【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の分析
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が5類感染症へ移行したことにより、外食やレジャー産業などを中心に経済活動は回復基調となりました。一方で、原材料価格の高騰やそれに伴う物価高、世界的な金融引き締めによる景気の下振れが懸念される等、依然として先行きが不透明な状況にあります。
かかる状況の下、当社は、昨年度に引き続き売上増強による市場シェアの拡大を目的として、秋冬シーズンを見据えたWEB広告の積極的な投資による新規顧客の獲得や、既存顧客へのメールマガジン配信等による顧客のサイト流入数の拡大、WEB接客サービス等を活用したファン付き作業服等の販売促進に努めました。また、営業部門においては、提案販売方法を再構築することで組織の生産性向上に取り組んでまいりました。
販売状況に関して、サービス部門においては、新型コロナウイルスの5類感染症移行に伴い人流が戻り、外食や旅行などのサービス消費が増加したことに伴い、飲食店からの注文が増加いたしました。また、医療カテゴリについては商品単価の値上げや大口注文増加により売上が増加いたしました。これらの結果、同部門の売上高は2,106,565千円(前年同四半期比18.9%増)となりました。
オフィスワーク部門においては、梅雨明け後から9月にかけ全国的に猛暑日が長く続いたことで、ファン付き作業服を中心に夏物商材の販売が大きく伸長いたしました。一方で、猛暑が続いたことにより、防寒服を始めとした秋冬物商材の動きが低調に推移いたしました。これらの結果、同部門の売上高は3,027,283千円(同20.3%増)となりました。
以上の結果、当第3四半期累計期間の経営成績は、売上高5,528,722千円(前年同四半期比19.5%増)となりました。利益に関しては、秋冬シーズンの販売顧客数獲得のため、ファン付き作業服等の夏物商材に関し積極的にWEB広告の投資を行ったこと、WEB広告の単価上昇等により販売費及び一般管理費が増加した結果、営業利益324,774千円(同38.9%増)、経常利益338,526千円(同41.0%増)、四半期純利益217,995千円(同40.4%増)となりました。
② 財政状態の分析
(資産)
当第3四半期会計期間末における資産合計は、前事業年度末に比べ378,141千円増加し、4,089,444千円となりました。流動資産は、前事業年度末に比べ145,723千円減少いたしました。これは主に、受取手形及び売掛金が31,910千円、商品が251,631千円増加し、現金及び預金が428,484千円減少したことによるものであります。固定資産は、前事業年度末に比べ523,865千円増加いたしました。これは主に、社屋兼物流センターに関連する建設仮勘定の増加546,645千円によるものであります。
(負債)
当第3四半期会計期間末における負債合計は、前事業年度末に比べ185,124千円増加し、1,173,594千円となりました。流動負債は、前事業年度末に比べ185,124千円増加いたしました。これは主に、支払手形及び買掛金が148,118千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当第3四半期会計期間末における純資産合計は、前事業年度末に比べ193,016千円増加し、2,915,849千円となりました。これは、四半期純利益217,995千円及び剰余金の配当24,978千円によるものであります。
(2)経営方針・経営戦略等
当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、当社が対応すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
(5)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社は、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、主な資金需要は、人件費及びリスティング広告等の広告宣伝費などの営業費用であります。
短期運転資金は自己資金を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。
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