【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大に対するワクチン接種の普及や行動制限の緩和により経済社会活動の正常化が進む中で、個人消費や企業の設備投資に緩やかな持ち直しの動きがみられるものの、世界的な金融引締めが進む中での金融資本市場の変動や、資源・エネルギー価格の上昇等による物価高騰、供給面での制約等の懸念により、先行きが不透明な経営環境が続いております。
当社グループの事業領域である中堅・中小企業の「事業承継(投資)」におきましては、中堅・中小企業の事業承継問題が深刻化する中で、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、経済・社会活動が停滞したことに後押しされ、事業承継手段としてのM&Aニーズ(譲渡ニーズ)が一段と増加いたしました。
一方、当社グループのもう一つの事業領域である「モノづくり(経営)」におきましては、新型コロナウイルス感染拡大等に伴う半導体を中心とした部品供給の停滞によるサプライチェーンへの影響等により、自動車メーカーの生産計画見直しによる影響を受けました。
このような状況のもと、当社グループは、新型コロナウイルス感染症拡大以前から経営執行にコミットしたプロ経営者をチームで派遣し現場・財務・経営の見える化を徹底し、バックオフィスの生産性向上や製造現場での幅広いITの活用に取り組み、ムダ・ムリ・ムラの排除を実施してまいりました。
この結果、当社グループの当第3四半期連結累計期間の連結業績は、売上高は、前年同四半期に比べ364,796千円増加し、10,517,402千円(前年同四半期比3.6%増)、営業利益133,684千円(前年同四半期比120.7%増)、経常利益122,516千円(前年同四半期比65.3%増)、特別利益に「保険解約返戻金」9,980千円、「受取保険金」138,760千円、特別損失に「役員特別功労金」30,000千円等を計上したため親会社株主に帰属する四半期純利益は、125,863千円(前年同四半期比253.0%増)となりました。
各セグメントの経営成績は次のとおりであります。
(プロフェッショナル・ソリューション事業)
当セグメントには、当社及びセレンディップ・テクノロジーズ株式会社が含まれております。
プロ経営者派遣におきましては、事業承継課題を抱える中堅・中小企業が今後益々増加していく社会的背景があり、中堅・中小モノづくり企業から事業承継案件、事業再生案件の当社への持ち込みが増加しております。
経営コンサルティングにおきましては、新型コロナウイルス感染症拡大により大手製造メーカーの生産活動停滞等を受け、その仕入先である中小製造業の業績が悪化しており、当該企業並びに支援金融機関からの経営改善支援に対するニーズが増加しております。また、DXに対する各社の取り組みの本格化、中堅・中小企業の基幹システムの再構築需要の増加に伴い、ITコンサルティングのニーズも増加しており、当セグメントの増収要因となりました。一方で、経営課題を抱える中堅・中小企業の課題解決・成長に更に寄与するための積極的な人材採用により人件費や採用費等が増大したことに加え、事業拡大のための本社移転に伴う費用が発生したことが当セグメントの減益要因となっております。
エンジニア派遣におきましては、中堅・中小企業の成長を支援するため、経営基盤の強化、エンジニアのリスキリング強化、経営効率の合理化を徹底し、新しいIoTソリューションの開発とDXに注力しております。
この結果、当セグメントの当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は前年同四半期に比べ42,836千円増加し、928,846千円(前年同四半期比4.8%増)、セグメント損失49,551千円(前年同四半期はセグメント損失13,111千円)となりました。
(インベストメント事業)
当セグメントには、セレンディップ・フィナンシャルサービス株式会社が含まれております。
前連結会計年度より、事業承継問題に機動的に対応すべく、上場後を見据えた案件の発掘・開拓に注力して参りました。上場後も、従来から構築してきた金融機関等との業務提携により、モノづくり企業を中心とした再生型事業承継支援サービス、フィナンシャル・アドバイザリー等の企業経営サポートを積極的に進めており、当第3四半期連結会計期間において、当該業務提携による初の共同投資の実行及びフィナンシャル・アドバイザリー売上を計上しており、セグメント損失は大きく減少しております。
この結果、当セグメントの当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は前年同四半期に比べ55,425千円増加し、79,350千円(前年同四半期比231.7%増)、セグメント損失6,472千円(前年同四半期はセグメント損失48,988千円)となりました。
(モノづくり事業)
当セグメントには、三井屋工業株式会社、佐藤工業株式会社及び天竜精機株式会社のモノづくり企業が含まれております。
自動車内外装部品製造、自動車精密部品製造におきましては、半導体供給不足や供給網の混乱に伴う自動車メーカーの生産計画見直しによる減産の影響を受け減収・減益となりました。
FA装置製造におきましては、供給面での制約は残るものの、新規顧客の獲得や主要顧客の設備投資活動の再開により受注は回復基調にあり、増収・増益となりました。
この結果、当セグメントの当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は前年同四半期に比べ254,442千円増加し、9,818,661千円(前年同四半期比2.7%増)、セグメント利益は前年同四半期に比べ67,026千円増加し、189,708千円(前年同四半期比54.6%増)となりました。
(2)財政状態の状況
(資産の部)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産の残高は、前連結会計年度末に比べ87,383千円減少し、6,894,216千円となりました。これは主に、連結子会社の設備投資に伴う支払いにより現金及び預金が217,592千円減少したことによるものであります。
当第3四半期連結会計期間末における固定資産の残高は、前連結会計年度末に比べ450,262千円減少し、8,252,718千円となりました。これは主に、投資有価証券が時価評価により369,725千円減少したことによるものであります。
この結果、総資産は15,146,934千円となり、前連結会計年度末と比べ537,645千円の減少となりました。
(負債の部)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債の残高は、前連結会計年度末に比べ399,736千円増加し、5,146,687千円となりました。これは主に、返済期限が1年内に到来する長期借入金を振替えたことにより、1年内返済予定の長期借入金が155,546千円増加したこと及び、支払手形及び買掛金が71,633千円増加したことによるものであります。
当第3四半期連結会計期間末における固定負債の残高は、前連結会計年度末に比べ639,019千円減少し、5,729,800千円となりました。これは主に、長期借入金が499,583千円減少したこと、投資有価証券を時価評価したことにより繰延税金負債が108,815千円減少したことによるものであります。
この結果、負債合計は10,876,487千円となり、前連結会計年度末に比べ239,283千円の減少となりました。
(純資産の部)
当第3四半期連結会計期間末における純資産の残高は、前連結会計年度末に比べ298,362千円減少し、4,270,447千円となりました。これは主に、投資有価証券の時価評価により、その他有価証券評価差額金が243,361千円減少したこと、セレンディップ・テクノロジーズ株式会社優先株式の買取りを実施したことにより、非支配株主持分が94,500千円減少したこと、自己株式が87,485千円増加したことによるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は31,973千円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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