【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社および連結子会社)が判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2022年7月1日~2022年12月31日)における事業環境は、行動制限や水際対策などの緩和が進み、国内景気は緩やかな持ち直しの動きとなりました。一方で、資源・エネルギー価格の高騰や円安の影響を受けて幅広く物価が上昇しており、先行きは不透明な状況となっております。
消費環境におきましては、個人消費の持ち直しの動きが続いているものの、物価上昇により節約志向の高まりも見られており、消費マインドの低下が懸念されております。スポーツ用品小売業界におきましては、スポーツ需要の回復傾向が続く一方で、行動制限緩和によるレジャー需要の分散や、秋口の気温が高く推移したことなどで伸び悩むカテゴリがありました。
このような状況のもと、当社グループは、ECサイトのサービス拡充や、店舗との連携強化など、デジタル領域の強化を進めるとともに、実店舗においても、品揃えの見直しや売場改装、スタッフの専門性を高める教育などの取組みを一層進め、売上の向上に努めてまいりました。
その結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は前年を上回ることとなりました。主な商品部門別の概要といたしましては以下のとおりとなります。
ゴルフ用品の既存店売上高は前年実績を上回る結果となりました。
この秋に発売されたクラブの新製品の販売が順調であったほか、取扱いを強化しているアパレルや小物関連についても好調な動きが継続しました。
競技・一般スポーツ用品、スポーツライフスタイル用品の既存店売上高は前年実績を上回る結果となりました。競技・一般スポーツにつきましては、コロナ感染者数の拡大した時期には回復傾向に足踏みが見られましたが、サッカー用品がワールドカップ開催により活発な動きとなったほか、ランニング用品が好調に推移しました。スポーツライフスタイル用品につきましては、気温の高い時期があったことで秋冬物アパレルの動き出しが鈍かったものの、カジュアルシューズや小物類が順調に推移しました。
アウトドア用品の既存店売上高は前年実績を若干上回る結果となりました。キャンプ市場につきましては、需給バランスの崩れた難しい販売状況が続いておりますが、アウトドアアパレルやバッグ等は好調に推移いたしました。
ウインター用品の既存店売上高は前年実績を上回る結果となりました。12月中に一定の降雪がありスキー・スノーボード需要が高まったうえ、商品構成や展開店舗の見直しを行ったことにより好調な推移となりました。
利益面については、在庫消化を進めたことやプライベートブランド商品の原価上昇の影響により、売上総利益率が低下いたしました。また販売費及び一般管理費は、前期に出店した店舗分の経費が増加しているほか、光熱費を中心に各種経費の値上がりが進んでいることも影響し前年を上回りました。これらの結果として、当第2四半期連結累計期間の営業利益は前年を下回ることとなりました。
店舗の出退店の状況につきましては、スポーツ業態を1店舗、ゴルフ業態を1店舗、その他1店舗を閉鎖した結果、当第2四半期連結会計期間末の店舗数はスポーツ業態183店舗、ゴルフ業態195店舗、アウトドア業態20店舗、その他2店舗の計400店舗となり、売場面積は843坪減少し253,045坪となりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間における当社グループの売上高は120,258百万円(前年同期比6.5%増)、営業利益3,971百万円(同32.9%減)、経常利益4,636百万円(同32.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益3,123百万円(同27.9%減)となりました。
(2)財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ9,453百万円増加し、202,753百万円となりました。主な要因は、現金及び預金が減少した一方、商品及び製品が増加したことによるものであります。
負債は、前連結会計年度末に比べ7,359百万円増加し、89,331百万円となりました。主な要因は、支払手形及び買掛金が増加したことによるものであります。
純資産は、主に利益剰余金の増加等により前連結会計年度末に比べ2,093百万円増加し、113,421百万円となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は、前連結会計年度末に比べ2,523百万円減少し、26,536百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、獲得した資金は5,932百万円(前年同期は2,373百万円の使用)となりました。これは主に、棚卸資産の増加額10,009百万円により資金が減少した一方、税金等調整前四半期純利益の獲得4,755百万円及び仕入債務の増加額10,006百万円により資金が増加したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は4,228百万円(前年同期比1.8%減)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出3,803百万円により資金が減少したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は4,235百万円(同38.5%増)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出2,500百万円、リース債務の返済による支出457百万円、配当金の支払額968百万円により資金が減少したことによるものであります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要
な変更はありません。
(6)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分
析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
該当事項はありません。
(8)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第2四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
について重要な変更はありません。