【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
(経営成績)
当第3四半期連結累計期間(2022年7月1日~2023年3月31日)における当社グループは、企画力とメディアリレーションを強みとする「PRコミュニケーショングループ」として、グループシナジーを創出しながら、幅広いソリューションを提供してまいりました。事業を担う従業員一人ひとりが自分らしく働くための環境を整備すべく、独自の福利厚生「32の制度」を拡充するとともに、国籍等を問わない採用方針を新卒採用にも適用し、多様なクライアントに対応する組織体制を整備しました。また、中長期的な企業価値向上を目指して、経営の効率化と基幹事業の更なる成長を図るため、グループ経営体制の強化に取り組んでおります。
ポストコロナへのシフトが本格化するなか、当社グループでは、社会的ニーズや価値観の変化に伴う需要を継続的に取り込むとともに、インバウンドを含む人流回復を前提に進む商業施設やホテルの開業、観光促進キャンペーン等のPRを順調に受注しました。また、当社グループが連携する海外PRエージェンシー等を経由したグローバル企業からの依頼が急激に増加しており、日本で新たにサービスを展開する企業を対象としたビジネスも広がりつつあります。
業績につきましては、マーケティング&コミュニケーション事業が継続的に収益基盤を支えながら、売上高ではIP(知的財産)を活用した販促企画が伸長したセールスアクティベーション事業がグループを牽引し、国内の復調が顕著なフードブランディング事業も増収に寄与しました。利益につきましては、フードブランディング事業が売上回復に伴い黒字転換を果たし、ビジネスディベロップメント事業でも費用が先行していた事業開発の赤字幅が縮小し、事業全体で利益改善が進みました。
なお、前年同期の営業外収益には組合損益分配額と助成金収入を合わせて435百万円を計上しておりましたが、当第3四半期連結累計期間に組合損益分配額の計上はなく、助成金収入も減少したため、営業外収益が大きく減少しております。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高14,007百万円(前年同期比15.8%増)、営業利益1,120百万円(前年同期比34.6%増)となりました。また、経常利益1,158百万円(前年同期比13.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益673百万円(前年同期比15.0%減)となりました。
(財政状態)
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べて491百万円増加し、8,040百万円となりました。これは、現金及び預金で623百万円、売掛金で57百万円、投資その他の資産の貸倒引当金で27百万円減少した一方で、未成業務支出金で428百万円、流動資産のその他で687百万円増加したことが主な要因となります。
当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べて74百万円減少し、4,654百万円となりました。これは、1年内返済予定の長期借入金で263百万円、未払法人税等で253百万円、流動負債のその他で480百万円、長期借入金で213百万円減少した一方で、買掛金で366百万円、短期借入金で148百万円、契約負債で612百万円増加したことが主な要因となります。
当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べて566百万円増加し、3,386百万円となりました。これは利益剰余金で492百万円、その他有価証券評価差額金で94百万円増加したことが主な要因となります。
セグメントの構成およびセグメントの経営成績は次の通りです。
セグメント区分
構成子会社
①マーケティング&コミュニケーション事業
㈱サニーサイドアップ(コンテンツ関連部門を除く)
㈱クムナムエンターテインメント
㈱ステディスタディ
㈱スクランブル
㈱エアサイド
②セールスアクティベーション事業
㈱ワイズインテグレーション
㈱サニーサイドアップ(コンテンツ関連部門)
③フードブランディング事業
㈱フライパン
SUNNY SIDE UP KOREA, INC
④ビジネスディベロップメント事業
㈱グッドアンドカンパニー
㈱サニーサイドアップパートナーズ
㈱アジャイル
①マーケティング&コミュニケーション事業
当事業では、PRを軸に、プロモーション、スポーツマーケティング、ブランディング、コンテンツ開発等、マーケティング及びコミュニケーション関する多様なソリューションを提供しております。
㈱サニーサイドアップでは、企画力とメディアリレーションを強みとして、特定の業種に限定することなく、多様な商品・サービス、イベント、商業施設等のPRを手掛けるとともに、依頼が増加しているグローバル企業の案件も受注しています。
㈱クムナムエンターテインメントでは、強力なキャスティングネットワークと企画力を強みとして、日本及び韓国の人気ア-ティスト、有名プロスポーツ選手等を起用したブランディングやコンテンツ開発を手掛けています。㈱ステディスタディでは、ファッション・ライフスタイルブランドに関する専門的な知見やキャスティング力を活用し、PRやイベントの企画・制作・運営、コンサルティングを提供しています。㈱エアサイドでは、高いクリエイティビティーとエンターテインメント業界とのリレーションを武器に、人気アーティストを起用したCMをメディアに紹介するPR等を手掛けています。また、㈱スクランブルでは、インフルエンサーとYouTubeやInstagram等のSNSを組み合わせたマーケティングサービスを提供しています。
当第3四半期連結累計期間におきましては、㈱サニーサイドアップで食品・飲料、コスメ、商業施設を始めとするリテナー契約による売上が伸長したほか、㈱ステディスタディにおいてもハイエンドブランドのPRやイベント受託が好調に推移しました。一方、㈱クムナムエンターテインメントが手掛ける大型のキャスティング案件が事業年度終盤に偏り、セグメント業績に影響を与えました。また、当事業では、更なる成長に向けて人的資本等への先行投資を行い、㈱サニーサイドアップで費用が増加しました。
これらの結果、当事業の当第3四半期連結累計期間の業績は以下の通りとなりました。
売上高 5,645百万円(前年同期比
1.8%減)
セグメント利益 1,468百万円(前年同期比
6.5%減)
②セールスアクティベーション事業
当事業では、店頭等での消費者とのコンタクトポイントにおける購買・成約の意思決定を促すためのノウハウ・ソリューションを提供しております。
㈱ワイズインテグレーションでは、商品キャンペーンの企画からグッズ制作、雑貨の商品企画及びOEM、大手食品・飲料メーカーのコミュニケーション戦略立案、国際支援団体のマーケティングサポート等を展開するとともに、受注型ビジネスからの脱却を図るため、自社商品・サービスを拡充しています。㈱サニーサイドアップのコンテンツ関連部門では、タレントやキャラクター等のIPを活用したコンテンツ制作及び販促施策を手掛けています。
当第3四半期連結累計期間におきましては、㈱サニーサイドアップのコンテンツ関連部門でIPを活用した大手コンビニエンスストア向け販促企画の受注が大きく増加し、グループ売上高を牽引しました。一方、㈱ワイズインテグレーションでは、前期に獲得した大型キャンペーンの反動減や第1四半期連結会計期間を中心とする急激な為替変動による原価率の上昇が影響しました。
これらの結果、当事業の当第3四半期連結累計期間の業績は以下の通りとなりました。
売上高 5,836百万円(前年同期比
39.0%増)
セグメント利益
308百万円(前年同期比
1.4%減)
③フードブランディング事業
当事業では、オーストラリア・シドニー発のオールデイダイニング「bills」の国内におけるブランディング、ライセンシングビジネス及び韓国におけるライセンス管理と店舗運営を行っております。
直営7店舗を展開する国内では、当第3四半期連結累計期間に出退店はないものの、2022年12月に「bills 横浜赤レンガ倉庫」(神奈川県横浜市中区)が入居する商業施設の大規模改装に伴いリニューアルオープンし、順調に推移しております。当第3四半期連結累計期間におきましては、国内の回復がより鮮明となり、銀座店や大阪店に続いて表参道店も売上が大幅に増加し、その他の店舗も順調に推移しました。また、2店舗を展開する韓国の売上高も、引き続き順調に推移しております。
当第3四半期連結累計期間におきましては、米国ハワイ州からの事業撤退完了に伴う前年同期の損失解消に加え、国内の収益改善が進み、事業全体で黒字に転換しました。
これらの結果、当事業の当第3四半期連結累計期間の業績は以下の通りとなりました。
売上高 2,104百万円(前年同期比
24.1%増)
セグメント利益 50百万円(前年同期実績 △252百万円)
④ビジネスディベロップメント事業
当事業は、新規事業の開発・創出を通じてグループの事業領域を拡充する位置づけにあり、セグメント特性上、費用が先行する傾向にあります。
㈱グッドアンドカンパニーでは主に、ウェルビーイングや女性活躍推進等、社会課題の解決に資するコミュニケーションサービスを提供しています。当第3四半期連結累計期間においては、女性のヘルスケアやキャリアとの両立など、ライフデザインを啓発するプロジェクトを中心に手掛け、3月8日の「国際女性デー」に合わせてオンラインイベントを実施しました。㈱サニーサイドアップパートナーズでは、事業シーズ、パートナーの発掘及び事業スキーム策定、ならびに事業化後における管理・運用業務を行っております。また、㈱アジャイルでは、グループが有する資産やIPを組み合わせて、新業態・新商品の開発支援及びコンサルティングサービスを提供しています。
当第3四半期連結累計期間におきましては、事業開発に係る費用が先行していた㈱アジャイルの赤字幅が縮小し、事業全体で黒字転換しました。
これらの結果、当事業の当第3四半期連結累計期間の業績は以下の通りとなりました。
売上高
421百万円(前年同期比
7.3%減)
セグメント利益
46百万円(前年同期実績 △84百万円)
(2)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針、経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
(5)新型コロナウイルス感染症の影響
フードブランディング事業で展開するオールデイダイニング「bills」の国内店舗よび韓国店舗については、ポストコロナへのシフトが本格化するなか、国内外の客数は戻りつつあります。
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