【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 経営成績の状況当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が残るものの、行動制限の緩和やインバウンド需要回復により、徐々に経済活動の正常化が進む一方で、資源・原油価格の高騰による物価上昇やウクライナ情勢の変化等、依然として先行きは不透明な状況が続いております。 当社が属します食品製造業におきましても、人流の回復に伴い外食業界やコンビニエンスストアでは復調が見られるものの、コストプッシュ型のインフレにより消費者の生活防衛意識は高まり、スーパーマーケットでは買い控えや割安なPB商品の需要が高まるなど、厳しい経営環境が続いております。
このような状況のもと、当社は全従業員を対象に「改善提案活動」を実施し、全工場でコスト削減に取り組んでおります。また、各販売先様には、納入価格の改定をお願いし実施させて頂いておりますが、製品製造における急激な仕入れ単価上昇分をすべて転嫁するまでには至っておりません。引き続き省エネルギー・ローコスト運営の推進を図り、経営効率の向上と利益目標の達成に取組んでまいります。以上の結果、当第3四半期累計期間における業績は、国内産大豆を使用した製品の販売が好調で、全工場で前年同四半期増加となり、売上高は11,993百万円と前年同四半期と比べ1,568百万円(15.0%)の増加となりました。利益につきましては、営業利益は768百万円と前年同四半期と比べ△13百万円(△1.8%)の減益、経常利益は790百万円と前年同四半期と比べ7百万円(1.0%)の増益、四半期純利益は農林水産省補助事業である「輸入小麦等食品原材料価格高騰緊急対策事業」の補助金収入もあり、629百万円と前年同四半期と比べ112百万円(21.7%)の増益となりました。なお、当社は単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりません。
(2) 財政状態の分析① 資産の部当第3四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末と比較して435百万円増加し、13,849百万円となりました。流動資産は、前事業年度末と比較して692百万円増加し、2,841百万円となりました。これは主に現金及び預金が295百万円、売掛金が318百万円増加したこと等によるものです。固定資産は、前事業年度末と比較して257百万円減少し、11,008百万円となりました。これは建物及び構築物が147百万円減少したこと等によるものです。
② 負債の部当第3四半期会計期間末における総負債は、前事業年度末と比較して4百万円増加し、5,733百万円となりました。流動負債は、前事業年度末と比較して423百万円増加し、3,240百万円となりました。これは主に買掛金が375百万円増加したこと等によるものです。固定負債は、前事業年度末と比較して418百万円減少し、2,493百万円となりました。これは主に長期借入金が397百万円減少したこと等によるものです。
③ 純資産の部当第3四半期会計期間末における純資産は、前事業年度末と比較して430百万円増加し、8,115百万円となりました。これは主に、利益剰余金が441百万円増加したこと等によるものです。
(3) 経営方針・経営戦略等当第3四半期累計期間において、経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第3四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動該当事項はありません。 (6) 主要な設備
当第3四半期累計期間において、主要な設備について重要な変更はありません。