【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。(1)財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が5類になったこと等による行動制限の緩和から経済活動の正常化が進みつつある一方、為替相場の乱高下や不安定な国際情勢等による物価の上昇から依然として先行き不透明な状況が続いております。配合飼料業界におきましては、主原料であるとうもろこしは、ロシアのウクライナ侵攻による供給不安が続く中、ブラジルでの豊作見通しに加え米国の輸出が低調であることから、価格は下がりつつあります。副原料である大豆粕は、アルゼンチンでの天候不順により価格は高止まりしております。外国為替相場につきましては、日米金利格差が拡大した状態で続いており、円安で推移しております。畜産物市況につきましては、鶏卵相場は、鳥インフルエンザの影響により前年度に引き続き高値で推移しております。鶏肉相場は、物価の上昇等による堅調な需要により、前年同期を上回る価格が続いております。豚肉相場につきましても、輸入量過多の影響はあるものの、物価の上昇等による需要の増加により前年同期と比べ価格は上昇しております。牛肉相場は、需要は回復傾向にありますが、価格はほぼ横ばいの推移を続けております。このような状況のなか、当社は4月に配合飼料価格の値下げを行いました。その結果、当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は136億35百万円(前年同期比12.0%増)となりました。利益面につきましては、営業利益は1億38百万円(前年同四半期は営業損失1億6百万円)となり、経常利益は1億51百万円(前年同四半期は経常損失81百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億6百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失55百万円)となりました。セグメントの経営成績は、次のとおりであります。飼料事業前年度行った値上げの影響から、売上高は132億43百万円(前年同期比12.7%増)となり、原材料価格が落ち着きを見せたことからセグメント利益(営業利益)は1億47百万円(前年同期はセグメント損失(営業損失)74百万円)となりました。畜産事業売上高は3億91百万円(前年同期比7.1%減)となり、飼料価格が高止まりしていることから、セグメント利益(営業利益)は9百万円(前年同期比60.1%減)となりました。
資産、負債及び純資産の状況は、次のとおりであります。(資産の部)当第1四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ3億49百万円増加し、300億57百万円となりました。これは、主に、受取手形及び売掛金が3億37百万円減少しましたが、現金及び預金が4億46百万円、原材料及び貯蔵品が2億22百万円増加したことによるものです。
(負債の部)当第1四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ2億55百万円増加し、125億28百万円となりました。これは、主に支払手形及び買掛金が2億円増加したことによるものです。
(純資産の部)当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ93百万円増加し、175億28百万円となりました。これは、主にその他有価証券評価差額金が77百万円増加したことによるものです。
(2)経営方針・経営戦略等当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第1四半期連結累計期間において、新たに発生した優先的に対処すべき当社グループの事業上及び財務上の課題に重要な変更はありません。
(4)研究開発活動当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は14百万円であります。