【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2023年4月~2023年6月)の世界経済は、引き続き成長しているものの、その速度は鈍化いたしました。諸外国ではインフレが進み、金融引き締め政策がとられており、我が国との金融政策の違いにより、円安が進みました。また、前年度末に起きました米国発金融不安につきましては落ち着きを見せているものの、ロシアウクライナ問題などの地政学リスクは継続しており、穀物など食品価格の高騰を含め世界経済の先行き不透明感は、一段と強まる可能性があります。
当社グループの属する電子部品業界におきましては、自動車関連市場では、半導体不足は解消しつつあり、販売は回復傾向にあります。一方、移動体通信関連市場につきましては、依然として消費者需要は低迷しており、販売は低調に推移しています。
このような状況の下で、当社グループでは、AV機器関連向け、家電関連向けの売上が増加したものの、アミューズメント関連向け売上が減少したことに加え、自動車関連向け売上も表示部品が大きく減少し、全体での売上は減少となりました。
利益面につきましては、前年同期は為替相場の急激な円安により営業利益が大きく押し上げられておりました。当第1四半期連結累計期間は、原材料・素材、半導体等の高騰が継続していること、また円安ではありますが、利益の押上効果は少なく、売上が減少していることもあり、利益は減少いたしました。
これらの結果、当第1四半期連結累計期間の連結売上高は56,273百万円(前年同期比21.0%減)、営業利益は2,596百万円(前年同期比61.5%減)、経常利益は為替相場変動に伴う為替差益(2,626百万円)を計上し、5,460百万円(前年同期比50.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,658百万円(前年同期比50.7%減)となりました。
報告セグメントの売上高及びセグメント利益または損失の状況は、次のとおりであります。
機構部品につきましては、アミューズメント関連向けが減少したことにより、48,559百万円(前年同期比24.4%減)、セグメント利益は1,875百万円(前年同期比70.6%減)となりました。
音響部品につきましては、自動車関連向け、AV機器関連向けが増加したことにより、4,470百万円(前年同期比13.2%増)、セグメント利益は292百万円(前年同期比4.9%増)となりました。
表示部品につきましては、自動車関連向けが減少したことにより、591百万円(前年同期比55.2%減)、セグメント損失は89百万円(前年実績は201百万円のセグメント損失)となりました。
複合部品その他につきましては、アミューズメント関連向け、家電関連向けが増加したことにより、2,652百万円(前年同期比50.4%増)セグメント利益は518百万円(前年同期比74.5%増)となりました。
(注)各セグメント別の売上高は、外部顧客への売上高にセグメント間の内部売上高又は振替高を加算したものです。
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、売上債権及び有価証券が減少したものの、棚卸資産の増加等により前連結会計年度末比519百万円増の180,512百万円となりました。また、負債につきましては、短期借入金の返済及び未払法人税等が減少したものの、仕入債務の増加等により前連結会計年度末比707百万円増の53,947百万円となりました。
なお、純資産は、利益剰余金が増加したものの、自己株式の取得等により前連結会計年度末比188百万円減の126,564百万円となり、自己資本比率は70.1%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ3,537百万円減少(前年同期は4,012百万円の減少)し、62,480百万円となりました。
当第1四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金は、3,554百万円の増加(前年同期は829百万円の増加)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益5,460百万円(前年同期は税金等調整前四半期純利益11,049百万円)、売上債権の減少6,163百万円(前年同期は13,846百万円の増加)、棚卸資産の増加7,586百万円(前年同期は12,900百万円の減少)、仕入債務の増加2,608百万円(前年同期は7,086百万円の減少)、法人税等の支払3,553百万円(前年同期は2,808百万円)によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金は、686百万円の減少(前年同期は2,648百万円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出396百万円(前年同期は1,234百万円)、定期預金の増加337百万円(前年同期は514百万円の増加)によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金は、6,571百万円の減少(前年同期は3,057百万円の減少)となりました。これは主に、配当金の支払2,557百万円(前年同期は3,022百万円)、自己株式の取得による支出2,816百万円(前年同期は0百万円)、短期借入金の減少1,158百万円(前年同期は該当なし)によるものであります。
(3) 優先的に対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき課題について、重要な変更はありません。
また、当第1四半期連結累計期間において、当社の会社の支配に関する基本方針の概要について、重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、499百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 生産、受注及び販売の実績
当第1四半期連結累計期間の生産、受注及び販売の実績における著しい増減は、次のとおりであります。
生産実績において、表示部品が著しく減少しました。これは主として自動車関連向けの減少によるもので、表示部品の生産実績は568百万円(前年同期比62.3%減)となりました。また、複合部品その他が著しく増加しました。これは主としてアミューズメント関連向け、家電関連向けの増加によるもので、複合部品その他の生産実績は2,651百万円(前年同期比59.4%増)となりました。
受注実績において、機構部品が著しく増加しました。これは主としてアミューズメント向けの増加によるもので、機構部品の受注実績は67,803百万円(前年同期比100.1%増)となりました。
販売実績において、表示部品が著しく減少しました。これは主として自動車関連向けの減少によるもので、表示部品の販売実績は591百万円(前年同期比55.2%減)となりました。また、複合部品その他が著しく増加しました。これは主としてアミューズメント関連向け、家電関連向けの増加によるもので、複合部品その他の販売実績は2,652百万円(前年同期比50.4%増)となりました。
(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析
キャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 2経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりです。
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、製造費用、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。
当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
短期運転資金は、自己資金及び銀行等金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、自己資金、銀行等金融機関からの借入及び新株予約権付社債の発行などによる調達を基本としております。
