【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。なお、前連結会計年度末及び当第2四半期連結累計期間において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、前年同四半期連結累計期間との比較・分析にあたっては暫定的な会計処理の確定による見直し後の金額を用いています。
(1) 経営成績の状況当第2四半期連結累計期間のわが国経済は、新型コロナウイルス変異株による感染拡大の影響が全般に続いたものの、行動制限の緩和が進んだことにより、社会活動に一定の改善の兆しが見られました。一方、ロシアのウクライナ侵攻の長期化や中国のゼロコロナ政策に加えて、物品・サービスの値上げの傾向が顕著となり、世界的な金融引き締めや急激な為替の変動などにより、今後の世界経済は不透明感を増している状況にあります。このような状況のもと、当社グループは世界の人々が身体も心もイキイキと様々なライフステージにおいて笑顔あふれる幸せな毎日を過ごせるよう「Connect for Well-being」のスローガンを掲げ、さらなる企業価値の向上を目指し「総合経営ビジョン2030」の実現に向けて取り組んでおります。その結果、売上高は1,103億1千3百万円(前年同期比21.2%増)と大幅な増収となりました。国内におきましては、経済活動再開により消費マインドが回復したことに加え、お客様のニーズに合った商品提案により増収となりました。海外におきましても、原材料価格の高騰があったものの経済活動の回復や為替変動などにより増収となりました。 利益面につきましても、大幅な増収となったことに加え販売費及び一般管理費の効率的活用に努めた結果、営業利益は162億6千9百万円(同18.3%増)、経常利益は179億6千3百万円(同33.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、131億9千2百万円(同19.7%増)と全ての利益段階で大幅な増益となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
(日本)外部顧客への売上高は、655億7千6百万円(前年同期比15.2%増)となりました。新発売の酵素洗顔が好調の「メラノCC」や日焼け止めに新機能を付加した「スキンアクア」、「肌ラボ」「オバジ」「ロートV5粒」が引き続き好調に推移いたしました。マスク着用習慣により伸び悩んでいたリップクリームも回復に転じ、加えて、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗原迅速検査キットも増収に寄与しました。国内グループ会社におきましても、ロートニッテン㈱や2021年8月に子会社化した「ボラギノール®」を主力商品とする天藤製薬㈱も増収に寄与しました。セグメント利益(営業利益ベース)につきましては、大幅な増収と販管費の効率的活用により、104億2千8百万円(同11.7%増)と大幅な増益となりました。
(アメリカ)外部顧客への売上高は、76億4千9百万円(前年同期比90.0%増)と大幅な増収となりました。2021年10月に子会社化した医療用消毒薬等を製造・販売するハイドロックス・ラボラトリーズ社が増収に大きく貢献しました。セグメント利益(営業利益ベース)につきましては、原材料の調達コストや人手不足による労務費上昇に加え、ハイドロックス・ラボラトリーズ社の顧客関連資産やのれん等償却の影響により、9千6百万円(同34.6%減)と減益になりました。
(ヨーロッパ)外部顧客への売上高は、62億3千1百万円(前年同期比22.9%増)と大幅な増収となりました。主力の消炎鎮痛剤が引き続き好調に推移し増収に寄与しました。「Hadalabo Tokyo」も英国市場から中東主要国への展開を始めたことにより好調に推移しました。また、2021年5月にCEマークを取得し発売したドライアイ点眼剤である「ロートドライエイド」により、目薬市場の開拓を引き続き進めております。セグメント利益(営業利益ベース)につきましては、エネルギーコストや原材料の調達コスト増加が上昇したものの、販売管理費の効率的活用により、5億9千6百万円(同54.7%増)の大幅な増益となりました。
(アジア)外部顧客への売上高は、296億7千3百万円(前年同期比23.3%増)と大幅な増収となりました。中国では6月までゼロコロナ政策による大規模なロックダウンが行われたものの為替の影響により増収となりました。台湾もコロナ禍からの経済回復を見せて増収に転じました。また、マレーシアが高成長を見せており、ベトナム、インドネシアなどの東南アジアが好調に推移しています。製品別では、目薬が香港、東南アジアで好調に推移いたしました。中国、香港、台湾で販売している男性用化粧品は、新製品の発売もあり増収になりました。また、「50の恵」が香港や中国で増収に寄与いたしました。セグメント利益(営業利益ベース)につきましては、売上が好調であったことにより、49億6千5百万円(同38.1%増)と大幅な増益となりました。
(2) 財政状態の状況当第2四半期連結会計期間末における資産総額は3,023億6千6百万円となり、前連結会計年度末より274億8千9百万円増加いたしました。これは、受取手形及び売掛金が66億5千万円、商品及び製品が56億9千5百万円、現金及び預金が54億3千1百万円、それぞれ増加したこと等によるものであります。 負債総額は967億1千2百万円となり、前連結会計年度末より58億3千万円増加いたしました。これは、支払手形及び買掛金が36億3千8百万円、未払法人税等が16億8千9百万円、それぞれ増加した一方、短期借入金が21億7千8百万円減少したこと等によるものであります。 また、純資産につきましては2,056億5千3百万円となり、前連結会計年度末より216億5千8百万円増加いたしました。これは、為替換算調整勘定が110億3千1百万円、利益剰余金が107億9千6百万円、それぞれ増加したこと等によるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況 当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ51億9千6百万円増加し、761億1百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー) 当第2四半期連結累計期間において営業活動の結果得られた資金は、前年同期に比べ8億7千9百万円減少し111億2千5百万円となりました。これは、税金等調整前四半期純利益が178億1千万円あり、キャッシュ・フローの増加要因である減価償却費が41億8千8百万円、仕入債務の増加額が31億1百万円あった一方、キャッシュ・フローの減少要因である棚卸資産の増加額が65億7千7百万円、売上債権の増加額が40億3千7百万円あったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー) 当第2四半期連結累計期間において投資活動の結果使用した資金は、53億6千7百万円となりました(前年同期は30億2千3百万円の収入)。これは、有形固定資産の取得による支出が41億3千4百万円、投資有価証券の取得による支出が16億8百万円あったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー) 当第2四半期連結累計期間において財務活動の結果使用した資金は、77億7千5百万円となりました(前年同期は7億5千4百万円の支出)。これは、長期借入金の返済による支出が40億9千9百万円、配当金の支払額が23億9千5百万円あったこと等によるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題 当第2四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。 なお、株式会社の支配に関する基本方針に関しては、次のとおりであります。① 基本方針当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方は、当社の定款第2条に定める「経営理念」や全従業員が行動規範とすべき「7つの宣誓」、コーポレートアイデンティティである「NEVER SAY NEVER」を拠り所とし、当社を支えるステークホルダーとの信頼関係を十分に理解し、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を中長期的に確保・向上させるものでなければならないと認識しております。そのためには、幅広い視野と専門性の高い業務知識やノウハウを兼ね備えた者が取締役に就任し、当社の財務及び事業の方針の決定につき重要な職務を担当することがその目的に資するものと考えております。 そして、第三者による当社株式の大規模な買付行為がなされた場合、それに応じるか否かは、最終的には株主様の判断に委ねられるべきものと考えますが、その目的などから見て当社の企業価値ひいては株主共同の利益の確保・向上に資するものでない場合は、適時適切な情報開示に努めるとともに、会社法その他関連法令の許容する範囲内において適切な対応をしてまいります。② 基本方針実現のための取り組み当社グループが目指す普遍的な経営理念である「7つの宣誓」に加えて、コーポレートアイデンティティとして「NEVER SAY NEVER」を制定しております。さらに、新たに世界の人々が身体も心もイキイキと様々なライフステージにおいて笑顔あふれる幸せな毎日を過ごせるよう「Connect for Well-being」のスローガンを掲げました。これはお客様一人ひとりを、社会を、もっと健康にしていくために決して立ち止まらず挑み続けることを宣言しています。 「健康」は誰もが願うことであり幸せの源ですが、単に病気にならないというだけではなく、それによって社会に貢献できることが真の「健康」であると私たちは考えており、「健康と美に関するあらゆるソリューションを提供する会社」を目指し、日々活動しています。国内外におけるアイケア事業、スキンケア事業、内服事業、その他周辺事業並びに再生医療をはじめとする新規事業など、当社及び当社グループの事業構成は多岐に渡りますが、それぞれの方向性を明確にし、経営資源の配分の最適化を継続的に進めてまいります。これら各事業を将来に渡って拡大・発展させるための布石を着実に打つことにより、今後の収益基盤の一層の安定と確立に努め、企業価値の向上、ひいては株主共同の利益の最大化に取り組んでまいります。さらに当社は、より高いレベルでの社会的責任への取り組み強化も積極的に推進しており、加えて環境マネジメントの推進、コンプライアンス体制の確立、リスクマネジメント等のESGの充実にも鋭意取り組んでいるところであります。
(5) 研究開発活動 当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は53億7千6百万円であります。
