【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
2022年3月期
第3四半期
(前年実績)
2023年3月期
第3四半期
(実績)
前年比
売上高
7,035,319千円
6,366,261千円
△9.5%
営業利益又は営業損失(△)
239,848千円
△100,809千円
-
経常利益又は経常損失(△)
336,486千円
△85,813千円
-
経常利益率
4.8%
-%
-
親会社株主に帰属する四半期純利益又は親会社株主に帰属する四半期純損失(△)
315,614千円
△388,855千円
-
当第3四半期連結累計期間における日本国内の経済環境は、新型コロナウイルス感染症が第7波、第8波と立て続けに感染拡大を繰り返したものの、緊急事態宣言等の行動制限は行われず、また、海外でwithコロナの動きが進み、海外旅行客等が増加しつつあり、人流は回復傾向にあります。しかしながら、原材料価格や物流費用の高騰、円安の進行が、企業活動に大きく影響を及ぼしており、依然として先行きは不透明な状況が続いております。
人流は回復傾向にある一方、当社の主力販路の直営サロンは対面型ビジネスということもあり、新型コロナウイルスの長期流行による消費行動の変容の影響を如実に受けており、来店数等に大きく影響しております。
こうした経営環境の中、当社グループは、中期経営計画の最終年度として、「顧客数拡大とお客様第一のサービス提供」「高機能製品の創出」「コスト合理化による財務基盤の強化」の3つの重点課題の実行による企業価値の向上に、引き続き取り組んでおります。さらに、顧客が感じる当社の付加価値をより高めるため、既存事業における新たな価値の創出に向け、本社機能の機動力の強化及び意思決定の迅速化を図っております。
直営店舗に関しては、引き続き新規顧客層の開拓に注力した結果、新規来店の顧客数は前年同期比119.1%と伸長し、新規売上高は前年同期比126.3%となりました。新規顧客の流入は回復傾向にあるものの、既存顧客の継続数※は、既存顧客の減少に対して新規顧客の流入がいまだ追いついておらず、前年同期比97.4%と前年を割る結果となりました。加えて、WEB等を活用した新規集客や、若年層への認知度向上施策により、20代や30代の流入が増えており、若年層が増加した影響を受け、顧客単価が低下しており、既存顧客への売上高は前年同期比88.1%となりました。
この結果、直営店舗における売上高は5,845,861千円(前年同期は6,498,303千円)となりました。
7月に立ち上げた新ブランド「シーボン パル」より、みんなで一緒に、ありのままの自分を育て、自己表現していくことを応援する『シーボンパルパルプロジェクト』を始動し、1月16日よりブランドアンバサダーに起用した女優の深川麻衣さんが出演するキービジュアルを当社YouTubeにて公開しております。また、12月7日から12月25日までの19日間、one×one 新宿ミロード店にて、様々な体験コンテンツにより“ありのままを、愛そう。育てよう。”をコンセプトにした「シーボンパル」の世界観を堪能できるPOP UP SHOPを開催いたしました。
今後においても、幅広い世代に対する当社の認知度向上のため、新製品の開発や新ブランドの広告宣伝を効果的に行うとともに、当社が提供する化粧品の価値、サービスの価値への理解を深めるためのブランディング戦略を積極的に行ってまいります。
当第3四半期の製品におきましては、新たに下記の製品を発売いたしました。
10月
「シーボンルミナス モイストアドバンスセラム」新発売
溢れるほどの輝きをまとい、イキイキと弾むハリ肌へ導く美容液
「C’ores RAISE」新発売
集中ケアにも、毎日でも使える「2WAYスキンケア」“ポジティブで上向きなハリ艶肌”へ導く
11月
「シーボンパル モイスチャライジングローション」新発売
とろみのある質感で“しっとりとしたなめらかな肌” に導きます
この結果、当第3四半期連結累計期間における連結売上高は6,366,261千円(前年同期は7,035,319千円)となりました。利益面におきましては、営業損失は100,809千円(前年同期は営業利益239,848千円)となり、経常損失は85,813千円(前年同期は経常利益336,486千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は388,855千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益315,614千円)となりました。
※継続数
:1ヵ月に1回以上来店のあるお客様ののべ人数
(2) 財政状態の分析
(流動資産)
当第3四半期連結会計期間末の流動資産は6,346,229千円となり、前連結会計年度末に比べ1,494,143千円増加いたしました。その主な要因は、現金及び預金の増加(前連結会計年度末比1,439,162千円増)、受取手形及び売掛金の増加(前連結会計年度末比146,599千円増)、商品及び製品の増加(前連結会計年度末比93,207千円増)、原材料及び貯蔵品の増加(前連結会計年度末比78,019千円増)があった一方で、その他流動資産の減少(前連結会計年度末比281,683千円減)によるものであります。
(固定資産)
当第3四半期連結会計期間末の固定資産は2,505,594千円となり、前連結会計年度末に比べ2,205,682千円減少いたしました。その主な要因は、建物及び構築物の減少(前連結会計年度末比1,062,681千円減)、土地の減少(前連結会計年度末比1,100,000千円減)、その他有形固定資産の減少(前連結会計年度末比53,918千円減)によるものであります。
(流動負債)
当第3四半期連結会計期間末の流動負債は2,628,193千円となり、前連結会計年度末に比べ214,922千円減少いたしました。その主な要因は、買掛金の増加(前連結会計年度末比31,159千円増)があった一方で、未払法人税等の減少(前連結会計年度末比14,541千円減)、契約負債の減少(前連結会計年度末比33,677千円減)、資産除去債務の減少(前連結会計年度末比8,791千円減)、その他流動負債の減少(前連結会計年度末比189,071千円減)によるものであります。
(固定負債)
当第3四半期連結会計期間末の固定負債は475,245千円となり、前連結会計年度末に比べ44,432千円減少いたしました。その主な要因は、資産除去債務の増加(前連結会計年度末比10,368千円増)があった一方で、長期借入金の減少(前連結会計年度末比4,350千円減)、その他固定負債の減少(前連結会計年度末比50,450千円減)によるものであります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末の純資産は5,748,384千円となり、前連結会計年度末に比べ452,184千円減少いたしました。その主な要因は、利益剰余金の減少(前連結会計年度末比474,466千円減)によるものであります。
この結果、自己資本比率は64.9%(前連結会計年度末は64.8%)となりました。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、119,371千円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況について重要な変更はありません。
(7) 経営成績に重要な影響を与える要因について
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。
(8) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。なお、当社においては、運転資金の効率的な調達を行うため取引銀行2行とコミットメントライン契約を締結しております。