであります。
セグメントの名称
当第1四半期連結累計期間
(自 2023年4月1日
至 2023年6月30日)
前年同四半期比(%)
飲料製造事業
炭酸飲料(百万円)
409
90.7
非炭酸飲料(百万円)
580
128.6
低アルコール飲料(百万円)
1,119
95.2
ソフトパウチ飲料(百万円)
251
107.1
その他(百万円)
73
-
合計(百万円)
2,433
105.2
(注)1.自販機運営リテイル事業・不動産運用事業・その他事業において生産活動は行っておりません。
2.その他は株式会社河村農園が行っている茶葉の製造であり、前第2四半期から連結の範囲に含めているため前年同期比を記載しておりません。
② 受注実績
当第1四半期連結累計期間における受注実績は、次のとおりであります。
セグメントの名称
受注高
前年同四半期比(%)
受注残高
前年同四半期比(%)
飲料製造事業
炭酸飲料(百万円)
391
69.9
42
26.6
非炭酸飲料(百万円)
580
128.6
-
-
低アルコール飲料(百万円)
1,165
89.7
258
84.0
ソフトパウチ飲料(百万円)
294
135.9
119
179.1
その他(百万円)
74
-
21
-
合計(百万円)
2,506
99.1
442
82.7
(注)1.自販機運営リテイル事業・不動産運用事業・その他事業において生産活動は行っておりません。
2.その他は株式会社河村農園が行っている茶葉の製造であり、前第2四半期から連結の範囲に含めているため前年同期比を記載しておりません。
(6) 経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
当第1四半期連結累計期間において、経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通しについて、前事業年度の有価証券報告書に記載した内容から重要な変更はありません。
(7) 経営者の問題認識と今後の方針について
当第1四半期連結累計期間において、経営者の問題認識と今後の方針について、前事業年度の有価証券報告書に記載した内容から重要な変更はありません。