【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。(1)財政状態及び経営成績の状況 ア 経営成績の分析当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、夏場に台風や豪雨等もあり個人消費は一時停滞傾向となったものの、社会経済活動の正常化が進んだこと等により全体としては緩やかな回復基調で推移いたしました。一方、不安定な海外情勢や円安などによりエネルギーや原材料価格の高騰に伴う物価上昇等の影響が懸念され、先行きは不透明な状況が続いております。このような環境のなかで、当社グループは下記のような諸施策を実施した結果、売上高は810億55百万円(前年同期比7.2%増)、営業利益は37億98百万円(前年同期比87.9%増)、経常利益は35億57百万円(前年同期比111.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は20億63百万円(前年同期比243.6%増)と増収増益になりました。セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。(ファッション事業)ファッション事業は、商品面において、ご好評をいただいているパジャマスーツシリーズからリラックス感が高くトレンドを意識した「パジャマスーツリラックス」を新たに展開するとともに、ジャケットのインナーとしても最適な「スーツ屋の仕立てたTシャツ」等、ビジネススタイルの変化に合わせた品揃えを拡充いたしました。レディースでは、働く女性に向けた夏のセットアップのご提案及びしわやたるみの原因となる近赤外線をカットする「キンセキカットTシャツ」等、快適にお過ごしいただける商品を展開いたしました。店舗面では、AOKIで業態転換を含む3店舗を新規出店した一方、営業効率改善と業態転換のためAOKIで2店舗及びORIHICAで3店舗を閉鎖した結果、当第2四半期末の店舗数は594店舗(前期末596店舗)となりました。これらの諸施策の実施及び猛暑によりサマーフォーマルやクールビズ関連商品が好調に推移した結果、売上高は376億43百万円(前年同期比4.0%増)、営業利益は4億37百万円(前年同期比100.7%増)と増収増益になりました。(アニヴェルセル・ブライダル事業)アニヴェルセル・ブライダル事業では、WEBやSNSを活用した効率の良い集客施策を継続して実施するとともに、開業25周年を迎えるアニヴェルセル表参道は、「TOKI MAKE(トキメイク)~大切な人との時をつくる記念日の館~」をコンセプトに、記念日にまつわるトキ・コト・モノ・サービスを提供する施設として9月8日にリニューアルオープンいたしました。今後アニヴェルセルは記念日のプロデュース企業へと進化させ更なる成長へとつなげてまいります。これらの結果、アニヴェルセル表参道の休館やリニューアル費用の発生及び既存店の施行組数が堅調に推移した結果、売上高は43億48百万円(前年同期比3.3%増)、営業損失は4億34百万円(前年同期は営業損失29百万円)となりました。(エンターテイメント事業)複合カフェの快活CLUBでは、鍵付完全個室店舗の拡大や内外装のリフレッシュ改装等お客様のニーズに合わせた店舗環境の整備・改善を進めました。また、東京商工会議所が主催する検定試験や日本経済新聞社が提供する「OFFICE PASS」との連携によりビジネス・学習用途でのサービスの向上を継続するとともに、有名飲食チェーン店やメーカーとの季節限定タイアップメニューを提供いたしました。カラオケのコート・ダジュールでは、朝カラパックや夜得キャンペーン等のいつでもお得にご利用いただけるプランを導入するとともに、季節メニューとして冷製パスタやかき氷の提供等飲食メニューの充実を図りました。24時間営業のセルフ型フィットネスジムのFiT24は、予定通り新規出店及びインドアゴルフの導入を継続いたしました。店舗面では、快活CLUBで3店舗及びFiT24で6店舗を新規出店した一方、営業効率改善のため快活CLUBで5店舗及びコート・ダジュールで6店舗を閉鎖した結果、ランシステムの複合カフェ自遊空間他97店舗(内フランチャイズ54店舗)を含め、当第2四半期末の店舗数は799店舗(前期末810店舗)となりました。これら諸施策の実施等により、売上高は382億77百万円(前年同期比10.8%増)、営業利益は37億35百万円(前年同期比102.3%増)と増収増益になりました。
(不動産賃貸事業)不動産賃貸事業では、当社グループ内店舗の遊休スペース等の賃貸を推し進めたこと等により、売上高は27億24百万円(前年同期比15.3%増)、営業利益は4億61百万円(前年同期比13.1%増)となりました。
イ 財政状態の分析当第2四半期連結会計期間末の総資産は、売掛金の減少等により前連結会計年度末と比べ119億36百万円減少し、2,214億80百万円となりました。 流動資産は、現金及び預金が86億2百万円及び売掛金が季節的要因等により68億65百万円減少したこと等により、前連結会計年度末と比べ151億89百万円減少いたしました。固定資産は、有形固定資産が38億37百万円増加したこと等により、前連結会計年度末と比べ32億53百万円増加いたしました。流動負債は、買掛金が季節的要因等により54億79百万円、1年内返済予定の長期借入金が約定返済等により17億87百万円、未払法人税等が法人税等の支払いにより13億36百万円及び賞与引当金が14億75百万円減少したこと等により、前連結会計年度末と比べ114億41百万円減少いたしました。固定負債は、長期借入金が60億円の借入れ及び1年内への振替えの結果11億68百万円減少したこと等により、前連結会計年度末と比べ7億93百万円減少いたしました。純資産の部は、資本剰余金が自己株式の消却により11億97百万円減少した一方、自己株式が取得及び消却により4億43百万円減少するとともに、利益剰余金が親会社株主に帰属する四半期純利益及び配当金の支払いの結果9億59百万円増加したこと等により、前連結会計年度末と比べ2億98百万円増加しております。(2)キャッシュ・フローの状況の分析当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物(以下、「資金」といいます。)は、前連結会計年度末と比べ86億2百万円減少し、296億93百万円となりました。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動により得られた資金は、37億53百万円(前年同期と比べ5億45万円増加)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益が39億20百万円及び減価償却費が47億10百万円となった一方、仕入債務の減少額が54億79百万円となったことによるものです。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動により使用した資金は、64億54百万円(前年同期と比べ58億47百万円増加)となりました。これは主に、新規出店及びリニューアル等に伴う有形固定資産の取得が75億10百万円となった一方、信託受益権純減少額が5億85百万円になったことによるものです。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動により使用した資金は、59億2百万円(前年同期と比べ8億19百万円減少)となりました。これは主に、長期借入れを60億円実施した一方、長期借入金の約定返済が89億56百万円、配当金の支払額が11億4百万円及び自己株式の取得を8億77百万円実施したことによるものです。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)従業員の状況① 連結会社の状況当第2四半期連結累計期間において、コロナ禍から事業の正常化に向けて、主に新卒及び中途採用によりアニヴェルセル・ブライダル事業の従業員数が82名増加しております。なお、従業員数は正社員であり、当社グループ又は当事業から当社グループ外又は他事業への出向者を除き、当社グループ外又は他事業から当社グループ又は当事業への出向者を含む就業人員数です。② 提出会社の状況当第2四半期累計期間において、主に季節的要因に伴い他社からの出向解除等により従業員数が119名減少しております。なお、従業員数は正社員であり、当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含む就業人員数です。