【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
2023年3月期第2四半期(千円)
2024年3月期第2四半期(千円)
増減率(%)
売上高
17,562,732
18,669,500
6.3
営業利益
1,372,906
729,987
△46.8
経常利益
1,517,023
792,304
△47.8
親会社株主に帰属する四半期純利益又は四半期純損失(△)
945,812
△436,669
―
※2023年3月期連結会計年度末において企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、2023年3月期第2四半期連結累計期間に係る各数値については、暫定的な会計処理の確定の内容を反映させております。
当社のエンタープライズ事業を取り巻くデジタル関連市場では、DX(デジタルトランスフォーメーション)の加速等を背景に企業におけるIT投資が活発化する一方、慢性的なIT人材不足やソフトウェアの複雑化に伴うテストノウハウの高度化等により、テスト工程をはじめとするソフトウェアの品質向上に関するアウトソースニーズが拡大しております。また、当社のエンターテインメント事業を取り巻くゲーム関連市場では、コンテンツの海外同時展開が主流となりつつあることに加え、NFTゲームをはじめ、最新技術を活用した新たなコンテンツ開発が活発化しています。このような状況のもと、当社では現在、需要が急増するエンタープライズ事業の成長スピードの加速及び祖業であるエンターテインメント事業の安定成長フェーズから成長軌道への転換に注力しております。当第2四半期連結累計期間の売上高は、エンターテインメント事業が前期絶好調だった国内デバッグの反動等により減収となるも、エンタープライズ事業がM&Aの効果もあり120%以上の成長を実現したことにより、18,669,500千円(前年同四半期比6.3%増)と増収を達成いたしました。一方、利益面では、エンターテインメント事業の減収の影響や、米国で新型コロナウイルスの影響が長引いたことによるテストの新規受注遅れ等に伴う海外子会社の収益性の悪化、さらにはエンタープライズ事業の中核子会社である株式会社AGEST(以下、「AGEST」)の株式分配型スピンオフ及び上場(以下、「スピンオフ上場」)の準備開始に伴う費用の増加等により、営業利益は729,987千円(前年同四半期比46.8%減)、経常利益は792,304千円(前年同四半期比47.8%減)となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純損失は、連結子会社ののれんの減損損失を特別損失として計上したこと等により、436,669千円(前年同四半期は、四半期純利益945,812千円)となりました。
セグメント別の経営成績は、以下のとおりであります。
2023年3月期第2四半期(千円)
2024年3月期第2四半期(千円)
増減率(%)
売上高
17,562,732
18,669,500
6.3
エンタープライズ事業
7,614,484
9,429,032
23.8
エンターテインメント事業
10,020,653
9,299,376
△7.2
調整額
△72,405
△58,908
―
営業利益
1,372,906
729,987
△46.8
エンタープライズ事業
104,541
35,062
△66.5
エンターテインメント事業
2,192,801
1,618,416
△26.2
調整額
△924,435
△923,491
―
なお、各セグメントの売上高については、セグメント間の内部売上高又は振替高を含めて記載しており、セグメント利益は営業利益ベースとなっております。
a エンタープライズ事業当セグメントでは、主に、エンタープライズシステムの不具合を検出するシステムテスト、セキュリティテスト、ERPの導入支援等を行うQAソリューションのほか、エンジニア派遣、システムの保守・運用支援等を行うITサービス及びその他のサービスを提供しております。当第2四半期連結累計期間においては、中核子会社であるAGESTを中心に、“テック”ブランドを活かした積極的なエンジニア採用活動を継続したほか、AGESTの認知度向上に向けたプロモーション活動等を推進いたしました。また、開発の最終工程におけるテストの実施だけではなく、開発の上流工程から品質を支える“シフトレフト”に対応した高付加価値型ソリューション“QA for Development”の確立に向け、コード解析やコードリスクアセスメント等のサービスの拡充に努めてまいりました。 また、海外子会社におけるガバナンス体制の強化やAGESTを中心とするグループ連携促進に向けた取り組みも進めてまいりました。具体的には、海外における事業拡大や収益性改善に向け、LOGIGEAR CORPORATIONをはじめとする海外子会社のマネジメント体制を刷新したほか、ベトナムのエンジニアリソースを日本市場向けに活用するオフショア開発やテスト等のサービス強化に向けた体制を構築いたしました。 さらに、AGESTのスピンオフ上場に向け、AGEST独自の本社機能の構築や本社移転、グループ組織再編等の準備を進めてまいりました。 その結果、当第2四半期連結累計期間のエンタープライズ事業の売上高は、M&Aの効果もあり、9,429,032千円(前年同四半期比23.8%増)と増収を達成いたしました。一方、セグメント利益は、海外子会社における収益性の悪化や、グループ間における人材の再配置の影響を含めたスピンオフ上場準備関連費用の増加等により、35,062千円(前年同四半期比66.5%減)となりました。
b エンターテインメント事業当セグメントでは、主に、コンソールゲームやモバイルゲーム等の不具合を検出する国内デバッグサービスのほか、ゲームの翻訳・LQA(Linguistic Quality Assurance)、ゲーム開発支援、マーケティング支援等を行うグローバル及びその他のサービスを提供しております。当第2四半期連結累計期間の国内デバッグサービスでは、前期絶好調だったコンソールゲーム向けデバッグの反動があるなか、顧客企業における最適なQCD(Quality/ Cost/ Delivery)を実現する独自の品質管理メソッドであるDHQ(Digital Hearts Quality)を推進しサービスの付加価値向上に努めることで、圧倒的シェアの維持・拡大に努めてまいりました。また、物価高騰等を背景に、2023年4月よりテスターの時給引き上げを実施するなど、従業員満足度の向上及び優秀な人材の確保に努めてまいりました。 一方、グローバル及びその他のサービスでは、中国ゲーム市場の先行きが依然として不透明な部分が残るなか、グループ連携を強化することで、ゲームの翻訳・LQA等の新規案件を着実に獲得いたしました。さらに、スペインのゲームローカライゼーション企業であるLocalsoft, S.L.と戦略的業務提携契約を締結し、欧州や中東を含むグローバル市場でのサービスを強化したほか、AI自動翻訳に強みを持つ株式会社ロゼッタとエンターテインメントコンテンツ向けAI翻訳エンジンの共同開発を開始するなど、新規市場や新領域における事業拡大に向けた取り組みを推進いたしました。 その結果、当第2四半期連結累計期間のエンターテインメント事業の売上高は、前期絶好調だった国内デバッグの反動減の影響が大きく、9,299,376千円(前年同四半期比7.2%減)、セグメント利益は、1,618,416千円(前年同四半期比26.2%減)となりました。
② 財政状態の分析(資産)流動資産の残高は13,072,810千円となり、前連結会計年度末における流動資産12,528,879千円に対し、543,931千円の増加(前期比4.3%増)となりました。これは、主として現金及び預金が540,455千円増加したこと等によるものであります。固定資産の残高は6,218,243千円となり、前連結会計年度末における固定資産7,052,756千円に対し、834,512千円の減少(前期比11.8%減)となりました。これは、主としてのれんが1,045,065千円減少したこと等によるものであります。
(負債)流動負債の残高は10,644,208千円となり、前連結会計年度末における流動負債9,930,990千円に対し、713,218千円の増加(前期比7.2%増)となりました。これは、主として短期借入金が500,000千円増加、及び未払費用が299,179千円増加したこと等によるものであります。固定負債の残高は198,136千円となり、前連結会計年度末における固定負債176,124千円に対し、22,011千円の増加(前期比12.5%増)となりました。
(純資産)純資産の残高は8,448,709千円となり、前連結会計年度末における純資産9,474,520千円に対し、1,025,810千円の減少(前期比10.8%減)となりました。これは、主として親会社株主に帰属する四半期純損失436,669千円、配当による剰余金の減少233,716千円、及び非支配株主との取引により資本剰余金が327,465千円減少したこと等によるものであります。
③ キャッシュ・フローの状況の分析当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、6,997,259千円となり、前第2四半期連結累計期間末における資金6,850,035千円に対し、147,223千円の増加となりました。当第2四半期連結累計期間末における各キャッシュ・フローとそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果、得られた資金は1,156,308千円の収入(前年同四半期は1,430,261千円の収入)となりました。これは、主として税金等調整前四半期純損失252,841千円、法人税等の支払額437,461千円等の資金減少項目に対し、減損損失1,030,261千円、減価償却費259,957千円、のれん償却額289,837千円等の資金増加項目が上回ったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果、支出した資金は592,406千円(前年同四半期は1,496,469千円の支出)となりました。これは、主として有形固定資産の取得による支出307,631千円等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果、支出した資金は200,382千円(前年同四半期は1,488,444千円の収入)となりました。これは、主として短期借入金による収入500,000千円、連結範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による支出443,855千円、配当金の支払額233,268千円等によるものです。
④ 生産、受注及び販売の実績
a 生産実績事業の特性上、該当事項はありません。
b 受注実績当第2四半期連結累計期間における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称
受注高(千円)
前年同四半期比(%)
受注残高(千円)
前年同四半期比(%)
エンターテインメント事業クリエイティブ
605,192
112.3
214,245
23.5
(注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。2.当社グループの「エンタープライズ事業」及び「エンターテインメント事業」に含まれるクリエイティブ以外の事業は、受注から役務提供までの所要日数が短く、期中の受注高と販売実績とがほぼ対応するため、記載を省略しています。
c 販売実績当第2四半期連結累計期間における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
区分
当第2四半期連結累計期間(自 2023年4月1日至 2023年9月30日)
金額(千円)
前年同四半期増減率(%)
エンタープライズ事業
9,429,032
23.8
エンターテインメント事業
9,299,376
△7.2
調整額
△58,908
―
合計
18,669,500
6.3
(注) 調整額は、セグメント間の内部取引に係る消去額であります。
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