【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の分析
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行により経済活動の正常化が進み、個人消費の回復とともに景気も緩やかに回復に向かう動きが継続しました。
国内においては、コロナ禍による行動制限がなくなり外出機会が増加したことに加え、海外からの入国制限が解除され外国人旅行客も増加傾向にあります。しかしながら資源価格の上昇による原材料価格の高騰、物価上昇やコロナ禍での消費行動・価値観の変化等、先行きが不透明な状況も続いております。
このような経済情勢のなかで当社グループといたしましては、市場や顧客ニーズの変化を的確に把握し、機会を捉えた商品供給による販売強化と業務の効率化による収益力強化に努めてまいりました。
この結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は2,034百万円(前年同四半期比6.7%増)、営業利益は131百万円(前年同四半期比1.3%増)、経常利益は131百万円(前年同四半期比1.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は109百万円(前年同四半期比29.6%減)となりました。
セグメント別業績は次のとおりであります。
①みやげ卸売事業
みやげ卸売事業は、新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行により経済活動の正常化が進み、外出機会が増加したことから観光地の人出回復とともに受注も増加し、売上高は1,562百万円(前年同四半期比24.5%増)となり、営業利益は165百万円(前年同四半期比91.7%増)となりました。
②みやげ小売事業
みやげ小売事業は、新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行により経済活動の正常化が進み、外出機会が増加したものの前年に開催された長野市における善光寺御開帳効果が剥落し、売上高は200百万円(前年同四半期比31.0%減)となり、営業利益は7百万円(前年同四半期比85.4%減)となりました。
③みやげ製造事業
みやげ製造事業は、新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行により経済活動の正常化が進み、外出機会が増加したことから観光地の人出回復とともに受注も増加し、売上高は33百万円(前年同四半期比16.2%増)となり、営業利益は5百万円(前年同四半期比1,640.1%増)となりました。
④温浴施設事業
温浴施設事業は、前年度に価格改定を行いましたが、資源価格の上昇による運営費増加が上回り、売上高は67百万円(前年同四半期比4.5%増)となりましたが、営業利益は5百万円(前年同四半期比32.9%減)となりました。
⑤不動産賃貸事業
不動産賃貸事業は、長野市内の「ショッピングタウンあおぞら」のテナント管理を中心に営んでおります。このうち自社運営していた飲食店舗を賃貸に変更したこと等により、賃料収入は36百万円(前年同四半期比16.0%増)となり、営業利益は13百万円(前年同四半期比20.4%増)となりました。
⑥アウトドア用品事業
アウトドア用品事業は、コロナ禍を背景として増加したアウトドアユーザーの需要に一巡の兆しが見え始めたほか、競合店の進出等の影響により、売上高は122百万円(前年同四半期比22.2%減)となり、営業利益は2百万円(前年同四半期比84.3%減)となりました。
⑦その他事業
その他事業は、ギフト店、飲食店の運営が含まれます。保険代理店及びギフト店等のノンコア事業の見直しを進めた結果、売上高は12百万円(前年同四半期比84.8%減)となり、営業損益は0百万円の営業損失(前年同四半期は14百万円の営業利益)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産) 当第1四半期連結会計期間末における流動資産は2,428百万円となり、前連結会計年度末に比べ401百万円(19.8%)増加いたしました。これは主に現金及び預金が137百万円、受取手形及び売掛金が130百万円、商品及び製品が132百万円、それぞれ増加したことによるものであります。固定資産は2,147百万円となり、前連結会計年度末に比べ7百万円(0.4%)増加いたしました。これは主に繰延税金資産等により投資その他の資産のその他が5百万円増加したことによるものであります。 この結果、総資産は、4,576百万円となり、前連結会計年度末に比べ409百万円(9.8%)増加いたしました。(負債) 当第1四半期連結会計期間末における流動負債は1,539百万円となり、前連結会計年度末に比べ382百万円(33.1%)増加いたしました。これは主に短期借入金が380百万円増加したことによるものであります。固定負債は1,551百万円となり、前連結会計年度末に比べ84百万円(5.1%)減少いたしました。これは主に長期借入金が82百万円減少したことによるものであります。 この結果、負債合計は、3,091百万円となり、前連結会計年度末に比べ298百万円(10.7%)増加いたしました。(純資産) 当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は1,484百万円となり、前連結会計年度末に比べ110百万円(8.0%)増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益109百万円によるものであります。 この結果、自己資本比率は32.44%(前連結会計年度末は32.98%)となりました。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
特記すべき事項はありません。