【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第3四半期連結累計期間の売上収益は、依然として半導体供給不足による受注の減少や、中国での新型コロナウイルス感染症の再拡大に伴う受注の減少はあるものの、日本及びアジアでの新型コロナウイルス感染症による生産減に伴う受注の減少からの持ち直しや、為替換算上の増収影響などにより、1,399億7千6百万円と前年同期に比べ211億1千2百万円、17.8%の増収となりました。利益につきましては、営業利益は、原材料等の価格高騰影響はあるものの、為替換算上の影響などにより、78億5千5百万円と前年同期に比べ9千8百万円、1.3%の増益となりました。税引前四半期利益は、為替差益などにより、88億7千3百万円と前年同期に比べ6億7千7百万円、8.3%の増益、親会社の所有者に帰属する四半期利益は、41億1千9百万円と前年同期に比べ2億4千5百万円、6.3%の増益となりました。
セグメントの経営成績等は次のとおりであります。(日本)日本においては、売上収益は、二輪部品での新型コロナウイルス感染症による生産減に伴う受注の減少からの持ち直しなどにより、194億6百万円と前年同期に比べ12億2百万円、6.6%の増収となりました。税引前四半期利益は、受注の増加はあるものの、販売費及び一般管理費の増加や原材料等の価格高騰影響などにより、10億2千4百万円と前年同期に比べ6億3千4百万円、38.2%の減益となりました。(米州)米州においては、売上収益は、依然として半導体供給不足による受注の減少はあるものの、機種構成差や為替換算上の増収影響などにより、270億8千2百万円と前年同期に比べ64億2千1百万円、31.1%の増収となりました。税引前四半期損失は、原材料等の価格高騰影響はあるものの、為替差益などにより、21億9千6百万円と前年同期に比べ2千5百万円の改善となりました。(中国)中国においては、売上収益は、依然として半導体供給不足による受注の減少や、新型コロナウイルス感染症の再拡大に伴う受注の減少はあるものの、為替換算上の増収影響などにより、414億3千万円と前年同期に比べ37億1千万円、9.8%の増収となりました。税引前四半期利益は、受注の減少や原材料等の価格高騰影響はあるものの、原価改善効果や為替換算上の影響などにより、71億7千2百万円と前年同期に比べ2億7千7百万円、4.0%の増益となりました。(アジア)アジアにおいては、売上収益は、新型コロナウイルス感染症による生産減に伴う受注の減少からの持ち直しや、為替換算上の増収影響などにより、520億5千8百万円と前年同期に比べ97億7千9百万円、23.1%の増収となりました。税引前四半期利益は、原材料等の価格高騰影響はあるものの、受注の増加などにより、27億8千9百万円と前年同期に比べ10億1百万円、56.0%の増益となりました。
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、1,419億1百万円と前年度末に比べ13億7千8百万円の減少となりました。減少した要因は、その他の金融資産が19億9千6百万円増加したものの、営業債権及びその他の債権が21億4千8百万円、有形固定資産が13億8千7百万円減少したことなどによるものであります。負債合計は、606億8千7百万円と前年度末に比べ61億9千3百万円の減少となりました。減少した要因は、その他の金融負債が9億7千2百万円増加したものの、営業債務及びその他の債務が30億7百万円、借入金が25億3千2百万円減少したことなどによるものであります。資本合計は、812億1千4百万円と前年度末に比べ48億1千6百万円の増加となりました。増加した要因は、利益剰余金が34億2千2百万円、非支配持分が7億3千2百万円増加したことなどによるものであります。
(2) キャッシュ・フローの状況当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、法人所得税の支払額42億4千5百万円、営業債務及びその他の債務の減少額31億6千8百万円、有形固定資産の取得による支出29億9千8百万円などはあったものの、税引前四半期利益88億7千3百万円、減価償却費及び償却費62億3千9百万円などにより、323億2千1百万円となり、前年度末に比べ6千7百万円増加しました。当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの前年同期に対する増減要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果得られた資金は、法人所得税の支払額42億4千5百万円、営業債務及びその他の債務の減少額31億6千8百万円などはあったものの、税引前四半期利益88億7千3百万円、減価償却費及び償却費62億3千9百万円などにより、前年同期に比べ37億9千6百万円増加し、90億9千5百万円(前年同期は53億円の収入)となりました。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果支出した資金は、有形固定資産の取得による支出29億9千8百万円、定期預金の預入11億4千4百万円などにより、前年同期に比べ1億1千万円増加し、45億8千5百万円(前年同期は44億7千5百万円の支出)となりました。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果支出した資金は、配当金の支払額15億1千9百万円、長期借入金の返済による支出15億円、短期借入金の純減額11億6千7百万円などにより、前年同期に比べ73億4千1百万円増加し、45億5千9百万円(前年同期は27億8千2百万円の収入)となりました。
(3) 対処すべき課題当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動当第3四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費は、21億6千万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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