【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。なお、前連結会計年度末及び第2四半期連結会計期間において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、前年同四半期連結累計期間との比較・分析にあたっては暫定的な会計処理の確定による見直し後の金額を用いています。
(1) 経営成績の状況 当第3四半期連結累計期間のわが国経済は、新型コロナウイルス変異株による感染拡大の影響が全般に続いたものの、行動制限の緩和が進んだことにより、社会活動に一定の改善の兆しが見られました。一方、ロシアのウクライナ侵攻の長期化と、中国のゼロコロナ政策や2022年12月の政策解除に伴う混乱に加えて、物品・サービスの値上げの傾向が顕著となりました。さらに世界的な金融引き締めや急激な為替の変動などにより、今後の世界経済は不透明感を増している状況にあります。 このような状況のもと、当社グループは世界の人々が身体も心もイキイキと様々なライフステージにおいて笑顔あふれる幸せな毎日を過ごせるよう「Connect for Well-being」のスローガンを掲げ、さらなる企業価値の向上を目指し「総合経営ビジョン2030」の実現に向けて取り組んでおります。 その結果、売上高は1,762億6千3百万円(前年同期比22.4%増)と大幅な増収となりました。国内におきましては、経済活動再開により消費マインドが回復したことに加え、お客様のニーズに合った商品提案により増収となりました。海外におきましても、原材料価格の高騰があったものの経済活動の回復や円安の影響により増収となりました。 利益面につきましても、大幅な増収となったことに加え、販売費及び一般管理費の効率的活用に努めた結果、営業利益は285億9千8百万円(同22.5%増)、経常利益は295億4千万円(同25.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、216億3千7百万円(同26.5%増)と全ての利益段階で大幅な増益となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
(日本)外部顧客への売上高は、1,008億2千万円(前年同期比14.0%増)となりました。酵素洗顔が好調の「メラノCC」や日やけ止めに新機能を付加した「スキンアクア」、「肌ラボ」、「オバジ」、「ロートV5粒」が引き続き好調に推移いたしました。マスク着用習慣により伸び悩んでいたリップクリームも回復傾向に転じ、加えて、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗原迅速検査キットも増収に寄与しました。国内グループ会社におきましても、2021年8月に子会社化した「ボラギノール®」を主力商品とする天藤製薬㈱やロートニッテン㈱も増収に寄与しました。セグメント利益(営業利益ベース)につきましては、大幅な増収と販売管理費の効率的活用により、172億4千1百万円(同14.3%増)と大幅な増益となりました。
(アメリカ)外部顧客への売上高は、124億5千9百万円(前年同期比84.5%増)と大幅な増収となりました。2021年10月に子会社化した医療用消毒薬等を製造・販売するハイドロックス・ラボラトリーズ社が増収に大きく貢献しました。セグメント利益(営業利益ベース)につきましては、原材料の調達コストや人手不足による労務費上昇により原価率が悪化したもの、販売管理費の効率的活用により、3億2千7百万円(同155.2%増)となりました。
(ヨーロッパ)外部顧客への売上高は、94億3千8百万円(前年同期比20.7%増)と大幅な増収となりました。主力の消炎鎮痛剤が引き続き好調に推移し増収に寄与しました。「Hadalabo Tokyo」も英国及び中東主要国で好調に推移しました。また、2021年5月にCEマークを取得し発売したドライアイ点眼剤である「ロートドライエイド」により、目薬市場の開拓を引き続き進めております。 セグメント利益(営業利益ベース)につきましては、エネルギーコストや原材料の調達コスト増加が上昇し原価率が悪化したものの、販売管理費の効率的活用により、7億5千5百万円(同33.8%増)の増益となりました。
(アジア)外部顧客への売上高は、517億4千万円(前年同期比30.8%増)と大幅な増収となりました。「50の恵」が人気の香港をはじめ、東南アジアのベトナム、マレーシア、インドネシアなども引き続き好調に推移しております。中国では、ゼロコロナ政策の影響があるものの堅調に推移しました。製品別では、前述の「50の恵」、目薬、東南アジアで人気のフケ抑制シャンプー「セルサン」が好調に推移いたしました。さらに、「肌ラボ」や日やけ止め、リップクリームも増収に寄与いたしました。セグメント利益(営業利益ベース)につきましては、売上が好調であったことにより、98億6千5百万円(同37.5%増)と大幅な増益となりました。
(2) 財政状態の状況当第3四半期連結会計期間末における資産総額は3,118億3千2百万円となり、前連結会計年度末より369億5千5百万円増加いたしました。これは、受取手形及び売掛金が110億2千3百万円、商品及び製品が55億5千万円、現金及び預金が48億4千9百万円、それぞれ増加したこと等によるものであります。 負債総額は983億7千9百万円となり、前連結会計年度末より74億9千7百万円増加いたしました。これは、支払手形及び買掛金が41億3千5百万円、未払費用が32億8千万円、それぞれ増加した一方、短期借入金が33億2千1百万円減少したこと等によるものであります。 また、純資産につきましては2,134億5千2百万円となり、前連結会計年度末より294億5千7百万円増加いたしました。これは、利益剰余金が169億6千1百万円、為替換算調整勘定が117億5千4百万円、それぞれ増加したこと等によるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第3四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。なお、株式会社の支配に関する基本方針に関しては、次のとおりであります。
① 基本方針当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方は、当社の定款第2条に定める「経営理念」や全従業員が行動規範とすべき「7つの宣誓」、コーポレートアイデンティティである「NEVER SAY NEVER」を拠り所とし、当社を支えるステークホルダーとの信頼関係を十分に理解し、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を中長期的に確保・向上させるものでなければならないと認識しております。そのためには、幅広い視野と専門性の高い業務知識やノウハウを兼ね備えた者が取締役に就任し、当社の財務及び事業の方針の決定につき重要な職務を担当することがその目的に資するものと考えております。 そして、第三者による当社株式の大規模な買付行為がなされた場合、それに応じるか否かは、最終的には株主様の判断に委ねられるべきものと考えますが、その目的などから見て当社の企業価値ひいては株主共同の利益の確保・向上に資するものでない場合は、適時適切な情報開示に努めるとともに、会社法その他関連法令の許容する範囲内において適切な対応をしてまいります。② 基本方針実現のための取り組み当社グループが目指す普遍的な経営理念である「7つの宣誓」に加えて、コーポレートアイデンティティとして「NEVER SAY NEVER」を制定しております。さらに、新たに世界の人々が身体も心もイキイキと様々なライフステージにおいて笑顔あふれる幸せな毎日を過ごせるよう「Connect for Well-being」のスローガンを掲げました。これはお客様一人ひとりを、社会を、もっと健康にしていくために決して立ち止まらず挑み続けることを宣言しています。 「健康」は誰もが願うことであり幸せの源ですが、単に病気にならないというだけではなく、それによって社会に貢献できることが真の「健康」であると私たちは考えており、「健康と美に関するあらゆるソリューションを提供する会社」を目指し、日々活動しています。国内外におけるアイケア事業、スキンケア事業、内服事業、その他周辺事業並びに再生医療をはじめとする新規事業など、当社及び当社グループの事業構成は多岐に渡りますが、それぞれの方向性を明確にし、経営資源の配分の最適化を継続的に進めてまいります。これら各事業を将来に渡って拡大・発展させるための布石を着実に打つことにより、今後の収益基盤の一層の安定と確立に努め、企業価値の向上、ひいては株主共同の利益の最大化に取り組んでまいります。さらに当社は、より高いレベルでの社会的責任への取り組み強化も積極的に推進しており、加えて環境マネジメントの推進、コンプライアンス体制の確立、リスクマネジメント等のESGの充実にも鋭意取り組んでいるところであります。
(4) 研究開発活動当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は76億4千5百万円であります。
