【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、中国の「ゼロコロナ」から「ウィズコロナ」への政策転換を受け、世界的にコロナ危機からの回復に傾いてきましたが、高インフレと金融引き締めで景気の回復ペースは鈍化しており、欧米でのさらなる景気後退の懸念や中国での新規感染者急増による「ゼロコロナ」政策への揺り戻し懸念など、先行きは不透明感が増大しています。
国内では新型コロナウイルス感染症(以下、感染症)の終息は見えておらず、半導体不足による自動車等の生産抑制、原材料・エネルギーコストの上昇、資材調達難等、依然として厳しい状況が続いております。
当社グループの事業環境につきましては、半導体の供給不安や資材の調達難、原材料価格上昇は依然として継続しておりコスト高が続いておりますが、供給不足で抑制されていた自動車生産の回復が見込まれることにより、需要も回復が期待されます。またアセアン諸国での設備需要が増加しつつ、国内では半導体産業等の電子業界向けを中心に設備や部品・消耗品は継続して堅調に推移しております。
こうした情勢下、受注高は対前年同四半期比4,509百万円増加の85,310百万円(対前年同四半期比5.6%増)、売上高は同7,122百万円増加の77,772百万円(同10.1%増)、受注残高は同5,443百万円増加の51,927百万円(同11.7%増)となりました。収益につきましては、営業利益は原材料等の調達コスト増要因により同767百万円減少の1,082百万円(同41.5%減)、経常利益は同508百万円減少の2,684百万円(同15.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は同521百万円減少の1,529百万円(同25.4%減)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。なお、セグメントごとの経営成績については、セグメント間の内部売上高等を含めて表示しております。
[表面処理事業]
売上高は、一部部品の供給不足等が続いたことにより装置の売上高は伸び悩みましたが、部品・消耗品を含めたトータル金額は、同3,807百万円増加の34,246百万円(同12.5%増)となりました。営業利益は、装置売上高の減少と原価率上昇はあったものの増収により同88百万円増加の2,087百万円(同4.4%増)となりました。
なお、受注高は、電子分野向けの大口設備案件のほか鉄骨分野向けがともに堅調に推移し、同6,230百万円増加の37,978百万円(同19.6%増)、受注残高は同3,034百万円増加の9,754百万円(同45.2%増)となりました。
[鋳造事業]
売上高は、電子関連を中心とした部品の長納期化による大型案件の進捗売上が低調に推移しましたが、感染症影響による売上延期が続く海外案件では、海外拠点との連携やオンライン技術活用等で顧客での検収が進み、同2,997百万円増加の26,569百万円(同12.7%増)となりました。営業損益は、原材料やエネルギーコスト、海上運賃等の上昇が継続したこと等により、407百万円の損失(前年同四半期は9百万円の利益)となりました。
なお、受注高は、インドやアセアンの一部地域にて増加したものの、国内や北南米での設備投資回復の遅れが続いており、対前年同四半期比3,553百万円減少の24,930百万円(対前年同四半期比12.5%減)、受注残高は同1,812百万円減少の24,759百万円(同6.8%減)となりました。
[環境事業]
売上高は、大型案件の顧客都合による納期延期に伴う進捗売上の低調に加え、電気部品の長納期化による影響で出荷が滞り、同269百万円減少の7,166百万円(同3.6%減)となりました。営業利益は、減収に加え原材料等のコストアップが十分に吸収できなかったこと等により同197百万円減少の372百万円(同34.7%減)となりました。
なお、受注高は、有害ガス処理設備、排水処理設備が堅調でしたが大型集塵機の案件が低調で、同361百万円減少の8,066百万円(同4.3%減)、受注残高は同568百万円増加の5,587百万円(同11.3%増)となりました。
[搬送事業]
売上高は、物流業界の堅調を受け同211百万円増加の4,656百万円(同4.8%増)となりました。営業利益は、原材料等の調達コスト増はありましたが、同23百万円増加の427百万円(同5.9%増)となりました。
なお、受注高はリフト・コンベアの通販向け需要の継続、また工作機械向けの回復傾向により同1,057百万円増加の5,913百万円(同21.8%増)、受注残高は同1,270百万円増加の3,328百万円(同61.7%増)となりました。
[特機事業]
売上高は、車載向け等の二次電池市場の高圧ロールプレスが好調により、同523百万円増加の5,757百万円(同10.0%増)となりました。営業損益は、部品・原材料価格の高騰等により471百万円の損失(前年同四半期は260百万円の損失)となりました。
なお、受注高は同1,134百万円増加の8,301百万円(前年同四半期比15.8%増)、受注残高は同2,382百万円増加の8,498百万円(同39.0%増)となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について、重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は1,884百万円であります。 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(4)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通しについて、重要な変更はありません。
(5)経営者の問題認識と今後の方針について
当第3四半期連結累計期間において、経営者の問題認識と今後の方針について、重要な変更はありません。
