【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年6月30日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行したことに伴う行動制限の緩和により、経済活動が正常化に向けて進んでおります。一方で、エネルギーコスト、原材料価格、物流価格の上昇や半導体不足、地政学リスクなどは継続しており、経済の先行きの不透明感は高まったままであります。
このような状況の中で当社グループは、お客様と機器やサービスでより繋がる事を目指して、お客様目線での工場インフラを中心とした「トータルソリューション」の提案活動や、ワンストップサービスの実現に向けてスーパーメンテナンス会社への取り組みを推進しております。
当第1四半期連結累計期間における連結業績につきましては、国内においては、機器販売事業では舶用機器の販売が低調に推移しましたが、ボイラ及び関連機器やアクア機器が堅調に推移しており、メンテナンス事業も堅調に推移しております。ランドリー事業は、アイナックス稲本株式会社(以下、「アイナックス」という。)が持分法適用会社になった影響により、売上が減少しております。海外においては、ボイラ機器の販売が堅調に推移しており、メンテナンス事業も堅調に推移しております。利益面につきましては、原材料価格の上昇や営業活動の活発化により経費の増加はありましたが、メンテナンス部門の増収効果により、増益となりました。この結果、売上収益は29,714百万円(前年同期比1.6%増)、営業利益は3,530百万円(前年同期比13.2%増)、税引前四半期利益は5,113百万円(前年同期比46.3%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は3,642百万円(前年同期比53.6%増)となりました。
セグメントの経営成績の状況は、以下のとおりであります。
なお、JENSEN-GROUP NV(以下、「JENSEN-GROUP」という。)(本社所在地:ベルギー)と業務用ランドリー機器等の製造販売に関する資本業務提携を目的とした出資契約及び合弁契約を締結し、アイナックスの株式の一部を現物出資したことに伴い、「国内ランドリー事業」を「ランドリー事業」に変更しております。
①国内機器販売事業
国内機器販売事業は、ボイラ及び関連機器やアクア機器の販売が堅調に推移しましたが、舶用機器の販売が低調に推移しました。この結果、当事業の売上収益は11,342百万円と前年同期(11,393百万円)に比べ0.4%減となりました。セグメント利益につきましては、原材料価格などの上昇により、77百万円と前年同期(236百万円)に比べ67.3%減となりました。
②国内メンテナンス事業
国内メンテナンス事業は、有償保守契約件数の増加により売上を伸ばしました。この結果、当事業の売上収益は9,309百万円と前年同期(8,810百万円)に比べ5.7%増となりました。セグメント利益につきましては、2,782百万円と前年同期(2,399百万円)に比べ15.9%増となりました。
③海外機器販売事業
海外機器販売事業は、米州でボイラ販売が低調に推移しておりますが、韓国や中国でボイラ販売が堅調に推移し、売上が増加しました。この結果、当事業の売上収益は4,277百万円と前年同期(4,054百万円)に比べ5.5%増となりました。セグメント利益につきましては、166百万円と前年同期(350百万円)に比べ52.5%減となりました。
④海外メンテナンス事業
海外メンテナンス事業は、各国での有償保守契約の積極的な取得により売上を伸ばしました。この結果、当事業の売上収益は2,428百万円と前年同期(2,079百万円)に比べ16.8%増となりました。セグメント利益につきましては、331百万円と前年同期(299百万円)に比べ10.7%増となりました。
⑤ランドリー事業
ランドリー事業は、株式会社ヤブサメにおいては、大型案件もあり売上が増加しましたが、アイナックスが持分法適用会社となった影響により、当事業の売上収益は2,343百万円と前年同期(2,905百万円)に比べ19.3%減となりました。セグメント利益につきましては、株式会社ヤブサメの増収効果もあり、397百万円(前年同期はセグメント損失43百万円)となりました。
(2) 財政状態の状況
(単位:百万円)
前連結会計年度
(2023年3月31日)
当第1四半期連結会計期間
(2023年6月30日)
増減
資産合計
229,560
218,894
△10,665
負債合計
60,648
48,251
△12,396
資本合計
168,912
170,643
1,730
当第1四半期連結会計期間末の財政状態につきましては、資産合計は、前連結会計年度末に比べ10,665百万円減少し、218,894百万円となりました。流動資産は、主に棚卸資産が3,622百万円増加した一方、売却目的で保有する資産が20,366百万円、営業債権及びその他の債権が5,016百万円、その他の金融資産が3,902百万円、その他の流動資産が3,086百万円減少したことにより、29,433百万円の減少となりました。非流動資産は、主に持分法で会計処理されている投資が15,952百万円、その他の金融資産が1,280百万円増加したことにより、18,767百万円の増加となりました。
負債合計は、前連結会計年度末に比べ12,396百万円減少し、48,251百万円となりました。流動負債は、主に売却目的で保有する資産に直接関連する負債が8,286百万円、営業債務及びその他の債務が2,209百万円、その他の流動負債が1,730百万円減少したことにより、12,834百万円の減少となりました。非流動負債は、主にリース負債が361百万円、退職給付に係る負債が61百万円増加したことにより、437百万円の増加となりました。
なお、2023年3月にアイナックスの株式の一部を現物出資することを決議し、JENSEN-GROUPと業務用ランドリー機器等の製造販売に関する資本業務提携を目的とした出資契約及び合弁契約を締結したことに伴い、前連結会計年度において、IFRS第5号「売却目的で保有する非流動資産及び非継続事業」に基づき、アイナックスが所有する資産及び負債を「売却目的で保有する資産」及び「売却目的で保有する資産に直接関連する負債」に組替えております。2023年4月3日、当社が保有するアイナックス株式の一部について、JENSEN-GROUPへの現物出資が完了しました。本株式譲渡によって、アイナックスは当社の連結子会社から持分法適用会社となりました。そのため、売却目的で保有する資産が減少した一方、残存保有投資額を計上したことにより、持分法で会計処理されている投資が増加しました。
資本合計は、主に自己株式の取得2,411百万円により減少した一方、その他の資本の構成要素が3,256百万円増加したことにより、前連結会計年度末に比べ1,730百万円増加し、170,643百万円となりました。この結果、親会社所有者帰属持分比率は77.6%となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
営業活動によるキャッシュ・フローは、1,298百万円の収入(前年同四半期は3,112百万円の収入)となりました。主な増加は、税引前四半期利益5,113百万円、営業債権及びその他の債権の増減額5,496百万円、主な減少は、未払賞与の増減額3,477百万円、棚卸資産の増減額2,596百万円、法人所得税等の支払額2,500百万円によるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、2,351百万円の収入(前年同四半期は3,804百万円の支出)となりました。主な内訳は、定期預金の払戻による収入11,052百万円、定期預金の預入による支出6,121百万円によるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは、6,410百万円の支出(前年同四半期は3,677百万円の支出)となりました。主な内訳は、配当金の支払額2,928百万円、自己株式の取得による支出2,411百万円によるものです。
以上により、当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末と比べ2,171百万円減少し、29,880百万円となりました。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
なお、当社は「株式会社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針」については、定めておりません。
(5) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、671百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
