【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 経営成績の状況当第1四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスによる行動制限が緩和され、景気は持ち直しの動きがみられましたものの、ロシア・ウクライナ情勢の長期化等の影響や欧米諸国と日本の金融政策の違いなどから為替が円安に進行したことにより、原材料価格およびエネルギー価格の高騰等により、引き続き先行きは不透明な状況となっております。 当社が属します食品製造業におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響によってもたされた巣ごもり消費による内食需要が落ち着きを見せてきており、主原料の大豆や油脂、包材などの原材料価格の高騰に加え、都市ガス、電気などのエネルギーコストの上昇もあり厳しい経営環境となりました。 このような状況のもと、当社は全従業員を対象に「改善提案活動」を実施し、毎月優秀な提案には表彰を行い小さなことでも取り上げて全工場でコスト削減に取り組んでおります。また、各販売先様には、納入価格の改定をお願いし実施させて頂いておりますが、製品製造における急激な仕入れ単価上昇分をすべて転嫁には至っておりません。引き続き省エネルギー・ローコスト運営の推進を図り、経営効率の向上と利益目標の達成に取組んでまいります。商品構成におきましては、国内産大豆による高付加価値商品への切り替え、特においしさと素材にこだわった「北海道産とよまさり大豆シリーズ」を新たに発売し、商品力の強化と差別化を図っております。以上の結果、当第1四半期累計期間における業績は、売上高は3,545百万円と前年同期と比べ291百万円(8.9%)の増加となりました。利益につきましては、製造コストの低減や経費の削減などを図ってまいりましたが、営業利益は150百万円と前年同期と比べ△30百万円(△17.0%)の減益、経常利益は148百万円と前年同期と比べ△38百万円(△20.7%)の減益、四半期純利益は105百万円と前年同期と比べ△17百万円(△14.1%)の減益となりました。なお、当社は単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりません。
(2) 財政状態の分析① 資産の部当第1四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末と比較して69百万円増加し、13,483百万円となりました。流動資産は、前事業年度末と比較して222百万円増加し、2,370百万円となりました。これは主に売掛金が157百万円増加したこと等によるものです。固定資産は、前事業年度末と比較して152百万円減少し、11,113百万円となりました。これは建物及び構築物が63百万円、機械装置及び運搬具が53百万円減少したこと等によるものです。② 負債の部当第1四半期会計期間末における総負債は、前事業年度末と比較して65百万円増加し、5,794百万円となりました。流動負債は、前事業年度末と比較して218百万円増加し、3,035百万円となりました。これは主に短期借入金が200百万円増加したこと等によるものです。固定負債は、前事業年度末と比較して153百万円減少し、2,758百万円となりました。これは主に長期借入金が145百万円減少したこと等によるものです。③ 純資産の部当第1四半期会計期間末における純資産は、前事業年度末と比較して4百万円増加し、7,689百万円となりました。これは主に、利益剰余金が14百万円増加したこと等によるものです。
(3) 経営方針・経営戦略等当第1四半期累計期間において、経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第1四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動該当事項はありません。
(6) 主要な設備当第1四半期累計期間において、主要な設備について重要な変更はありません。