【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2022年4月1日~2022年9月30日)におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和され、経済活動が正常化に向かう一方で、ウクライナ情勢の長期化や急激な円安の進行などから、依然として先行き不透明な状況が続きました。食品業界につきましては、原材料、包材、エネルギーなど様々なコストが上昇する中で消費者の節約志向へのシフトが進んでおり、厳しい事業環境となっております。
当社グループにつきましては、生産卸売事業の鶏肉の販売が減少いたしましたが、冷凍加工食品及び直販事業の販売が堅調に推移したため、売上高は増加いたしました。利益面につきましては、売上高の増加や段階的に進めている製品の値上げによる増益要因がありましたが、飼料等の原材料及びエネルギー価格の高騰によるコストアップ要因を吸収しきれず減益となりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は、33億38百万円(前年同期比4.3%増)、営業損失は23百万円(前年同期は43百万円の利益)、経常利益は34百万円(前年同期比62.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は16百万円(前年同期比74.9%減)となりました。(なお、営業損失の計上に対して経常利益が計上されておりますが、これは、飼料価格の高騰時に備えた、国、飼料メーカー、生産者の積立金を財源とする、飼料価格安定基金からの補填金収入(52百万円)を営業外収益で計上していることが主な要因であります。)
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
(生産卸売事業)
生産卸売事業につきましては、主な販売先である生活協同組合及び宅配会社において、鶏肉の販売は減少いたしましたが、冷凍加工食品の販売が好調に推移したため、売上高は増加いたしました。利益面につきましては、製品の値上げを段階的に進めたことによる増益要因がありましたが、飼料を中心とする原材料価格の高騰の影響により減益となりました。
この結果、生産卸売事業の売上高は、25億3百万円(前年同期比4.1%増)、営業利益は1億41百万円(前年同期比34.3%減)となりました。
(直販事業)
当社の食を中心とした安心・安全な食品を全国の個人の消費者に直接お届けする直販事業につきましては、会員募集費の積極的な投入等により会員数が順調に伸長し、売上高は増加いたしました。利益面につきましては、売上高の増加や値上げの効果に加えて、ピッキング等の業務の効率改善により増益となりました。
この結果、直販事業の売上高は、8億34百万円(前年同期比5.0%増)、営業利益は38百万円(前年同期比869.8%増)となりました。
財政状態については、次のとおりであります。
(流動資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産の残高は、22億98百万円(前連結会計年度末は24億35百万円)となり、前連結会計年度末と比べ1億37百万円減少いたしました。主な要因は、現金及び預金の減少(2億64百万円)によるものであります。
(固定資産)
当第2四半期連結会計期間末における固定資産の残高は、31億86百万円(前連結会計年度末は31億57百万円)となり、前連結会計年度末と比べ28百万円増加いたしました。主な要因は、有形固定資産の増加(67百万円)及び投資有価証券の減少(39百万円)によるものであります。
(流動負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債の残高は、22億3百万円(前連結会計年度末は21億38百万円)となり、前連結会計年度末と比べ64百万円増加いたしました。主な要因は、支払手形及び買掛金の増加(64百万円)によるものであります。
(固定負債)
当第2四半期連結会計期間末における固定負債の残高は、12億99百万円(前連結会計年度末は14億19百万円)となり、前連結会計年度末と比べ1億20百万円減少いたしました。主な要因は、長期借入金の減少(1億23百万円)によるものであります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産の残高は、19億82百万円(前連結会計年度末は20億35百万円)となり、前連結会計年度末と比べ52百万円減少いたしました。
(2)キャッシュ・フローの分析
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税金等調整前四半期純利益が30百万円(前年同期は91百万円)となり、減価償却費(1億86百万円)、仕入債務の増加額(64百万円)等から、棚卸資産の増加(81百万円)、有形固定資産の取得による支出(2億65百万円)、長期借入金の返済による支出(1億36百万円)等により前連結会計年度末に比べ2億64百万円減少し、6億1百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は1億77百万円(前年同期は12百万円の獲得)になりました。
これは主として、税金等調整前四半期純利益(30百万円)に対して、減価償却費(1億86百万円)、仕入債務の増加額(64百万円)、賞与引当金の増加額(32百万円)等から、棚卸資産の増加額(81百万円)、売上債権の増加額(79百万円)等を控除した結果によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は2億59百万円(前年同期は2億46百万円の使用)になりました。
これは主として、有形固定資産の売却による収入(3百万円)等から、有形固定資産の取得による支出(2億65百万円)等を控除した結果によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は1億82百万円(前年同期は37百万円の使用)になりました。
これは主として、長期借入金の返済による支出(1億36百万円)、配当金の支払額(41百万円)等によるものであります。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、13,293千円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当第2四半期連結累計期間に著しい変更があったものは、次のとおりであります。
新設
㈲菊川農場の若鶏飼育設備は、2022年3月に完成いたしました。なお、㈲菊川農場については、決算日が連結決算日と異なるため、同社の当第2四半期決算日(2022年7月31日)現在の状況を記載しております。
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