【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5類感染症に変更されたことにより、経済活動の活発化が進み、個人消費を中心に緩やかに持ち直しました。一方で、急激な円安進行などに伴う物価上昇、ウクライナ情勢の長期化、世界的な金融引き締めによる景気後退懸念などのリスクは継続しており、先行き不透明な状況が続いています。
このような中、当社グループは「本質的な社会・生活者視点での“プロフェッショナル価値”を生み出し、グローバルメーカーとしての企業体を創造し、アジアNo.1、世界ベスト5をめざす」を掲げた、中期事業構想(2022-2026)を進めています。2年目となる2023年度は、スマートサロンの展開、ビューティヘルスケア事業の始動など、新たなサロンのあり方を提案するビューティプラットフォーム構想実現に向けた重要施策を遂行します。
当第2四半期連結累計期間の連結売上高は、227億3百万円(前年同期比5.8%増)となりました。この主な要因は、ヘアケア用剤において、プレミアムブランド「オージュア」から発売した新製品インメトリィラインの高い実感効果が評価を受け、売上伸長に大きく貢献したこと、「グローバルミルボン」の窓口が国内外で拡大し順調に推移したことによるものです。利益面においては、第1四半期に続き原料価格高騰の影響などにより売上総利益率が低下しました。販管費では、イベントやセミナーなどの営業活動が本格的に再開したため、国内外の旅費交通費、販売促進費、市場開発費が増加したことが利益を圧迫しました。この結果、営業利益は30億90百万円(同19.2%減)、経常利益は31億29百万円(同24.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は21億95百万円(同23.6%減)となりました。
品目別売上高及び国内海外別売上高は次のとおりです。
(品目別売上高)
(単位:百万円)
品目
前第2四半期連結累計期間
当第2四半期連結累計期間
増減額
増減率(%)
金額
構成比(%)
金額
構成比(%)
ヘアケア用剤
12,218
56.9
13,339
58.8
1,121
9.2
染毛剤
8,148
38.0
8,238
36.3
89
1.1
パーマネントウェーブ用剤
751
3.5
714
3.1
△37
△4.9
化粧品
262
1.2
267
1.2
4
1.9
その他
87
0.4
144
0.6
56
65.2
合計
21,467
100.0
22,703
100.0
1,236
5.8
(国内海外別売上高)
(単位:百万円)
前第2四半期連結累計期間
当第2四半期連結累計期間
増減額
増減率(%)
金額
構成比(%)
金額
構成比(%)
国内売上高
16,627
77.5
17,175
75.6
547
3.3
海外売上高
4,839
22.5
5,528
24.4
688
14.2
合計
21,467
100.0
22,703
100.0
1,236
5.8
(2)財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比較して9億86百万円増加の537億46百万円となりました。
流動資産は前連結会計年度末と比較して1億15百万円減少の265億82百万円となりました。主な変動要因は、現金及び預金が22億53百万円、受取手形及び売掛金が3億17百万円それぞれ減少し、商品及び製品が18億11百万円、原材料及び貯蔵品が4億74百万円それぞれ増加したことによるものであります。
固定資産は前連結会計年度末と比較して11億2百万円増加の271億63百万円となりました。
流動負債は前連結会計年度末と比較して4億53百万円減少の75億42百万円となりました。主な変動要因は、買掛金が4億84百万円増加、未払金が4億15百万円減少したことによるものであります。
固定負債は前連結会計年度末と比較して79百万円増加の8億52百万円となりました。
純資産は前連結会計年度末と比較して13億60百万円増加の453億51百万円となりました。主な変動要因は、利益剰余金が6億90百万円、円安により為替換算調整勘定が6億24百万円それぞれ増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の83.4%から84.4%となりました。期末発行済株式総数に基づく1株当たり純資産額は、前連結会計年度末の1,352円52銭から1,393円72銭となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)は、前連結会計年度末に比べて22億55百万円減少し、100億2百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は6億94百万円となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益31億円の計上、減価償却費11億2百万円、棚卸資産の増加額20億52百万円、法人税等の支払額12億61百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は16億51百万円となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出11億99百万円、無形固定資産の取得による支出3億24百万円と差入保証金の差入による支出1億2百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は14億96百万円となりました。これは主に株主さまへの配当金支払額14億94百万円によるものであります。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事実上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事実上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は1,062百万円であります。