【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況当第2四半期連結累計期間における当社グループの売上高は、国内外の防災関連や北米CFCC事業など開発製品関連が好調に推移したことに加えて、諸資材・エネルギー価格高騰への対応として前年度から進めている製品価格改定の効果や為替の影響などにより、32,214百万円(前年同期比9.9%増)と増加いたしました。利益面においては、CFCC事業の売上増加や為替の影響などにより前年同期からは大きく改善し、営業利益は1,212百万円(前年同期比173.9%増)、経常利益は1,645百万円(前年同期比156.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,222百万円(前年同期比127.2%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。(鋼索鋼線関連)近年の諸資材・燃料並びに運送費等の値上げに伴うコストアップに対して、適正利潤の確保を図るべく、製品価格の改定を段階的に実施してまいりました。その改善効果の発現と、陸上・海洋関連など繊維ロープの販売が堅調に推移した結果、当事業の売上高は13,195百万円(前年同期比10.0%増)となり、また、繊維ロープ関連の高付加価値製品の売上が上期に集中したことにより、営業利益は995百万円(前年同期比153.5%増)となりました。(スチールコード関連)主に前年度から進めている製品価格改定や輸出品の為替影響により、当事業の売上高は4,700百万円(前年同期比12.4%増)と増加しましたが、エネルギー諸資材が更に高騰し営業損失は470百万円(前年同期は445百万円の営業損失)となりました。(開発製品関連)国内防災関連が前期からの繰越案件消化もあり堅調に推移したほか、海外防災関連の販売拡大、継続中の北米大型プロジェクト対応等で海外CFCC事業の売上が増加したことなどにより、当事業の売上高は8,763百万円(前年同期比6.5%増)、営業利益は315百万円(前年同期比563.0%増)となりました。(産業機械関連)売上については概ね前期横這いとなりましたが、粉末冶金関連において、原材料価格の高騰などの影響により利益が減少いたしました。当事業の売上高は2,050百万円(前年同期比1.8%減)、営業利益は160百万円(前年同期比16.2%減)となりました。(エネルギー不動産関連)原油価格上昇の影響により石油類の販売額が増加したため、当事業の売上高は3,503百万円(前年同期比25.2%増)と大きく増加いたしましたが、利益面では商業施設の運営費用が増加し、営業利益は212百万円(前年同期比17.4%減)となりました。
②財政状態の分析当第2四半期連結会計期間末の総資産は棚卸資産が増加したほか、大幅な円安に伴う海外拠点の財務諸表の為替換算の増加により、前連結会計年度末と比べ3,048百万円増加の86,773百万円となりました。負債については借入金が増加したため、前連結会計年度末と比べ644百万円増加の58,224百万円となりました。純資産については、親会社株主に帰属する四半期純利益を計上したほか、為替換算調整勘定が大きく増加したことにより、前連結会計年度末と比べ2,403百万円増加の28,549百万円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況の分析当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比べ503百万円増加し、4,929百万円になっております。営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益を計上し、減価償却費の影響、棚卸資産の増加等により、465百万円の収入(前年同期は981百万円の収入)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得により1,158百万円の支出(前年同期は715百万円の支出)となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、期中運転資金の借入により、875百万円の収入(前年同期は902百万円の支出)となりました。
(3) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は629百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。