【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものです。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が「5類感染症」に移行したことにより社会経済活動は回復傾向に推移していますが、長期化するロシア・ウクライナ問題、イスラエル・ハマスの衝突等の地政学的リスクによる原材料やエネルギー価格の高騰及び調達リスクの深刻化や円安傾向の長期化など依然として不透明で厳しい状況が続いています。このような厳しい環境が続いているなか、当社グループは「安全・安心・快適に寄与する製品」の開発を進め持続可能な社会の実現に貢献できるよう活動し、また、高収益体制を目指すべく顧客志向徹底、各事業部の深化を図るとともに定年制度の延長により経験豊富な人材の活用を行い体質強化に努めてきました。しかし、原材料価格等の高騰が続いており利益は厳しい状況となっています。なお、下期より再度の価格改定を予定しています。この結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高56億41百万円(前年同期53億6百万円)、営業利益48百万円(同 36百万円)、経常利益58百万円(同 43百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益24百万円(同 16百万円)となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりです。<塗料販売事業>建築用塗料は、水性防水材と遮熱関連製品の屋根材が伸長したことにより前年を上回りました。床用塗料は、水性関連製品は伸長しましたが、主要顧客である製造業関連の工場床の改修工事が減少したため前年を下回りました。道路用塗料は、歩行者安全確保の観点からの区画線引き直しやサミット、国体により路面標示材が伸長したこと、又、高速道路等で剥落防止対策として補修関連製品が伸長し前年を上回りました。この結果、当第2四半期連結累計期間の塗料販売事業の売上高は前年と比べて1億91百万円増加し52億48百万円(前年同期比3.8%増)となりました。
<施工事業>床材工事は昨年同様となりましたが、子会社アトムテクノスで受注した工事が順調に進行しているため前年を上回りました。この結果、当第2四半期連結累計期間の施工事業の売上高は前年と比べて1億43百万円増加し3億92百万円(前年同期比57.3%増)となりました。
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べて2億52百万円減少し、141億37百万円となりました。これは主に、現金及び預金で83百万円、電子記録債権で1億3百万円増加したものの、受取手形、売掛金及び契約資産で4億8百万円減少したためです。当第2四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末に比べて2億10百万円減少し、41億96百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金で1億41百万円、賞与引当金で74百万円減少したためです。当第2四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べて42百万円減少し、99億40百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益で24百万円増加したものの、配当金で95百万円減少したためです。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物(以下、資金という)の残高は30億18百万円で、前連結会計年度末より83百万円増加しました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は、以下のとおりです。①営業活動によるキャッシュ・フロー営業活動の結果、得られた資金は3億21百万円(前年同期は、70百万円獲得)となりました。これは主に、仕入債務の減少により1億30百万円減少したものの、減価償却費で1億76百万円、売上債権の減少で3億7百万円増加したためです。②投資活動によるキャッシュ・フロー投資活動の結果、使用した資金は99百万円(同 2億34百万円使用)となりました。これは主に、有形固定資産及び無形固定資産の取得による支出で99百万円減少したためです。③財務活動によるキャッシュ・フロー財務活動の結果、使用した資金は1億38百万円(同 1億40百万円使用)となりました。これは主に、長期借入金の返済で30百万円、配当金の支払で94百万円、リース債務の返済による支出で13百万円減少したためです。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は90百万円です。なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。