【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(経営成績等の状況の概要)
(1)経営成績の状況
当第1四半期累計期間におけるわが国の経済情勢は、ウィズコロナの下で雇用・所得環境が改善され、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待されていますが、世界的な金融引締め等が続くなか、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっており、また、物価上昇、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要があります。
当社の関連する業界におきましては、国土交通省の令和5年度道路関係予算概要において掲げられているとおり、「防災・減災、国土強靱化」「予防保全による老朽化対策」「人流・物流を支えるネットワーク・拠点の整備」「道路空間の安全・安心や賑わいの創出」「道路システムのデジタルトランスフォーメーション」「グリーントランスフォーメーションの推進による脱炭素社会の実現」に重点的に取り組み、道路整備を計画的に進めていく方針としております。
当社無電柱化製品におきましては、無電柱化の推進に関して施策の総合的、計画的かつ迅速な推進を図るため、国土交通省が「無電柱化推進計画」を策定し、未だ多くの課題が残っているものの、無電柱化の推進に向けた着実な取り組みが行われており、「S.D.BOX」等の採用も増加しております。
このような状況のなかで、当社では「原点は、小さくて強い会社。~ゆるぎない成長へ 進取果敢に~」という原点に立ち返った社内スローガンを経営方針として掲げ、事業を推進してまいりました。
コンクリート関連事業の製商品に関しましては、少ないセメント量で高強度製品が製造できる「バイコン製法」で製造を行っており、これにより他製法に比べてCO2排出量を削減できることから、SDGs実現に貢献した製法を採用しております。そのなかでも、当社主力製品である「ライン導水ブロックシリーズ」の独自性・優位性について引き続き高い評価を受けております。
環境対策製品におきましては、NEXCO設計要領に準拠した油水分離ます「ヒュームセプター」が、環境対策・ノンポイント汚染対策として高速道路、国道、都道府県道等の交通量の多い道路や工場、商業施設等に幅広く採用されており、省スペースでの施工が可能な点、施工が簡易的である点、油の再流出が無い点等のメリットについて非常に高い評価を戴いていることから、採用実績は順調に増加しております。
また、G20サミットや締約国会議においても取り上げられております「マイクロプラスチック対策」や「温室効果ガス削減」といった問題に対する具体的ソリューションとして、現在、「ヒュームセプターMP2フィルター」「ソーラー縁石システム」「レインガーデンシステム」といった環境関連製品の開発にも着手しております。
これらの製商品におきましては、当社製品のPR活動強化のため、「建設技術展2022近畿」、「ハイウェイテクノフェア2022」及び「エコプロ2022」に出展し、官公庁を始め、設計・施工会社、専門商社等の皆様から非常に高い評価を戴いております。
しかしながら、当第1四半期累計期間において、前年同期と比較して、建築設備機器関連事業の期首における仕掛工事案件が少なかったことなどにより、売上高は4億90百万円(前年同期比27.9%減)、営業損失は53百万円(同44百万円の悪化)、経常損失は54百万円(同44百万円の悪化)、四半期純損失は33百万円(同26百万円の悪化)となりました。
当第1四半期累計期間におけるセグメントの業績は次のとおりであります。
(イ)コンクリート関連事業
コンクリート関連事業の売上高は3億42百万円(前年同期比8.4%減)、セグメント損失は48百万円(同3百万円の悪化)となりました。
前事業年度において、全製商品についての値上げ前の駆け込み受注があり、それが一段落した事も影響し、同事業の売上高、セグメント利益ともに前年同期を下回る結果となりました。
当第1四半期累計期間より、コロナ禍、小規模で実施しておりました製商品デモンストレーションを各自治体・設計事務所を中心に本格的に再開しております。実際の製商品を目で見て頂くことによるPR活動で、認知度はさらに高まり、特に「ライン導水ブロックシリーズ」、「ヒュームセプター」の引き合いが順調に増加しております。また同デモで展示しております「ソーラー縁石システム」、「ソーラー平板」への関心も高く、今後の採用増加に向けて、PRを継続して参ります。
また今年度よりIコマース事業室を設置し、販売網の拡大と取扱品目を増やすことを目的として活動を開始しております。新規取引先への勉強会を実施するなど、売上増加に向けた取り組みを強化して参ります。
(ロ)建築設備機器関連事業
建築設備機器関連事業の売上高は1億19百万円(前年同期比57.1%減)、セグメント損失は35百万円(同55百万円の悪化)となりました。
工事進行中の案件(完成工事含む)が、前年同期と比較して当第1四半期累計期間の計上に至らなかったことから、同事業の売上高、セグメント利益ともに前年同期を下回る結果となりました。
(ハ)不動産関連事業
不動産関連事業の売上高は28百万円(前年同期比2.7%増)、セグメント利益は10百万円(同8.7%減)となりました。
安定的な利益確保の目的により、前事業年度に新たに収益不動産物件(事業用店舗)を購入したことから不動産賃料収入が増加し、売上高は前年同期を上回る結果となりました。
セグメント情報の詳細は(セグメント情報等)をご覧ください。
(2)財政状態の状況
(資産)
当第1四半期会計期間末の流動資産は21億71百万円となり、前事業年度末に比べ4億77百万円減少しました。
受取手形及び売掛金の減少2億61百万円、完成工事未収入金の減少2億7百万円、現金及び預金の減少1億27百万円、商品及び製品の増加62百万円、電子記録債権の増加40百万円、前渡金の増加などによるその他流動資産の増加9百万円が主な理由であります。
当第1四半期会計期間末の固定資産は32億10百万円となり、前事業年度末に比べ4百万円増加しました。
投資有価証券の増加9百万円、有形固定資産の減少2百万円、無形固定資産の減少1百万円が主な理由であります。
この結果、総資産は53億82百万円となり、前事業年度末に比べ4億73百万円減少しました。
(負債)
当第1四半期会計期間末の流動負債は13億94百万円となり、前事業年度末に比べ3億65百万円減少しました。
支払手形及び買掛金の減少3億18百万円、短期借入金の減少2億円、電子記録債務の増加1億89百万円、工事未払金の減少などによるその他流動負債の減少36百万円が主な理由であります。
当第1四半期会計期間末の固定負債は7億65百万円となり、前事業年度末に比べ35百万円減少しました。
繰延税金負債の減少などによる固定負債その他の減少18百万円、長期借入金の減少15百万円が主な理由であります。
この結果、負債合計は21億59百万円となり、前事業年度末に比べ4億円減少しました。
(純資産)
当第1四半期会計期間末の純資産は32億22百万円となり、前事業年度末に比べ73百万円減少しました。
利益剰余金の減少81百万円が主な理由であります。
(3)経営方針、経営環境及び対処すべき課題等
当第1四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期累計期間の研究開発費の総額は5百万円であります。
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