【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。(1)財政状態及び経営成績の状況ア 経営成績の状況当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、経済活動の正常化が一層進んだこと等により緩やかな回復基調で推移いたしました。しかしながら、不安定な海外情勢などからエネルギーや原材料価格の上昇、円安の影響等により先行きは不透明な状況が続いております。このような環境のなかで、当社グループは下記のような諸施策を実施した結果、売上高は415億49百万円(前年同期比5.9%増)、営業利益は22億78百万円(前年同期比47.3%増)、経常利益は21億87百万円(前年同期比57.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は14億39百万円(前年同期比14.7%増)と増収増益になりました。セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。(ファッション事業)ファッション事業は、商品面において、暑い夏を少しでも快適にお過ごしいただくため産学協同開発素材よる「エアクールシリーズ」の商品展開を強化するとともに、引き続きご好評をいただいているパジャマスーツシリーズから新たに「パジャマブレザー」の展開等、カジュアル関連商品の品揃えを拡充いたしました。また、モーニングコートやタキシードを気軽にレンタルでご利用いただける「AOKIレンタルサービス」の全店展開を開始いたしました。レディースでは、メンズでご好評をいただいているエアクールスーツの素材を使用した「360°洗えるキレイスーツ(エアクールスーツ)」を新たに展開いたしました。店舗面では、AOKIで1店舗を新規出店した一方、営業効率改善のためAOKIで1店舗及びORIHICAで2店舗を閉鎖した結果、当第1四半期末の店舗数は594店舗(前期末596店舗)となりました。これらの諸施策の実施等により、スーツへの回帰による重衣料及びクールビズ関連商品が好調に推移した結果、売上高は211億6百万円(前年同期比0.6%増)、営業利益は12億79百万円(前年同期比8.7%増)と増収増益になりました。(アニヴェルセル・ブライダル事業)アニヴェルセル・ブライダル事業では、ゴールデンウィークにアニヴェルセルの想いが詰まった挙式を体験していただける「ドレスが映える大聖堂ウエディングフェア」の開催及び引き続きWEBやSNSを活用した効率の良い集客施策を実施いたしました。また、開業25周年を迎えるアニヴェルセル表参道は、記念日にまつわるコト・モノ・ココロ・サービスを提供する施設として、2023年9月のリニューアルオープンに向けて準備を進めております。これら諸施策を実施しコスト削減にも努めましたが、アニヴェルセル表参道の休館により施行組数が減少したこと等により、売上高は20億42百万円(前年同期比5.4%減)、営業損失は2億9百万円(前年同期は営業利益39百万円)となりました。(エンターテイメント事業)複合カフェの快活CLUBでは、東京商工会議所が主催する検定試験との連携や日経OFFICE PASSへの加盟等、ビジネス・学習用途でのサービスを提供するとともに、有名飲食チェーン店やメーカーとのタイアップメニューなど飲食メニューの充実を図りました。カラオケのコート・ダジュールでは、ジェラートリカちゃんやベイブレードエックス等とのコラボキャンペーンを実施いたしました。24時間営業のセルフ型フィットネスジムのFiT24は、インドアゴルフの導入を継続いたしました。店舗面では、FiT24で2店舗を新規出店した一方、営業効率改善のため快活CLUBで1店舗及びコート・ダジュールで1店舗を閉鎖した結果、ランシステムの複合カフェ自遊空間他102店舗(内フランチャイズ56店舗)を含め、当第1四半期末の店舗数は806店舗(前期末810店舗)となりました。これらの諸施策の実施等により、売上高は180億43百万円(前年同期比14.5%増)、営業利益は11億99百万円(前年同期比292.9%増)と増収増益となりました。
(不動産賃貸事業)不動産賃貸事業では、当社グループ内店舗の遊休スペースの賃貸を推し進めたこと等により、売上高は12億72百万円(前年同期比8.2%増)、営業利益は2億21百万円(前年同期比9.7%増)となりました。
イ 財政状態の状況当第1四半期連結会計期間末の総資産は、売掛金の減少等により前連結会計年度末と比べ77億20百万円減少し、2,256億95百万円となりました。流動資産は、売掛金が季節的要因等により55億92百万円減少したこと等により、前連結会計年度末と比べ95億83百万円減少いたしました。固定資産は、有形固定資産が21億43百万円増加したこと等により、前連結会計年度末と比べ18億62百万円増加いたしました。流動負債は、買掛金が季節的要因等により31億35百万円及び未払法人税等が法人税等の支払いにより18億38百万円減少したこと等により、前連結会計年度末と比べ66億73百万円減少いたしました。固定負債は、長期借入金が約定返済等により10億31百万円減少したこと等により、前連結会計年度末と比べ6億71百万円減少いたしました。純資産の部は、利益剰余金が親会社株主に帰属する四半期純利益及び配当金の支払いの結果3億36百万円増加し自己株式が取得及び消却の結果2億88百万円減少するとともに、資本剰余金が自己株式の消却により11億65百万円減少したことにより、前連結会計年度末と比べ3億75百万円減少しております。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題当第1四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。 (3)従業員の状況 ① 連結会社の状況当第1四半期連結累計期間において、コロナ禍から事業の正常化に向けて、主に新卒及び中途採用によりアニヴェルセル・ブライダル事業の従業員数が104名増加しております。なお、従業員数は正社員であり、当社グループ又は当事業から当社グループ外又は他事業への出向者を除き、当社グループ外又は他事業から当社グループ又は当事業への出向者を含む就業人員数です。 ② 提出会社の状況当第1四半期累計期間において、主に季節的要因に伴い他社からの出向解除等により従業員数が107名減少しております。なお、従業員数は正社員であり、当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含む就業人員数です。