【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況
①財政状態の状況
(単位:百万円)
2022年3月期
2023年3月期第2四半期
連結会計期間
(参考)
2022年3月期第2四半期
連結会計期間
総資産
7,222
7,449
6,682
純資産
4,874
5,170
4,528
自己資本比率
67.5%
69.4%
67.8%
(資産)
当第2四半期連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末より226百万円増加して7,449百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末より325百万円増加して4,938百万円となりました。これは主として売上の入金などにより現金及び預金が409百万円増加し、受取手形、売掛金及び契約資産が96百万円減少したことによります。
固定資産は、前連結会計年度末より98百万円減少して2,508百万円となりました。これは主としてソフトウエアが44百万円、繰延税金資産が30百万円それぞれ減少したことによります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末より70百万円減少して2,278百万円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末より40百万円減少して1,746百万円となりました。これは主として買掛金が115百万円、未払法人税等が34百万円、未払消費税等が62百万円、賞与引当金が30百万円減少したことと、契約負債が242百万円増加したことによります。
固定負債は、前連結会計年度末より29百万円減少して532百万円となりました。これは主として契約負債が21百万円減少したことによります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末より296百万円増加して5,170百万円となりました。
これは主として前連結会計年度末より利益剰余金が280百万円増加したことによるものです。この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の67.5%から69.4%となりました。
②経営成績の状況
売上高
(百万円)
営業利益
(百万円)
経常利益
(百万円)
親会社株主に帰属する
四半期(当期)純利益
(百万円)
1株当たり
四半期(当期)
純利益金額
(円)
2023年3月期第2四半期
連結累計期間
2,877
410
417
280
70.09
2022年3月期第2四半期
連結累計期間
2,601
292
289
186
47.09
増減率
10.6%
40.0%
44.2%
50.9%
48.8%
(参考)2022年3月期
5,731
868
872
530
133.49
当社グループは、さまざまなモノがインターネットに繋がりあらゆるプロセスがデジタル化される社会において、「ヒト」「モノ」「コト」の正当性・完全性・真正性などを証明しデジタル社会の信頼を支えるトラストサービス事業を推進しております。
当第2四半期連結累計期間(2022年4月1日から2022年9月30日まで)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による厳しい状況が徐々に緩和されつつあるものの、世界的な金融引締めが続く中で、金融資本市場の変動や物価上昇、半導体供給不足等から先行きが不透明な状況が継続しております。
当社グループを取り巻く環境は、テレワークの普及、脱ハンコ、オンライン化、非対面化など新たな生活様式への変化の中でデジタル化、DXを推進する動きが拡大しております。
このような環境の下、認証・セキュリティサービスにおいては、デバイス証明書管理サービス「デバイスID」では企業向けのクラウド認証サービス、リモートアクセス等を展開する各パートナー、電子認証サービス「iTrust」では金融機関向けにeKYCサービスや電子契約サービスを展開する各パートナー、との取引増加により伸長しました。また、SSL/TLSサーバー証明書「SureServer」は既存顧客の買い増し、パートナーとの取引増加により伸長しました。これらの結果、売上高は1,692百万円(前年同期比11.3%増)となりました。
Linux/OSSサービスにおいては、企業向けLinuxサポートは、Linux OS「MIRACLE LINUX」に大型の既存顧客の一部契約の見直し(縮小)があった一方で、CentOS延長サポートで大型案件を含む新規獲得が継続しました。これらの結果、売上高は704百万円(前年同期比0.5%減)となりました。
IoTサービスにおいては、車載機器、産業機器、業務用プリンタなどの「EMLinux」ベースの製品実装に向けた受託開発案件並びに、組込み受託開発が中心的事業の子会社のリネオソリューションズ株式会社で受託開発が大きく伸長しました。長期利用可能なIoT・組込み用Linux OS「EMLinux」サポートの車載機器事業者の案件などが着実に積み上がりました。これらの結果、売上高は480百万円(前年同期比28.9%増)となりました。
なお、当社グループはトラストサービス事業の単一セグメントのため、セグメント情報の記載を省略しております。
以上の結果、売上高は2,877百万円(前年同期比10.6%増)となりました。また、人員増加に伴う人件費の増加、無形・有形固定資産取得に伴う償却費の増加により費用全体は増加傾向にありますが、売上高が堅調に推移したことにより、営業利益410百万円(同40.0%増)、持分法による投資利益等の営業外収益により経常利益417百万円(同44.2%増)、税効果会計の影響により親会社株主に帰属する四半期純利益280百万円(同50.9%増)となりました。
<主なサービス内容>
・認証・セキュリティサービス
SSL/TLSサーバー証明書「SureServer」、デバイス証明書管理サービス「デバイスID」等のクライアント証明書、電子的本人確認や電子署名などの電子認証サービス「iTrust」、ウェブセキュリティサービス、脆弱性診断サービスなどを提供しています。
・Linux/OSSサービス
LinuxOS「MIRACLE LINUX」や統合システム監視ソリューション「MIRACLE ZBX」、バックアップソフトやカーネル技術を活かしたLinuxソリューションなど、オープンソースソフトウエアに関わるサービスを提供しています。
・IoTサービス
組込みLinuxと電子認証の技術を融合し、機器の開発、製造段階から脆弱性の低減や脅威への対策を考慮して長期の運用とセキュリティを実装する仕組みや、更新ソフトウエアが安全に配信される仕組みなど、IoTデバイスの安全・安心な利用を実現するための開発支援サービスとして、長期利用可能な IoT・組込み用Linux OS「EMLinux」、認証基盤「Secure IoT Platform」などを提供しています。連結子会社のリネオソリューションズ社はLinuxを中心とした組込み/IoT向け受託開発、及び高速起動製品「LINEOWarp!!」、開発環境サービスなどの販売を行っております。
<取引形態>
・ライセンス
主に自社の製品(Linux/OSS製品など)を提供
・プロフェッショナルサービス
製品のカスタマイズや導入支援、セキュリティコンサルティングなどを提供
・リカーリングサービス(契約が更新されることで継続した収益が見込まれるもの)
電子認証サービスや自社製品のサポートサービスなどを提供
なお、各サービスにおける取引形態別の売上高は下表のとおりです。 (単位:百万円)
サービス
取引形態
2022年3月期
第2四半期
連結累計期間
2023年3月期
第2四半期
連結累計期間
増減
増減率
(%)
認証・セキュリティ
サービス
ライセンス
66
85
19
29.2
プロフェッショナルサービス
243
204
△38
△15.9
リカーリングサービス
1,211
1,402
191
15.8
小計
1,520
1,692
172
11.3
Linux/OSS
サービス
ライセンス
143
143
0
0.0
プロフェッショナルサービス
92
68
△23
△25.8
リカーリングサービス
471
492
20
4.3
小計
707
704
△3
△0.5
IoTサービス
ライセンス
49
57
7
15.9
プロフェッショナルサービス
305
390
84
27.5
リカーリングサービス
17
32
15
93.4
小計
372
480
107
28.9
売上合計
2,601
2,877
276
10.6
全社
ライセンス
259
286
27
10.5
プロフェッショナルサービス
641
663
21
3.4
リカーリングサービス
1,700
1,927
227
13.4
(注)2022年3月期第2四半期決算発表値においてはLinux/OSSサービス725百万円(プロフェッショナルサービス110百万円)、IoTサービス355百万円(プロフェッショナルサービス288百万円)でありました。2022年3月期の期中にサービス別売上高の内訳を変更したことによるものです。
③キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末より409百万円増加して3,966百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況と、それらの要因は次のとおりであります。
(単位:百万円)
2022年3月期
第2四半期
2023年3月期
第2四半期
(参考)
2022年3月期
営業活動によるキャッシュ・フロー
947
599
1,604
投資活動によるキャッシュ・フロー
△251
△198
△477
財務活動によるキャッシュ・フロー
495
5
486
現金及び現金同等物の四半期末(期末)残高
3,133
3,966
3,556
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は599百万円となりました。主として、税金等調整前四半期純利益が417百万円あったことに加え、減価償却費が270百万円発生し、法人税等の支払額が109百万円生じたことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は198百万円となりました。主として、有形固定資産の取得による支出44百万円、自社開発ソフトウエアなどの無形固定資産の取得による支出157百万円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、得られた資金は5百万円となりました。主として、株式の発行による収入14百万円、リース債務の返済による支出8百万円によるものです。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の状況の変更内容は、次のとおりです。
当社では、2022年4月1日より研究開発部門であるR&Dセンターを新設し、中長期視点での事業シーズ・技術シーズ発掘の活動を開始いたしました。
あわせて、プラットフォームの変化に対応するためのテーマとして(1)耐量子計算機暗号、(2)ブロックチェーン、(3)グリーンデータセンターを選定し、調査を開始しています。いずれも、既存事業やサービスへの連携や導入の可能性、又は事業等への影響有無の確認・検討を進めております。
以上の活動における当第2四半期連結累計期間における研究開発費は16百万円となりました。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、前事業年度の有価証券報告書「第一部 企業情報 第2 事業の状況 2 事業等のリスク」及び本四半期報告書「第2 事業の状況 1 事業等のリスク」に記載されているとおりであります。
(7)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第2四半期連結累計期間において、資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。
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