【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。(1)財政状態及び経営成績の状況 ア 経営成績の分析当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の変異株が7月以降急拡大しましたが、経済活動の制限が行われなかったことや9月以降感染者数が減少傾向となったことで個人消費を中心に全体としては持ち直しの動きが続きました。しかしながら、急激な円安や物価の高騰による家計への影響、原材料価格の上昇等により先行きは予断を許さない状況が続いております。このような環境のなかで、当社グループは下記のような諸施策を実施した結果、売上高は755億95百万円(前年同期比21.2%増)、営業利益は20億17百万円(前年同期は営業損失30億94百万円)、経常利益は16億76百万円(前年同期は経常損失34億36百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は5億86百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失37億76百万円)となりました。セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。(ファッション事業)ファッション事業では、商品面において、暑い夏を快適にお過ごしいただけるクールビズ関連及び「パジャマスーツ」、「アクティブワークスーツ」の各シリーズや「スーツ屋の仕立てたTシャツ」等のカジュアル関連の品揃えを強化いたしました。レディースでは、「MeWORK(ミワク)」プロジェクトから小川彰子氏初監修のオフィカジセットアップを新たに発売するなど、オンでもオフでも快適にお召しいただけるアイテムをさらに充実いたしました。店舗面では、営業効率改善のためAOKIで7店舗及びORIHICAで6店舗を閉鎖した結果、当第2四半期末の店舗数は597店舗(前期末610店舗)となりました。これらの諸施策の実施等により、サマーフォーマルなどのクールビズ関連商品やレディース及びカジュアル衣料が好調に推移したこと並びに行動制限の緩和に伴いお客様のご来店が増加したこと等により、売上高は361億90百万円(前年同期比18.9%増)、営業利益は2億18百万円(前年同期は営業損失32億42百万円)と増収増益になりました。(アニヴェルセル・ブライダル事業)アニヴェルセル・ブライダル事業では、ブライダルフェアの開催及び販促強化の一環としてWEBやSNSを活用した効率の良い集客施策を実施いたしました。また、お客様のお声をもとに「チャペルウエディング」、「ファミリーウエディング」や「フォトウエディング」など、それぞれのウエディングスタイルとアイテムの磨き上げを実施いたしました。これらの諸施策の実施等により、売上高は42億8百万円(前年同期比2.2%減)、営業損失は29百万円(前年同期は営業損失1億48百万円)となりました。(エンターテイメント事業)複合カフェの快活CLUBでは、寺島文庫のオリジナル動画配信や一部全国紙電子版の無料読み放題などのビジネスに役立つコンテンツを提供し、引き続き「日本全国どこでもオフィス」プロジェクトを推進いたしました。また、快活秋グルメの新メニューや三田製麺所監修の「油そば」の発売など飲食メニューの充実を図りました。カラオケのコート・ダジュールでは、ソフトクリーム食べ放題やキッズ向けキャンペーンの実施などファミリー向けのサービスを充実いたしました。FiT24は、単独店を中心に予定どおり出店を継続いたしました。新たに連結子会社となった株式会社ランシステムとは、セルフ化システムの他さまざまなノウハウの共有を継続しております。店舗面では、快活CLUBで4店舗及びFiT24で20店舗を新規出店した一方、業態転換及び営業効率改善のため快活CLUBで6店舗及びコート・ダジュールで8店舗を閉鎖した結果、ランシステムの複合カフェ自遊空間他120店舗(内フランチャイズ63店舗)を含め、当第2四半期末の店舗数は838店舗(前期末708店舗)となりました。
これらの諸施策の実施及び同感染症の影響が減少したこと等により、売上高は345億55百万円(前年同期比27.9%増)、営業利益は18億46百万円(前年同期は営業利益29百万円)と増収増益になりました。
(不動産賃貸事業)不動産賃貸事業では、一部転貸店舗の原価が増加したこと等により、売上高は23億62百万円(前年同期比11.4%増)、営業利益は4億7百万円(前年同期比6.1%減)となりました。
イ 財政状態の分析当第2四半期連結会計期間末の総資産は、季節的要因等により前連結会計年度末と比べ122億43百万円減少し、2,207億65百万円となりました。 流動資産は、売掛金が季節的要因等により66億90百万円、現金及び預金が41億19百万円減少したこと等により、前連結会計年度末と比べ112億51百万円減少いたしました。固定資産は、有形固定資産が減価償却等により7億12百万円減少したこと等により、前連結会計年度末と比べ9億92百万円減少いたしました。流動負債は、買掛金が季節的要因等により46億77百万円、未払法人税等が法人税等の支払いにより19億44万円減少したこと等により、前連結会計年度末と比べ53億68百万円減少いたしました。固定負債は、長期借入金が約定返済等により69億47百万円減少したこと等より、前連結会計年度末と比べ72億22百万円減少いたしました。純資産の部は、その他有価証券評価差額金が2億59百万円増加したこと等により、前連結会計年度末と比べ3億47百万円増加しております。(2)キャッシュ・フローの状況の分析当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物(以下、「資金」といいます。)は、前連結会計年度末と比べ41億19百万円減少し、338億17百万円となりました。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動により得られた資金は、32億8百万円(前年同期と比べ20億6百万円増加)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益が12億96百万円及び減価償却費が45億77百万円となった一方、法人税等の支払額が27億3百万円となったことによるものです。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動により使用した資金は、6億6百万円(前年同期と比べ45億96百万円減少)となりました。これは主に、新規出店及びリニューアル等に伴う有形固定資産の取得が24億3百万円となった一方、敷金及び保証金の返還等のその他の収入が15億82百万円となったことによるものです。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動により使用した資金は、67億21百万円(前年同期と比べ50億82百万円増加)となりました。これは主に、短期借入金の純増額が28億99百万円となった一方、長期借入金の約定返済が79億96百万円及びリース債務の返済が10億70百万円となったことによるものです。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)経営成績に重要な影響を与える要因当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因は第46期有価証券報告書に記載しましたとおりですが、前連結会計年度に新型コロナウイルス感染症の拡大による緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置に伴う雇用調整助成金等の当第2四半期連結累計期間に受領した額を特別利益に計上しました。
(5)従業員の状況 ① 連結会社の状況当第2四半期連結累計期間において、主に人事制度の変更に伴い全社(共通)の従業員数が174名増加しております。なお、従業員数は正社員であり、当社グループから当社グループ外への出向者を除き、当社グループ外から当社グループへの出向者を含む就業人員数です。 ② 提出会社の状況当第2四半期累計期間において、主に人事制度の変更に伴い従業員数が153名増加しております。なお、従業員数は正社員であり、当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含む就業人員数です。