【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。(1)財政状態及び経営成績の状況当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスによる行動制限が緩和され経済活動が緩やかに持ち直す一方、年末にかけて感染が拡大していることに加え、為替相場の急激な変動や長期化するウクライナ情勢等の影響により、先行き不透明な状況が一層強まっております。配合飼料業界におきましては、主原料であるとうもろこしは、ロシアのウクライナ侵攻による供給不安が続く中、南米の天候不順による生産量減少懸念から価格が高止まりしております。副原料である大豆粕の価格も、とうもろこしと同様に南米産大豆の作柄悪化懸念から高騰しております。外国為替相場につきましては、日米の金利差により大幅に円安に進みましたが、米国の景気後退懸念や日銀の金融緩和策の修正等により円安に歯止めがかかり、不透明な状況が続いております。畜産物市況につきましては、鶏卵相場は、鳥インフルエンザの影響により生産量の減少となり、価格は大きく上昇しました。鶏肉相場は、円安による輸入価格の上昇や物価の上昇による堅調な需要等から、価格は上昇を続けております。豚肉相場は、輸入価格が上昇したことから安定して推移しておりましたが、年末にかけて需要が減少し、前年を下回りました。牛肉相場は、需要は回復傾向にありますが、価格はほぼ横ばいで推移しております。このような状況のなか、当社は4月、7月、10月の3度にわたり、配合飼料価格の値上げを行いました。その結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高409億50百万円(前年同期比22.2%増)となりました。利益面につきましては、営業利益は73百万円(前年同期比79.1%減)となり、経常利益は1億60百万円(前年同期比63.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は97百万円(前年同期比67.6%減)となりました。セグメントの経営成績は、次のとおりであります。飼料事業飼料事業では、前年に引き続き3度にわたり値上げを行ったことから、売上高は397億24百万円(前年同期比22.9%増)となりましたが、原材料価格が上昇したため、セグメント利益(営業利益)は3億50百万円(前年同期比38.7%減)となりました。畜産事業畜産事業では、売上高は12億26百万円(前年同期比2.6%増)となったものの、飼料価格の高騰のため、セグメント損失(営業損失)は36百万円(前年同四半期はセグメント利益(営業利益)13百万円)となりました。
資産、負債及び純資産の状況は、次のとおりであります。(資産の部)当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ39億6百万円増加し、329億52百万円となりました。これは、主に現金及び預金が38億3百万円減少しましたが、受取手形及び売掛金が60億88百万円、原材料及び貯蔵品が12億24百万円増加したことによるものです。
(負債の部)当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ40億54百万円増加し、156億91百万円となりました。これは、主に支払手形及び買掛金が39億21百万円増加したことによるものです。
(純資産の部)当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ1億48百万円減少し、172億61百万円となりました。これは、主に繰延ヘッジ損益が1億64百万円減少したことによるものです。
(2)経営方針・経営戦略等当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した優先的に対処すべき当社グループの事業上及び財務上の課題に重要な変更はありません。
(4)研究開発活動当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は59百万円であります。