【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における当社グループを取り巻く環境は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が徐々に緩和され、経済活動が正常化に向けて進んだことなどにより、需要は緩やかに回復しました。一方、世界的なインフレの加速や、サプライチェーンの停滞、為替相場の急激な変動など、製造業を中心に予断を許さない状況が続いています。
当社グループは2022年度から2024年度までの3ヶ年を期間とした第16次中期経営計画を策定し、経営方針に「稼ぐ体質づくり」、「伸長事業拡大の布石」、「温室効果ガス排出量削減分野へのリソース配分」を掲げました。モビリティ分野において環境対応車向けにパワーモジュールやDC/DCコンバータの新製品を投入したほか、各施策を推進するためのデジタルトランスフォーメーション活用に向けた体制を構築するなど、事業活動の拡大に向けた取組みを進めております。
このようななか、当第2四半期連結累計期間の売上高は円安効果や価格転嫁を進めたこと等により48,124百万円(前年同期比4.9%増)、営業利益は材料費高騰の影響や基礎研究開発費の増加などのほか、棚卸評価損が膨らんだことにより1,479百万円(前年同期比57.6%減)、経常利益は為替差益が発生したことなどにより2,244百万円(前年同期比33.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,540百万円(前年同期比54.8%減)で、前年同期にあった投資有価証券売却益がなくなったこともあり減益となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの区分を変更しております。前年同期比較につきましては、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組替えた数値で比較しております。詳細は、「第4.経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。
また、セグメント間の取引については相殺消去して記載しております。
(デバイス事業)
デバイス事業の売上高は19,011百万円(前年同期比3.8%増)、営業利益は1,830百万円(前年同期比38.1%減)となりました。
パワー半導体の需要は底堅く推移しましたが、当社グループの生産活動はサプライチェーンの混乱により一部で遅れが生じるなどの影響を受けました。一方、事業全体では円安基調が進んだこと等で増収を確保しました。損益面においては、生産能力増強のための労経費増加や材料費高騰などの影響があったほか、不採算製品の整理に伴う棚卸評価損などの損失を計上したことで減益となりました。
(電装事業)
電装事業の売上高は26,511百万円(前年同期比13.8%増)、営業利益は2,229百万円(前年同期比7.8%減)となりました。
主力の二輪向け製品は、新型コロナウイルス感染症の影響により低迷したインドで前年同期から大幅に伸長したほか、四輪向け製品は新製品投入効果もあり堅調に推移しました。また為替相場が円安に推移したことで、事業全体で増収となりました。損益面においては、増収や円安効果などがあった一方、材料費や運送費が増加した影響等により減益となりました。
(その他)
その他の売上高は2,600百万円(前年同期比39.1%減)、営業損失は234百万円(前年同期は2百万円の損失)となりました。
(2)財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の総資産は140,400百万円(前期末比5,358百万円増)となりました。これは、主に消費税等の還付によりその他流動資産が減少したものの、棚卸資産が増加したことによるものであります。
また、負債は77,315百万円(前期末比497百万円減)となりました。これは、主に退職給付制度の改定に伴う退職給付に係る負債の減少によるものであります。
純資産は63,085百万円(前期末比5,856百万円増)となり、自己資本比率は44.9%となりました。
以上の結果、1株当たり純資産は6,119円17銭となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フローで1,193百万円増加、投資活動によるキャッシュ・フローで1,681百万円減少、財務活動によるキャッシュ・フローで1,164百万円減少した結果、前連結会計年度末に比べ資金は260百万円減少しました。前第2四半期連結会計期間末との比較では、資金は2,202百万円減少し、当第2四半期連結会計期間末は28,901百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、1,193百万円のプラス(前年同期は8,035百万円のプラス)となりました。これは、主に棚卸資産の増加額が5,083百万円になったものの、税金等調整前四半期純利益が2,244百万円、減価償却費が2,855百万円、売上債権の減少額が1,113百万円となったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、1,681百万円のマイナス(前年同期は5,716百万円のマイナス)となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出が2,278百万円となったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、1,164百万円のマイナス(前年同期は1,700百万円のプラス)となりました。これは、主に配当金の支払額が1,030百万円となったことによるものであります。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、2,333百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
